50代夫婦の暮らしと家計「気楽な夫婦のキョリを模索中!」

2020/01/18

子どもも独立し、老後が見えてきた50代。夫婦ふたりきりの生活をどのように過ごしていくか、考える大事な時期でもありますよね。そこで今回は、人生の先輩に「50代の2人暮らし」について話を聞きました。

<話を聞いた人>
JUNさん(神奈川県 57歳)
大学時代からつきあっていた同級生の夫と25歳で結婚、28歳で長男、31歳で二男を出産。週3日のパート勤務を15年続ける。長男は19年に結婚、二男も2年前に家を出て独立。

◎HOUSE DATA◎
分譲マンション/3LDK(75㎡)/8年前に住宅ローン完済。2年前にフルリフォーム

前向きに楽しく暮らしたい

夫が10年間の単身赴任生活を終えて家に戻ってきたのは2年前。ちょうどそのころ、二男も就職のために家を出ることになり、思い切って夫婦2人暮らし仕様にフルリフォーム。「長く別々に暮らしていた夫との再2人暮らし生活については、友人にも『大変よ』なんて散々言われたので、覚悟を持って臨みました(笑)。子どもが家を出てかすがい的なものがなくなったから、ケンカは極力しないように気をつけています」。とはいえ、とても仲のよさそうなJUNさん夫妻。

「今後は夫婦2人の時間が増えるから、相手に文句を言うのではなく、折り合いをつけながら楽しく暮らしていきたいと思っています」。収入も段階的に減るけれど、「サイズダウンした生活を面白がりながら、工夫で乗り切ります」と前向きなJUNさんです。

1カ月の家計表

夫月収(手取り)35万円
(55歳で役職定年、6 0歳で退職後は、1年更新で65歳まで働く予定)
妻月収(手取り)9万円
(19年10月に会社都合により退職)
総貯蓄額2500万円
月貯蓄額10万円
<固定費>
住居費5万円
(管理費、駐車場代)
水道・光熱費2万円
通信費・新聞代2万円
保険料4万円
食費と日用品、化粧品、医療費など合わせて12万円
*JUNさんがこの12万円を夫からもらって毎月やりくり。夫婦とも小遣いという概念はなし。

【MEMO】 夫は銀行員でお金の管理はすべて夫が担当。夫は元々節約志向で小遣い不要、妻は自分のパート代を自分の小遣いや夫婦の国内旅行費用に充てている。住宅リフォームは住宅財形等を使い、1000万円をかけて2年前に完了。

★お金のプロからアドバイス

「家計管理は夫任せとのことですが、夫にもしものことがあったら、慌てることに。家計については必ず夫婦で情報共有しましょう。パソコン上ではなく、実際に家計ノートを作っておくのが安心です」(ファイナンシャルプランナー・畠中雅子さん)

2人暮らしになって変わったこと

家計のサイズダウンに備えて1つの引き出しで一括管理

JUNさんは10月にパート勤めしていた会社を退職、夫も数年後には定年退職し、段階的に収入がダウン。「なので今後の家計について、全部見通せるように1つの引き出しで夫が管理することに」

★お金のプロからアドバイス

「夫婦で家計の情報を共有する際に必須なのが、インターネット上で登録した情報のログインIDやパスワードの共有。わからなくなると解析業者に高額請求をされる場合もあるので、必ず紙に書いて」

息子2人の部屋を夫婦それぞれの部屋にリフォーム

「年齢が上がると小さな音でも目が覚めたり、睡眠が浅くなったりするので、1人静かに眠れる部屋があると落ち着きます」。長男の部屋は夫の部屋に、二男の部屋はJUNさんの部屋になりました。

息子たちが帰ってきても泊まれるように、小さな和室をつくりました

「リフォームに際しては、息子たちがいずれ新しい家族を連れてきてもフレキシブルに使える和室をつくりました」とJUNさん。和室のはめ込み窓を開ければリビングとのつながりも感じられ、風通しがよくて明るく開放的。

外食はほとんどしません。 体にいいごはんを家でゆっくりいただきます

健康についていっそう意識するようになった50代。体にいい食事を作って、家で食べるのが習慣。残り物はおべんとうにして、翌日の昼の自分用に。サプリ類をとらない代わりに、ナッツやレーズンをヨーグルトにたして、気軽に健康対策。

夫、メダカの飼育始めました

「2人暮らしになり、ペットを飼うか迷いましたが、旅行時の預け先を考えると二の足を踏んでしまい……」。結局、メダカを飼うことで決着。「夫が熱心に世話をしています」

拾ってきた枝をセンスよく飾って模様替え

インテリアが好きで、雑誌やインスタもよくチェックするというJUNさん。「とはいえ今はめったに新品は買わず、旅行先で見つけた枝などを飾って、お金をかけずに模様替えを楽しんでいます」

参照:『サンキュ!』1月号「2人暮らしの暮らしとお金大調査」より。掲載している情報は19年11月現在のものです。撮影/上原朋也 構成・取材・文/宇野津暢子 編集/サンキュ!編集部

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