片づかないなら「隠す」のをやめればいい!収納のプロが隠さない物一覧表
2022/07/09
片づく秘密は隠さないこと!子ども3人がいても、透ける素材のケースを選ぶ&パッケージそのままを使うなど、ものを隠さない工夫ですっきりキレイに暮らしています。余計な手間を省いて片づけやすい家になりましょう♪
<教えてくれた人>
整理収納アドバイザー 水谷妙子さん
夫と長女(9歳)、長男(7歳)、二男(4歳)の5人暮らし。無印良品の商品開発・デザイナーを経て現職。近著に『無印良品ではじめる新しい習慣』(扶桑社)がある。Instagram「@monotokazoku」。
◎HOUSE DATA◎
分譲マンション/4LDK/築5年
片づかないなら、「隠す」のをやめればいい!
片づけられなかったころは、「片づけ」=見えないように隠すこと、「収納」=物を箱に収めることだと信じ切っていたという水谷さん。だけど、隠せば隠すほど、出し入れの手間が増えて片づけが面倒になり、また散らかる……の悪循環。「隠す片づけ」によって、自ら片づけのハードルを上げていたのです。
「そもそも、人間の本能を考えたら"使った物をわざわざ戻す"なんて、とても努力のいる行動のはず。1歩でも1秒でも戻しやすくしないと片づかないのは当然ですよね。そのうえ、建売住宅やマンションの収納は"物を隠す"という前提で作られています。だからせめて扉の中は、何がどこにあるかパッと見つけられるよう、隠さずに収納しようと考えました」。
例えば、透ける素材の収納ケースを選ぶ。何でもかんでも詰め替えずに、なるべくパッケージのまま使う。そんなふうに「隠さない」を徹底したら、自分はもちろん家族にとっても、生活しやすく、片づけやすい家に生まれ変わることができました。
水谷さんが隠さないようにしている物一覧表
毎日出番がやってくる、使用頻度の高い物たちほど、誰がどんなときでも"間違えようがない"しまい方にしています。そうすれば、探したり、忘れて取りに帰ったりという、余計な手間が省けます。
1 学校プリント
クリップボードに挟んで目立つ所に出しっ放し。
増え続けるプリントは、学校、学童などのカテゴリー別にクリップボートに挟む方式。いちばん上が最新のプリントになるから、処分するときは下のほうをごっそり捨てればOK。
2 よく使う調味料
上も横も透明の容器なら残量もひと目でわかる。
残量が見やすいから「あれ?中身がない!」と料理中に慌てません。色つきのラベルを貼っておけば、文字を読まなくても「青=塩」「赤=鶏ガラスープの素」と直感的に手に取れます。
3 毎日使うヘアゴム
目立つ場所に引っ掛けると、なくさない。
長年愛用しているレックの「輪ゴム掛け(マグネット付き)」は、下のほうのヘアゴムも片手でさっと取れる優れもの。子どもが取りやすいよう、洗面台のすぐ脇にある洗濯機にペタリ。
4 食品パッケージ
パッケージは最強のラベルだから隠さない。
パッケージが見た目にうるさく感じるのは「私はここよ!」と自己主張しているから。言い換えれば、何がどこにあるか知らせてくれる目印なんです。隠すなんて、もったいない!
5 子どもの下着と服
すき間から見えると子どもも出し入れしやすい。
子どもが迷わず取り出せるのは、ぴっちり密閉されたケースより、うっすら中身がわかるケースのほう。毎日使う物ばかり収納しているので、ホコリも気にならず、使いやすい!
6 大袋の食品
詰め替えをやめれば、面倒な家事も減る。
セリアの「注ぎ口付き袋クリップ」を取りつけて、シリアルなどの袋入り食品を使いやすく保管。ストックの買い出しを家族に頼むときも、「これ買ってきて」とパッケージを見せればOK。
参照:『サンキュ!』2022年7月号「片づく家のヒミツ360°図解します」より。掲載している情報は2022年5月現在のものです。撮影/大森忠明 構成・文/kitsune 編集/サンキュ!編集部