片づけのプロが教える!捨てられない人に実践してほしい3つのこと
2022/09/07
整理収納アドバイザーでサンキュ!STYLEライターの渡部夏代です。片付けの時に「捨てられない」となってしまい、なかなか進まないことがあります。出したモノを見て、手に取ると、「買った経緯」「値段」「また使うかも」という思いが湧いてきて、価値のあるモノに感じてくることも多いです。
そんな時に実践してもらいたい3つのポイントをお伝えします。人によっては「めんどうくさい」「むずかしい」と感じるかもしれません。しかし、小手先の片付けを繰り返している限りはなかなか進みません。じっくり整理収納に取り組むほうが、結果的に早く進みますし効果も大きいですよ。
【1】点在しているモノを集める
片付いてない空間には、同じジャンルのモノがあちこちに点在していることが非常に多いです。「タオル」「買い置きの洗剤」「メモやノート」「便箋封筒」「ネジ」「電池」……全部出すとあちこちから同じようなモノが出てきます。
使う場所に使うモノを配置してあるなど、使いやすくするためであれば問題ないです。しかし、散らかっている家の多くの場合は、規則性がないことがほとんどです。使った後、適当に置きっぱなしを繰り返した結果点在しています。さらに存在を忘れていることが多いです。これらをとにかく全部出して集めましょう!
【2】モノと自分の立ち位置を探る
全部出して集めたモノを使っている・使っていないで分けていくのですが、問題なのは使っていないモノです。この時、自分にとってそれがどういう立ち位置なのかを探ります。
・気が付いたら増えていた未使用のタオル類や雑貨類
・もう好きじゃないので着ない服
・興味がなくなった趣味のお菓子作りの道具
・記念としてとっておきたい名前入りの文房具
同じ使っていないモノでも、それぞれ違いがあります。
備えとして持つモノ(例えば使っていないタオル)なら今後使う可能性はあります。しかし、好きじゃない・興味がなくなったなどのモノは今後使う可能性は極めて低いです。使う使わないに関わらず、持つことで拠り所になるモノもあります。
使うならいつ使うのか?使わなくても存在することで自分の拠り所になるモノか?モノの存在の意義を知ることはとても大切です。
【3】期限を決める
好きじゃなくなったり興味がなくなったりしたモノは処分の順位が高いモノです。今すぐ捨てられなかったとしても、半年とか1年くらいの短めの期間で期限を設けます。その日までにやはり使わなかったとか好きじゃない気持ちがかわらなかった等であれば廃棄します。
ストックとして備えているモノについてはもう少し長めの期限(例えば2年とか3年など)を設けます。しかし何年も家にストックしたままであれば、そもそもその家ではそんなに必要ないということです。ジュースを飲む習慣がないのに大量のストローを抱え込んでいるといった具合です。備えとして持つにしてもほんの少しあれば十分です。
期限を決めたらわかるようにします。マステに日付を書いて貼っておくのは非常におすすめです。その日を忘れずにしっかり守ることが大切です。スマホのアラートを入れておくといいですね。ここまでしっかりやれば、期限が来た時にすんなり捨てられるようになります。
片付かない家の多くは、使っていないモノに対する処理が曖昧になっているケースがほとんどです。しかし、「使っていない=すぐに捨てなければならない!」となると、決断しにくいです。「今日はいいや」とか「今度そのうち」になりがちです。
ゆっくりでも少しずつでもいいから確実に進めることが大切。そのほうが気持ちも楽な場合が多いです。うやむやのままだといつまでたっても家はすっきりしません。使っていないモノと自分の間に約束を設けて守ることが大切です。
◆この記事を書いたのは・・・渡部夏代
整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャー講座認定講師、ファイリングアドバイザー認定講師。
小さなころから好きだった片付けが仕事になりました。
ご家庭の整理収納サービスの他、オフィスや店舗、倉庫などの5S活動も行っております。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。