【漁師町への移住】都会と田舎を行き来してわかった、本当に大切な時間とは

2020/10/09

都会と漁師町、2つを経験したからこそわかったことがあります。その土地の持つ美しい風景、人々とのつながり。移住のきっかけは結婚。人によってターニングポイントはさまざまです。これからの暮らし方、きっとひとつではないはず。

<教えてくれた人>
hiyotaroo samiさん
看護師として札幌で就職し、夫との結婚を機に、夫の郷里である漁師町に移住。消防士の夫、中3の長女、小6の長男と4人で暮らす。現在もデイサービスの施設に勤めている。
インスタグラムは@hiyotaroo

結婚で小さな漁師町へ。ここには驚くほど「何にもない!」

生まれ育った札幌で、夫と出会ったsamiさん。でも就職を機に夫は実家のある漁師町へ帰郷し、遠距離恋愛を続けていました。結婚をして家族や友達と離れて遠い町に移り住む決心をするまでは、4年という年月がかかったそう。その町にあったのは、怖いと感じるほど真っ暗な闇。時々聞こえるのは、いか釣り漁船が出港していくエンジン音。「何もない所だと感じました。最初はつらくて、しょっちゅう車で4時間ほどかかる札幌に帰っていました」と振り返ります。

今はわかる、この土地には求める物が何でもある

転機になったのは、夫の転勤で再び、札幌に住んだこと。たまたま娘を通わせた幼稚園は、季節のうつろいや、自然の美しさに目を向け、天気がいいこと1つをも喜びと感じる心を育ててくれるような所でした。そんな考え方に影響を受けた2年を経て、漁師町に戻ってきたsamiさん。「風景が違って見えました。緑が多くて、光がキラキラ見える。夜の暗さも、聞こえてくる漁船の音も変わってないのに、星がすごくきれいで、音には深い情緒があることに気がつきました。以来毎日いい所だな~と感動してます」。
何にもないと思っていた町には、かけがえのない美しい物が、たくさんある。都会に住んでいて移住したからこそ気づいたことをいとおしみながら、samiさんは、毎日の「小さな幸せ」を大切に暮らしています。

HISTORY

2002 札幌で就職

2005 結婚して漁師町へ移住
実家からも遠く、友達もいない場所。移り住むことを決心するまでに、4年ほどかかったそう。

2007 長女誕生

2010 長男誕生

2011 夫の転勤で札幌へ
よい幼稚園と出合い、日々の小さな幸せに目を向けられるように。おかげで漁師町の自然の素晴らしさに気づく。

2013 また漁師町へ戻る

管理人さんと間違われるほど家は公園のすぐ横

公園内に住んでいるような気持ちで暮らせるなんて、都会ではあり得ないぜいたく。「外国人のキャンパーに夫は管理人さんと間違えられてました(笑)」。

クラッとする量のおすそわけにうれしい悲鳴

魚や野菜のおすそわけは、日常茶飯事。6~7月は足が折れた毛がにが!いか、さば、ほっき貝も……。量も半端ないので下処理だけでめまいがすることも~!

畑で育てたいちごで季節のおやつ

たくさんではないけれど、自分たちでも畑を。今年はいちごの苗を植えました。畑の恵みはタルトに。タルト生地は市販。おやつ作りは頑張りすぎません。

日々の手仕事に感じる小さな幸せ

夏はかぼちゃやトマト、秋は小豆にとら豆、黒豆……。季節の素材を大量にいただくので、トマトソース、かぼちゃプリン、あんこと、手仕事が当たり前に。

移住して驚いたこと

札幌にいたときは、欲しい物が次々現れるから、ショッピングが大好きでした。でも、ここでは物欲がまったくなくなり、自分でもびっくり!お店がないからなんですけど(笑)。

参照:『サンキュ!』2020年10月号「地方に移住して見つけた最高の暮らしと時間」より。掲載している情報は2020年8月現在のものです。撮影/枦木功、ご協力いただいた皆さま 構成/竹下美穂子 取材・文/加藤郷子 編集/サンキュ!編集部

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