引っ越し時は家電の事前準備を!不要になった家電の処分方法も解説

2019/01/07

冷蔵庫と洗濯機は、引っ越し前日までにやっておく準備があります。ここでは、その準備の仕方と注意点などを紹介します。引っ越しで不要になった家電の処分方法も含め、暮らしスタイリストの河野真希さんに教えてもらいました。

冷蔵庫の引っ越し準備の仕方

冷蔵庫の中の食品は前日までにできるだけ食べきり、残った食材は保冷剤を入れた保冷バックや発泡スチロールなどに入れます。

自動製氷機のある冷蔵庫は、2~3日前にタンクの水を捨て、製氷機内に残っている水をすべて氷にしてしまいます。でき上がった氷は前日に捨てます。

引っ越し前日にはコンセントを抜いて、「水抜き」をします。引っ越し当日、冷蔵庫の蒸発皿を確認し、取りはずせるタイプのものなら水を捨てます。

直冷式の冷蔵庫の場合は、「霜取り」の作業が必要です。コンセントを抜いたら、冷蔵庫のドアを開けておき、庫内の霜を溶かします。水があふれてくることがあるので、冷蔵庫内にタオル、周囲に新聞紙などを敷いておきましょう。

※引っ越し業者を利用する場合は、その指示に従ってください。

洗濯機の引っ越し準備の仕方

洗濯機も冷蔵庫同様、前日に「水抜き」します。まずは水道を止め、洗濯機を回して、給水ホース内の水を抜きます。給水ホースを取りはずしてから、脱水をかけて、洗濯槽内部と排水ホースの水を抜きます。排水ホースを取りはずして、コンセントとアースを抜きます。

ただし、詳細な方法は洗濯機により異なりますので、必ず取扱説明書を確認してから行ってください。

※引っ越し業者を利用する場合は、その指示に従ってください。

パソコン、テレビなどの引っ越し準備は?

パソコンは万が一の破損に備えて、データのバックアップを取っておいてください。エアコンは自分で取りはずしたり、設置することはできません。専門業者や引越業者に依頼をしてください。テレビの事前準備は必要ありません。

家電の梱包などで注意することは?

引っ越し業者にお願いする場合は、その指示に従うのがいちばん安心です。家電は設置後に配線がわからなくなることが多いので、つなぐところに同じマスキングテープを貼っておくなど、目印をつけておくといいです。

引っ越しで不要になった家電の処分の仕方は?

引っ越しを機に、新しい家電に買い換えるという人も多いのではないでしょうか。家電の主な処分方法を紹介します。

1:自治体に粗大ゴミとして出す

粗大ゴミの大きさの基準や処分方法、手数料などは各自治体によって異なります。自治体のサイトなどで確認しましょう。

2:「家電リサイクル法」に沿って処分する

「家電リサイクル法」とは、資源の有効利用を推進するために定められているもの。テレビ、エアコン、洗濯機、冷蔵庫の4家電は、この「家電リサイクル法」の対象となるため、自治体でゴミとして回収することができません。

「家電リサイクル法」にあたるものを処分するときは、購入した家電量販店に連絡をして引き取ってもらう必要があります。その際、「リサイクル料金」と「収集・運搬料金」が必要になるのでご注意を。リサイクル料金は家電の種類や、サイズによって異なりますので詳しくは経済産業省のサイトなどでご確認ください。

家電量販店に引き取ってもらう以外の方法としては、郵便局で家電リサイクル券を購入して、指定引き取り場所まで持ち込むというものもあります。

3:引っ越し業者に引き取ってもらう

不要になった家電を引き取ってくれる引っ越し業者もあります。引っ越しの見積もりの際に、不用品があることを伝えて引き取りにかかる料金を聞いてみましょう。

4:友達・知人に家電を譲る

友達や近所の知り合いに、欲しがっている人がいないか聞いてみるのもひとつの手。取りに来てくれるなら無料で譲るという形が多いようです。これなら、処分にお金がかからず、相手も再利用してくれるので気持ちがいいですね。

街で見かける不用品回収業者は利用しても大丈夫?

郵便ポストに「不用品格安で引き取ります」というチラシが入っていたり、「不用品引き取ります」とアナウンスを流して走るトラックを見かけたりしますが、「無料かと思ったら、お金を請求された」といったトラブルも少なくないようです。安易な不用品回収業者の利用は避けたほうがいいでしょう。

売って少しでもお金にするには?

ただ処分するだけではもったいない、少しでも金銭にしたい……という方には、不用品を売ることも視野に入れてみましょう。

フリマアプリを利用して売る

自分で値段を設定できるフリマアプリでは、家電も売れます。ただし、フリマアプリはいつ商品が売れるかわからないので、余裕をもって出品するようにしましょう。

リサイクルショップで買い取ってもらう

まだ新しい家電なら、リサイクルショップで買い取ってもらってもいいでしょう。自分で持ち込めれば、たいていはその場で査定してくれるので、引っ越しで時間がないときにも便利です。

ただ、製造から5年以上たっている家電は、期待するような査定額にはならないことも。製造から10年以上経過したものは、引き取ってもらえないこともあります。

また、出張買い取りは売るものの点数が少ないと来てもらえないことがあります。「大型家電1点だけ売りたい」という場合は、利用しにくいので注意してください。

まとめ

冷蔵庫の中身など、計画的に処分したいものですね。家電は冷蔵庫と洗濯機の準備を前日にすれば、あとは引っ越し業者にお任せですみます。不要になりそうな家電の処分を計画的に進めておくと、出費も最低限に抑えられそうですね。


教えてくれたのは・・・河野真希(かわのまき)さん
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしをつくる、始めるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。『料理教室 つづくらす食堂』主宰。

取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)

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