お金をかけずに暮らしを楽しむ!〈東京→長野〉〈東京→山形〉移住で変化した価値観

2023/08/07

暮らしも家計も変わりました!東京から長野と山形に移住した2組の家族をご紹介。移住前は気づけなかった削れる出費とは?北欧の生き方を自分たちらしく取り入れる&月収が減っても心豊かに生きる暮らしを教えてもらいました。

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北欧の人はお金をかけずに暮らしを楽しむ天才。それを自分たちらしく真似しています

<教えてくれた人>
桒原さやかさん(長野県 39歳)
スウェーデン人の夫(38歳)、長女(4歳)、長男(2歳)の4人家族。住まいは築43年、純和風の中古一戸建て(6LDK、160平米)。ライター・エッセイスト。近著に『北欧の日常、自分の暮らし』(ワニブックス)。

東京都→北欧ノルウェー・トロムソ→長野県

東京時代の私はお金に無頓着。外食や買い物など楽しみはいつもお金を払って手に入れていました。でもノルウェーの人たちは物価が高いこともあって「楽しみは自分でつくる」という意識が高く、ささやかな楽しみを見つけるのが上手。散歩には自家製のコーヒーやクッキーを持って出かけます。そんな生き方を自分の生活に取り入れたら、心や時間にも余裕が生まれました。移住した長野でも、お金を使うこと以外の幸せを大切に暮らしています。

Q 移住したきっかけは?

人の多い東京での生活に疲れていたとき、夫と旅したノルウェーのトロムソが気に入って1年半住み、5年前に長野県松本へ移りました。自然豊かでトロムソの街と雰囲気が似ていた点も決め手に。

Q 移住前に多かった出費は?

ワースト(1)外食代。外で食事をするのが何よりの楽しみ&息抜きで月10万円!ワースト(2)カフェ代。出勤前にカフェやコンビニでテイクアウトするのが当たり前。月5000円は使ってたかも。ワースト(3)洋服代。お金が許す限り買って月4万円にも。

外食はランチタイム限定にしたら4人でも2000円台

外食代10万円から→2万円にDOWN

■以前は/会社勤めで昼は1000円ランチ。退社後は夫と「何食べようか?」から会話が始まり、フラフラと居酒屋に吸い込まれ、休日はカフェへ。■気づき/1週間の献立を組むときに外食デーも決めれば、フラッと食べに行くのを予防できます。

北欧の人たちに学んだ「週1の買い出し」のコツ

■以前は/自炊する日に食材をその都度購入。食品ロスも多かった……。■気づき/北欧では1週間の献立を決めてまとめ買いするのがスタンダード。私も真似しています。日用品も無駄なく買い足せるようリスト化して1カ所にまとめています。

布使いや古道具でインテリアも安く楽しむ工夫

■以前は/家具を買い換えて模様替え。■気づき/布使いを変えるだけで部屋の印象がパッと変わることを知り、布を買って座布団カバーやカーテンを手作り。松本の骨とう市で手に入れたちゃぶ台は、家具の中で一番のお気に入りに!

中古住宅を買って夫婦でリフォーム。メンテも最小限の出費ですむ

住居費9万5000円から→0万円にDOWN

■以前は/賃貸マンションの家賃や更新料を払うのが大変!■気づき/古くて手頃な日本家屋をローンを組まずに購入してDIYを楽しむことに。壁や柱などをペンキで塗り、床の張り替えもしました。修繕も自分たちでできるから出費を抑えられます。

「幸せと収入は比例しない」。月収が減っても心豊かに生きたくて、夫婦で飛び込んだ田舎暮らし

<教えてくれた人>
あかねさん(山形県 34歳)
夫(34歳)、双子の長女(5歳)、二女(5歳)、長男(4歳)の5人家族。住まいは賃貸の日本家屋(小屋2軒、山つき)。加工食品のECショップ運営、事務や雑穀梱包のバイトなどをかけもちして働く。

東京都→山形県

移住前は仕事のために生きているような毎日。お金があるほど幸せだと思っていたけど、同時に時間も健康も、心の余裕も失っていました。そんな生活をリセットしようと家族で山形へ移住。支出は減ったけど収入も減ったので、家計はむしろカツカツ(笑)。でもやりたいことや本当に欲しい物を考えるゆとりが生まれ、家族で過ごす時間も濃密に。自然豊かで人とのつながりも濃く、お金に振り回されない人間らしい生活を手に入れました。

Q 移住したきっかけは?

激務で働きづめだった夫から「こういう生き方をやめて家族との時間を持ちたい。田舎に移住しよう」と提案があり山形へ。義父の出身地でなじみがあるし、四季の移り変わりをダイレクトに感じられます。

Q 移住前に多かった出費は?

ワースト(1)通信費。月4万円も払ってることすら気づいてなかった(汗)。ワースト(2)洋服代&美容費。ネイルやマツエクなどおしゃれ好きなうえ、人の目が気になり月数万円の出費!ワースト(3)交際費。ママ友宅への手土産ははりきって奮発!

古いけど広い家を安く借りたら、子どもたちものびのび!

住居費11万円から→1万5000円にDOWN

■以前は/狭いアパートで双子を育てるのは大変(涙)。■気づき/住む場所を自由に選べるので、あえて賃貸がいい。家は古くても広いから、雨の日も子どもたちが鬼ごっこやかくれんぼで遊べます。縄跳びだってOK!家賃1万5000円は格安です。

仕事は複業かけもちでムリしない。心身の健康は何よりの財産

■以前は/夫婦とも仕事に忙殺される日々でクタクタ。■気づき/大切なのは収入より健康と家族の時間。家族そろって過ごせる「今」を大切にしたいから、夫はマタギ(猟師)とバイト、私も小さな仕事を組み合わせた複業スタイルで生活しています。

人の目を意識した出費は徐々に減らした!

■以前は/服や手土産に気を使いすぎ。■気づき/人は他人のことをそれほど見てない(笑)。以前よりゆとりが生まれた分、「買う」より「作る」ことが楽しくなりました。手仕事が好きなママ友にも刺激を受け、私も手土産は手作り派に。

「削れる固定費ないかな?」と夫婦でとことん話し合った

保険料1万3000円から→7000円にDOWN 通信費4万円から→1万1000円にDOWN

■以前は/夫婦別財布。お互いの収入も出費も関知せず。格安スマホについて調べる時間もなかった!■気づき/移住前に固定費を下げるために夫婦で出費を総ざらい。保険は必要な保障に絞り、格安スマホに替えて不要なサブスクも解約。

参照:『サンキュ!』2023年8月号「ちょ~っと変えるだけで、家計防衛できちゃった!SPECIAL」より。掲載している情報は2023年6月現在のものです。撮影/久富健太郎(SPUTNIK/あかねさん分)、桒原さやかさん 構成/竹下美穂子 取材・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部

 
 

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