離婚は子どもにどう影響する?離婚に対するみんなの本音
2019/09/29
離婚を決めたときに真っ先に考えるのは、子どものこと。1人で育てるとなると時間やお金がたりず、たいへんな思いをさせるのでは、と不安になることでしょう。実際、離婚は子どもにどんな影響を与えてしまうのでしょうか?「ウィメンズパーク」で意見をのぞいてみました。
1. 悪影響かもしれないがやむを得ない
もちろん、なんらかの影響は与えてしまうだろうけれど、それでも理由があるなら仕方がないと考える人は多くいました。DVや浮気性に耐え続けて、無理に結婚生活を続けるのも、それはそれで悪影響なのかもしれません。
・私は、夫からのDVが原因で離婚しました。「子どもと自分の安全のために、離婚は避けられなかった」と後悔はしていませんが、父親がいないことで息子にどのような影響があるのか心配しているところです。
・子どもの年齢によるのかもしれません。たとえば、両親が早くに離婚し、毎日母親(父親)が仕事でいそがしい姿だけをみて育った子どもは、心の成長になんらかの悪影響があるのではないのかなとは思います。
・だれにだって失敗や後悔はあると思います。離婚する人は、たまたま結婚相手に失敗しただけで、だれも最初から離婚なんて望んでいないと思いますよ。離婚するときに、真っ先に考えるのは子どものことだと思いますが、それでも行きつく先がそこしかなかったんだと思います。
・そりゃなにかしらの影響はあるでしょうね。ですが、離婚理由によっては、結婚生活を継続するほうが、離婚より悪影響を与えてしまうおそれもあるでしょう。簡単に離婚を選択するのはどうかと思うし、結婚する時点で相手のことはしっかりと見極めておく必要があると思いますけどね。
2. 離婚してよかった・悪影響ではない
実際に離婚した経験がある人のなかには、離婚は子どもにとって悪影響ではなかったと感じた人もいるようです。
・うちは離婚して6年経ちますが、子どもは昔よりも穏やかですよ。離婚間際は、夫婦のいざこざに疲れて精神的に不安定になっていましたが、今は親子で仲よく過ごしています。もちろん、両親がそろっているほうがいいに決まっていますが、子どもにストレスを与えてしまうような仮面夫婦であれば必要ないと思います。
・私は、2歳のときに両親が離婚し、父ひとりの家庭で育ちました。当時そういった家庭はめずらしく、周囲からは同情の目を向けられたり、からかわれたりしました。ですが、別にグレて育ったわけではありませんし、学力も平均的で横道にそれた人生ではなかったと思います。父親からの愛情を受けて育ってきましたからね。両親がそろっていても、非行に走る子どもはいます。親ひとりで育った子と、両親のもとで育った子と、なにが違うというんでしょうか。
3. 悪影響になるかはケースバイケース
悪影響になるかは、実際に離婚した両親のせいだけでなく、周囲の人間や世間の目なども影響すると考える人もいました。
・私の友人に、母ひとりの家庭で育った人と、父ひとりの家庭で育った人がいますが、母ひとりの家庭だと周囲からの偏見や風当たりが強く、父ひとりの家庭だと同情されたり労われたりする傾向がありました。離婚という家庭問題だけでなく、まわりからの偏見で子どもの心がゆがんでしまうこともあるのではないでしょうか。
・離婚の理由や原因は、家庭によって違います。離婚したほうが、子どものためになる場合もあるでしょう。子どもにとって離婚が悪影響かそうじゃないか、なんて単純な話じゃないと思いますよ。
4. まとめ
さまざまな意見がありましたが、いちばん大切なのは、関係ない周囲の人間が「片親の子どもを特別視しないこと」です。子どもは離婚に巻き込まれただけなので、親だけでなく周囲の人間も、その子をひとりの人間として愛してあげることが大切なのかもしれません。
■文中のコメントは「ウィメンズパーク」から再編集したものです。