片づけられない人には、共通する「口癖」があるようです。整理収納アドバイザーでインテリアコーディネーターの方尺真美さんに教えてもらいます。

口癖に隠れている「片づけができない原因」とは?
ものを整理しているはずなのに、なかなかものの量が減らない…という方は意外といるのではないでしょうか。今回は、私が整理収納アドバイザーとして活動してきたなかで、片づけがなかなか進まない方がつい口に出てしまう言葉や、共通した口癖などで印象深いものに注目してみました。
口癖には、その人のものに対する本当の気持ちが表れているように感じます。そして、口癖に隠れている「片づけができない原因」はなにがあるのでしょうか。
1.「いつか」「そのうち」使うから
ものを捨てる際に、つい「いつか使うかもしれないから」「そのうち使うと思うから」と言ってしまうことはありませんか。
「いつか」、「そのうち」などの未来形の言葉は、使う時期が具体的ではありません。ものを保管する時には、必ず使用する時期や誰が使うのかが明確になっていることが重要です。使う時も分からない、誰が使うかも決まってないようなものは思い切って処分してもよいかもしれませんよ。
2.「念のため」取っておく
「念のため」も、片づけられない人が使いがちな口癖です。日常で使わないと分かっているものを、一応取っておこうとするケースです。この口癖がでてしまう方は、もののストック量が多い傾向にあると感じます。
ストックがないと不安だという方もいらっしゃるでしょう。もちろん、自宅の中でストックエリアを用意するのは必要ですが、そのストック量自体が多すぎると、暮らしにくくなってしまいます。「念のため」に取っておくものは、本当に日々の生活で消費できるのか?を改めて判断してみましょう。
3.「捨てられないからどうしよう」
はっきりと自分で捨てられないと分かっているケースもあります。理由はさまざまですが、「これは頂きものだから」「これは高かったから」「もったいないから」などの理由で捨てられない…と困っていることが多いようです。
今の生活には直接必要ではないけれど、理由があって捨てられないことは誰にでも経験があること。そういう場合は、ただ持っておくのではなく、どうするかを決めましょう。たとえば、「保管期間を設定して、その時期が来たら手放す」や、「写真を取って思い出として残したあと処分をする」や、「使ってくれる人にゆずる」など、具体的な目標設定するのがおすすめです。
ご自宅にしばらく使っていないものはありませんか?ものは保管しておくだけではもったいないですね。ご自身やご家族に必要なものや、必要な量を改めて考えてみると、手放したくなるものが見えてくるかもしれません。
◆執筆/方尺真美さん
衣食住を通じて「暮らしはちょっとのことでグンっと楽しくなる!」をモットーに活動しているSSS-Style+に所属の整理収納アドバイザーで、インテリアコーディネーター、カラーコーディネーターなどの資格を保有。3児のママ。