【持たない暮らし】シンプルに暮らす整理収納アドバイザーのものを持たない工夫4つ
2024/12/21
シンプルに暮らすコツはものを増やさないこと。「わかってはいても、いつの間にかものが増えてしまう」なんて声が聞こえてきそうです。
ものは減らすことよりも、増やさないようにすることが、シンプルに暮らす第一歩となります。
今回は整理収納アドバイザーで、ライフオーガナイザーのおだけみよさんが、ものが増えないように工夫していることを紹介します。
1.何かで代用できないか考えてみる
「ものを購入する=ものが増える」ことになるので、必然的に購入には慎重になります。SNSなどで便利グッズや気になるアイテムを見つけると、ついぽちっとしたくなります。そんな時は今あるのもので代用できないか考えます。
例:米びつの代用に無印のトタンボックスを利用する
頑丈で便利なトタンボックスを米びつ代わりに使っています。米びつとして不要になっても、他の場所の収納として使えます(そうなってもいいように、内袋を入れて米粉で汚れないようにしています)。
例:洗い桶の代用に大きめのボウルを使う
大きめのボウルは、食器をつけおきしたり、お米を研ぐのに使ったり。意外といろいろな場面で使える優れものです。
工夫しだいでは代用することで、ものが増えることをぐっと抑えることができます。
2.兼用できるものを選ぶ
必要に応じてものを購入する時は、「兼用」できるかどうかが、もの選びの基準になっています。「1台〇役」の多機能なものを選ぶことで、必然的にものを最小限に抑えることができます。
例:「炊飯」以外でも大活躍の琺瑯鍋
我が家で毎日大活躍のル・クルーゼのお鍋。炊飯ジャーを持っていないので炊飯に使っています。炊飯以外に煮込み料理やスープなど、もちろん他のお鍋で作る料理にも愛用しています。
例:シリコーン調理スプーンは1本5役の優れもの
無印良品のシリコーン調理スプーンは「すくう」「混ぜる」「取り分ける」「炒める」ことができます。これ1本でツール類を最少化することができました。
3.セールなどにふらっと立ち寄らない
セールや安さを売りにしているお店には、必要な時以外は立ち寄らないようにしています。
以前はセールなどでふらっと立ち寄り、「安いのに買わなきゃ損!」といったその場の雰囲気に流されることが多かったです。けれども、雰囲気で何となく購入したものは使わずそのままになることが多々ありました。
片づけの作業で、タグ付きの衣類がたくさん出てくることが珍しくありません。そんな時はお客さまに購入したタイミングを伺っています。
「セールで安かったので何となく買ってしまいました」
そう返ってくることが大半です。
その場の雰囲気でつい買ってしまうことは簡単ですが、手放すとなると服1枚でも意外に手間がかかります。そのことに気づいてからは、セールなどにふらっと立ち寄ることがなくなりました。
4.不要になって手放す時のことを想像してみる
ものを購入する前から「不要になったらどうやって手放すか?」を考えています。
・不燃なのか可燃なのか
・資源ごみとして回収できるか
・処分するしかない場合の方法は?
・処分にかかる費用は?
ものを手放す時は、意外に手間も費用も掛かることが多いです。手放しの大変さを考えたら何かで代用するなど、今あるものでできないかを自然と考えるようになりました。
持つことは簡単だけど、手放すのは大変。これを意識するだけで、ものが増えすぎることがなくなりました。
手放すことで悩むのではなく、「持つ前」にしっかり考えることが大事
ものは手放す時にあれこれ悩んでしまいがちですが、実は逆です。
新たにものを持つことは簡単で、サクッと増やしてしまいがち。持つのは簡単で、手放すことは手間も時間もかかります。「ものを持つ前」にしっかり悩んで、持つか持たないかをしっかり検討しましょう。
■執筆/おだけみよ…汚部屋住人から片づけのプロになった整理収納アドバイザー。
片づけのプロ歴10年目。コロナ禍以前は個人宅の片づけ作業サポートや片づけ講座開催などを中心に活動。現在は執筆作業中心にオンラインでの情報発信を行う。
編集/サンキュ!編集部
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