知り合いや友人のお墓参り、家族に失礼にならないマナーとは

2018/07/30

お通夜や葬式に行けなかったからお墓参りに行きたい、故人とは親しかったけどご遺族の方とはあまり面識がないけどお墓参りに行きたい、そんな方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、冠婚葬祭アドバイザーの中山みゆきさんにマナーを教えてもらいましたのでご紹介します。

家族に黙ってお墓参りをしてもいいの?

お墓の場所を知っていれば、黙ってお墓参りをすることはできますが、家族に一声かけるのがマナー。ご遺族の方に電話、はがきや手紙で連絡をして故人との関係性を伝えて挨拶をしてからがいいでしょう。連絡をして、日時を決めて、まずはご自宅の仏壇にお線香をあげて、お墓参りしたいことを伝えるのがベストな流れです。

避けたほうがいい時期はある?

故人の四十九日が終わってからお墓に納骨するのが一般的なので、四十九日が終わってからになります。また、亡くなった方の初盆は、ご遺族の方々は忙しくされているはずなので避けたほうが無難です。春や秋のお彼岸、1周忌の頃が良いタイミングと言えるでしょう。

服装で気をつけることは

ご自宅にお参りしてからということもあるので、地味な色の服装が無難です。派手すぎる色の服装や露出の多い服装も避けるべき。ハイヒールなどかかとの高い靴も避けましょう。清潔感を大事にすることです。香水はNGです。

お墓参りの前にご自宅に弔問するときは

お墓まいりの前にご自宅の仏壇にお線香をあげることになったら、故人の好きだったお菓子などを持って行くといいでしょう。または、香典を包んでも。香典袋は、四十九日が過ぎているときは「御仏前」とします。金額は関係性にもよりますが、3,000円から5,000円くらいが目安。ご遺族の方に直接渡すのは失礼になるので、仏壇の前などに、自分の方から字が読めるように置きます。

お墓参りに行く時の持ち物は

●お花……故人の好きだったお花が一番です。お墓の花立は1対(2本組)になっていますが、1本分でもいいでしょう
●菓子・果物・飲み物……故人の好きだったもの、季節ごとの初物など
●数珠……できれば持って行った方がいいでしょう
●線香……おまいりするために必要です
●ろうそく……線香に火を移すために必要です
●マッチ、ライター……ろうそくに火をつけるため必要です

知り合いや友人のお墓参りのマナー

お供え物や花はそのままにせず、持ち帰ります。線香は燃やしきるようにしてください。霊園で借りた用具などはきちんと戻し、管理事務所の方にひとこと挨拶も忘れないように。お墓参りが終わったら、ご遺族の方に手紙などで、お墓参りをさせていただいたことを連絡しておくと丁寧でいいでしょう。

まとめ

知り合いや友人のお墓まいり、行きたいけど行ってもいいのか悩んでいた方も多いはず。きちんと手順を踏んで、お墓参りをすればいいことがわかりました。一度きちんとご挨拶をしておけば、二回目以降からは、お墓まいりが終わった後の連絡などで済むのではないかと思います。


教えてくれたのは・・・中山みゆきさん
冠婚葬祭アドバイザー。All Aboutで冠婚葬祭サイトの運営に携わる。現在は、その知識を生かして冠婚葬祭関連のアドバイス活動を重ね、「思いやり」の心を大切にした情報を発信中。

取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)

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