「逃亡」の「亡」ってどういう意味?身近な漢字に隠された意外な意味とは
2021/03/18
みなさんは、「あれ、なんでこの言葉にこの漢字を使うんだろう?」と思ったことはありませんか?
よく使う漢字の中には、あっと驚く意外な意味が隠れていることもあるのです。
そんなちょっと面白い漢字のひみつを、漢検準一級を持つサンキュ!STYLEライターのdanngoさんが紹介します。
「逃亡」の「亡」ってどういう意味だろう?
「逃亡」という言葉、「敵前で逃亡した」「逃亡中のできごと」といった表現で使われますね。
「亡」の意味は普通「死ぬ」ですが、「逃亡」は「逃げて死ぬ」という意味ではないですよね。
どうしてこの漢字を使うのかわかりますか?
実はこういう意味がありました!
「亡」には「にげる」という意味があります。
古い字体の「亡」は人が物陰にかくれるような形をしていて、「にげる」の意味をあらわしていたのです。
その意味が変化して「なくなる」「うしなう」といった意味も生まれたそうです。あまり使いませんが、「逃走」と同じ意味の言葉に「亡走」もあります。
いかがでしたか?想像とは違っていたでしょうか、それとも予想通りでしたか。漢字の意味や成り立ちを調べると奥深いものを感じますよね。
ぜひ、時間のある時に誰かに話して楽しんでくださいね!
◆記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライターdanngo
国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの専業主婦。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です。本を読むのが大好きですが、一度読み始めると家事がおろそかになってしまうのが悩み。子どもの遊び相手をすると本気になりすぎて怒られ、家事は手抜きになる一方です。甘いもの、日本の古いものをこよなく愛しています。