【野菜漢字クイズ】「赤茄子」と書くのは、どんな野菜?

2020/07/20

管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかりです。

漢字検定準1級という資格と食の知識を生かして、みなさんに漢字から読み解く野菜の豆知識を紹介します!
さて、「赤茄子」と書く野菜とは一体、何でしょう?

ヒント1:夏野菜とされている

ハウス栽培を利用して、1年中出荷されています。

夏に流通量が増加するため、夏野菜として扱われていますが、実際には、高温多湿を嫌う性質から、春~初夏/秋~初冬に、旨味が増しておいしくなるといわれています。


日差しが多く、乾燥気味の気候であるほど、甘味が増して栄養価もUP!
国内での主な産地は、熊本県・北海道・茨城県・愛知県となっています。

ヒント2:毒があるので観賞用だった

かわいらしい細い花弁の黄色い花を咲かせます。
筆者も今年、家庭菜園で育てていますが、花がついている苗を植えて、5週間ほどで次々と収穫できるようになりました!

花の後には、緑色の丸い実がなりますが、じつはそのままでは毒素を含んでいるのです。
熟して赤くなってくると、毒素が減ってきて食用として安全に利用できるようになります。

ただし、品種によっては、熟しても緑色のままのものもありますし、完熟で黄色や紫色に変わるものも。

原産地とされるアンデス地方から広まってすぐは観賞用として育てられ、日本では「唐柿(とうがき)」とも呼ばれていました。

ヒント3:イタリア料理には欠かせない野菜!

「赤茄子」が欠かせないものといえば、イタリア料理!
サラダ、スープ、ソースにいたるまで、この野菜はなくてはならないものになっています。

ほかにも、ギリシャやスペインなど、地中海を中心にとくに消費量が多くなっています。


「赤茄子」が、どんな野菜だかわかりましたか?

正解は…




「トマト」でした!

ナスと同じ、ナス科の野菜で、一般的に熟すと赤くなることから、このような呼び方をされるのです。
ほかにも、「蕃茄」という漢字が当てられることも。

日本で一般的に食べられるようになったのは、明治に入ってから。
それまでは、トマトの青臭みや酸味が強い品種ばかりで、生食としてはほとんど出回っていなかったのですが、カゴメの創始者である人物が、欧米で利用されていたトマトソースに加工することで、身近な食材になっていたようです。

今でこそ甘味が強く生食が当たり前のトマトですが、品種改良を経て、今では国内だけで300品種もあるとか。

そして、某テレビ番組では、健康クイズの正解がほぼトマトというくらい栄養価値も高いので、暑い夏だけではなく、おいしい時期のトマトもぜひ食べてみてくださいね!



★この記事を書いたのは・・・

管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
4歳女の子のママ。保育園調理、セミナー講師、出張料理、料理教室、食育サイトの記事執筆などで活躍中。食べること、料理することが好きなワーカーホリックです。

 
 

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