リビングは家族が集まるくつろぎの場。しかし、なぜか落ち着かない、居場所がないと感じてしまう人も少なくはないとか。それには、居心地を悪くしてしまう共通点があるそう。
汚部屋出身の整理収納アドバイザーであるシンプリストうたさんに、「居心地が悪いリビングに共通する3つの特徴」を教えてもらいました。

1.通路や扉前に物を置いている
家の中を移動する際に、物をよけてカニ歩きになったりまたいだりしているのであれば、「物中心の家」になっている可能性が大です。
動線が確保されていないと、日常の小さな動作にストレスが積み重なり、無意識のうちに「居心地が悪い」と感じてしまいます。最低限でも通路は最優先で片づけておくことがだいじです。場合によっては家具のレイアウトを見直し、配置換えをした方がいい場合もあります。
2.すぐにアクションに移せない状況を作り出している
「やりたいことがあるのに、すぐに行動できない」ことは、居心地の悪さを感じる大きな要因です。たとえば、ピアノを練習したいのにピアノの上に物が山積みで、片づけなければ練習できない。読書をしたいのに、脚立を使わなければ本を取れない、など。このような状況では「行動する前に余計な作業が必要になる」ため、気持ちが削がれてしまいます。
理想は「思い立ったらすぐ行動できる」環境。道具をすぐに取り出せる、座ったらすぐに作業が始められる、という状態をつくることで、リビングの居心地は格段に上がりますよ。
3.不快な物が視界に入りやすい状況
居心地の悪い部屋全てが、「散らかっている」かといえば、じつはそうではありません。一見片づいていても、配線むきだしで、必要品が破れたり汚れていると不快感を覚えるでしょう。
意外と不快感は自分では気づきにくいもの。たとえプチストレスでも蓄積されれば、大きなストレスになってしまいます。そうならないためにも、不快センサーを張って意識的に「不快な物」に気づくことがポイントです。それらをとり除き、引き算していけば快適指数を上げることができます。
また、殺虫剤など物自体は不快ではないけれど、それがあることで害虫などの不快な存在を連想してしまう物についても視界に入らないところに置くといいかもしれません。
動線と視界を整えると居心地はアップする!
動きやすい動線とすっきりした視界は、リビングの居心地を大きく左右します。片づいていないおうちは、目についた場所からランダムに片づけるのではなく、「生活動線」を意識して、通路や収納から見直してみてださい。
ご紹介した3つのことを改善できれば、家族が自然と集まりたくなる居心地の良い空間へと変えられるでしょう。
■執筆/シンプリストうたさん…ズボラでも小さな子どもがいても、スッキリ暮らすためのストレスフリーな方法を提案する整理収納アドバイザー。68平米のマンションで家族4人暮らし。
編集/サンキュ!編集部