残念なカン違い!「捨てる」と「整理する」は違うことを知らずにいる4つのデメリット
2022/10/09
サンキュ!STYLE ライターの渡部夏代です。
理想の家にしていくために“お片づけ”をする時はものを整理します。
その時に、「整理すること」は「ものを捨てる」ことだととらえている人もいると思います。
まったく違うわけではありませんが、捨てることが整理の全てではありません。
「捨てる」と「整理する」の違いを知って、順調に“お片づけ”を進めましょう。
「捨てる」と「整理する」の違い
「捨てる」は、ものを家から出すこと
主にゴミとしてものを家から出すのが「捨てる」です。
自分の手元からなくなるわけですから、ものが存在しなくなります。
「整理する」は、ものを分けていくこと
自分にとって必要なものか必要じゃないものかを区別する。
あるいは、決めたルールに沿ってものを振り分けたりまとめたりしていくことです。
「整理する」の末に「捨てる」という選択肢がある
区別していった末に最終的に必要ないとなった場合は捨てることもあります。
しかし、必要なくても今はまだ捨てる決心がつかないというものも出てきます。
すぐに決心がつかないものは保留にするケースもあります。
なので、整理したものは必ずしも捨てるわけではありません。
「整理する」の末に「捨てる」という選択肢があるということになります。
「整理する」=「捨てる」のカン違いをしているデメリット
ものの整理はものを捨てることだけだと思い込んでいると、次のようなデメリットが起こってしまいます。
捨てなくちゃと思っていることで、整理に対するハードル上がる
片づけを進めるには捨てるしかないと思い込むとなかなか進みません。
そうするとますますハードルが上がって苦手意識が強くなってしまいます。
人は苦手なことを遠ざけたくなります。
捨てればいいと思って何でもむやみに捨ててしまうと不足が起こってしまう
わりと悩まずにどんどん捨てていける人もいます。しかし、それも要注意!
勢いがつき過ぎて必要なものまでどんどん捨ててしまうと、その後困ってしまいます。
快適な暮らしのために行った整理が、かえって不便になってしまいます。
大量に買って、大量に捨てるという悪循環を繰り返してしまう
どんどん捨てて、どんどん買い足し、またどんどん捨てる。
ものは循環しますが、せっかく購入したものが使われることもなく廃棄処分されてしまいます。
ものは使ってナンボ。使わないものを買って捨てるのはお金・時間・置き場所・手間、全てがムダです。
捨てることが目的となってしまう
上記でも述べていますが、整理は快適な暮らしのために行うことです。
捨てることに執着してしまうと、捨てることそのものが目的となってしまいます。
それだと、自分は何を実現したいのかわからなくなってしまいます。
「捨てる」より「選ぶ」視点を持つ
捨てることばかり気にするとかえって捨てられなくなったり捨て過ぎたりと、おかしなことが起こってしまいます。
捨てるものに注目するのではなく、必要なものに注目しましょう。
自分にとって必要なものを選ぶ目を持ち、ものを分けて選んでいきます。
選んでいった末に、残ったものが必要のないもの。
その必要のないものの行く先として捨てるという選択肢があるということです。
◆この記事を書いたのは・・・渡部夏代
整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャー講座認定講師、ファイリングアドバイザー認定講師。
小さなころから好きだった片づけが仕事になりました。
ご家庭の整理収納サービスの他、オフィスや店舗、倉庫などの5S活動も行っております。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。