ミニマリスト筆子さんの「必ず成功する捨て方」
2020/01/06
なかなか物が捨てられず、悩んでいる人必見。ミニマリスト・筆子さんが失敗を繰り返しながら導き出した「必ず成功する捨て方」を、『サンキュ!』だけに教えてくれました。
1.物が多くて狭い場所から手をつける
人は「捨てる」というアクションを実際に起こすことで達成感が得られるので、まずは捨てやすいものが多い場所から始めることが大事。そこでおすすめなのが「プライムゾーン」です。
プライムゾーンとは、キッチンや洗面所など、最も物がゴチャゴチャと詰め込まれている場所のこと。その中で引き出し1つ、棚1段など片づける単位を狭い場所に定めれば、さらに捨てるものが見つけやすくなります。これなら迷うことなく捨てられるので、確実に成功体験を積み重ねることが可能。捨てる意欲にも拍車がかかるはず。
2.捨てる時間は15分までと決める
捨てる意欲がどんなに高まったとしても、長時間続けるのは禁物。一気に片づけようとすると脳が疲れてしまい、知らず知らずのうちに「捨てる、捨てない」の判断基準が鈍ってしまうからです。
集中して効率よく捨てるためには、5〜15分が最適。これを1単位として1日に数セット行ってもいいのですが、必ずタイマーをかけて、時間がきたらいったん終わらせて休憩を取ってください。そして、短い時間でもいいので毎日続けることが大切です。朝や寝る前など時間帯を決めて習慣化し、捨てる筋肉をコツコツと強化しましょう。
3.明らかなゴミから捨てる
これまでにたくさんのものを捨てるなかで、実は「所持品の8割はガラクタ」だということが判明。でも、捨てた経験値が低い人は、本当に必要な残り2割が何なのかまだ見抜けないのです。
だから最初は明らかにゴミだとわかるもの……例えば紙くずや空き箱など、悩むことなく即捨てられるものから処分しましょう。ゴミ袋を持って無心で捨てていけば、たとえゴミでも「捨てられた」と自信がつきます。こうして練習を重ね、「捨てる」ことが習慣になればこっちのもの。最終的には家全体の不要品を処分したくなるはずです。
4.疲れたらシンクを磨く
捨てれば捨てるほど部屋も心もスッキリ快適になりますが、注意したいのは「捨て疲れ」。「捨てることに飽きた」「たくさん捨てたのにまだまだある」など理由はさまざまですが、こんなときは無理をせず小休止しましょう。
そして、気分転換にキッチンのシンクを磨いてみてください。シンクさえピカピカにしておけば、再び物が増えてしまったとしても「自分は片づけができている」という自信は失わずにすみます。しかも不思議なことに、ほかの場所もきれいにしようと意欲がわいてきて、また捨てられるようになります。
5.捨てるものにやたらさわらない
いざ捨てようと思っても、手に取ってじっくり観察しているうちに「やっぱり取っておこう」と思いとどまってしまったことはありませんか?実は「さわる」という行為は、感情を揺り動かすパワーを秘めています。
さわっている時間が長ければ長いほど、その物に対する執着心や愛情は深まるもの。価値が高いものだと思い込み、どんどん捨てる気持ちがうせていくのです。だから「捨てる」と決めたら、ベタベタさわらないこと!感情は一切入れず、「つかむ、捨てる」の2アクションで勢いよく終わらせることが重要です。
<教えてくれた人>
筆子さん(ミニマリスト)
カナダ在住の50代主婦。夫、大学生の長女と3人家族。物に執着してため込む過去と決別し、持たない暮らしを実践。その過程をブログ「筆子ジャーナル」につづり、大人気に。
物が捨てられずに悩んだ経験がある筆子さんだからこそ思いついた方法。今までどうしても捨てられなかった人こそ、試してください。
参照:『サンキュ!』1月号「私たちに迷っている時間はない! 捨てるもの・残すもの即決リスト」より。掲載している情報は18年11月現在のものです。撮影/大森忠明 構成/竹下美穂子 取材・文/平井裕子 編集/サンキュ!編集部
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