毎日使う場所だからこそ必要な道具なども多く、どうしてもごちゃごちゃしがちな場所、キッチン。直接口に入るものを扱う場所ですし、火も扱うのでキレイにしておきたいですが、「常にスッキリ!」というのは前述のような事情もあって正直難しい、という人も多いでしょう。
そこで今回は最低限の対応として「キッチンに置いてはいけないもの」を、家事代行サービスを展開するカジタクに所属する、片付け名人の山口さんに教えてもらいました。
■教えてくれたのは・・・片付け名人の山口さん
アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」にて、予約半年待ちの「片付け名人」。定期家事代行、整理収納サービスの経験を活かし現在は新人スタッフの教育を行うトレーナーも担当。整理収納アドバイザー1級ほか、整理収納の資格を多数保有している。
コンロ周りに置きがちなものに要注意!

キッチンはどうしてもごちゃごちゃしがちですし、あまりにもスッキリしすぎていると逆に使いづらいキッチンになってしまうかもしれません。なので、調理などに関係するものであれば基本的に「置いてはいけないもの」というのはないのですが、ひとつ注意したいのがコンロ周り。
キッチンのコンロ周り、皆さまのお宅はどんな様子ですか?できるだけ何も置かないようにしているタイプでしょうか。
それとも、すぐに使えるようにあれこれ出しておくタイプでしょうか。どちらもそれぞれにメリットがあって良いのですが……「調味料」だけはコンロ周りに置かないようにしましょう。
理由は、調味料の劣化が早まるからです。
コンロ周りは調味料NGの理由
一度開封した調味料の保存方法は商品によってさまざまですが、比較的に多く見られるのが
1.冷蔵庫での保存
2.冷暗所での保存
を推奨するパターン。両方とも「冷」の文字がついていますよね。一方コンロ周りは、火を使うため家全体の中でもとくに温度が高くなる場所です。ですから、たとえ便利であっても、調味料をコンロ周りにずっと置きっぱなしにするのは良くないのです。
以上の理由で、コンロ周りの調味料は便利だけどNGです!
調味料はどこに置くべき?

調味料を保存するなら、キッチンの引き出しや棚の中がおすすめです。引き出しを閉めたり、棚の扉を閉めれば暗所になりますし、とくに冷やされた場所でなくとも、部屋が過ごしやすい温度になっており、直射日光が当たるような場所でなければ大丈夫でしょう。
それでも心配な場合は冷蔵庫へいれてください。ただし、本みりんなど冷蔵保存がふさわしくないものもあります。
調味料を引き出しや棚の中に置くことで、
・コンロでの調理による熱
・蛍光灯などの強い光
にさらされ続けるリスクを減らすことができます。
なお、塩や砂糖などの常温保存可能な調味料に関してもコンロ周りに置くのはおすすめできません。前述のとおり、火を使うコンロ周りは「常温」とは言えませんし、調理時の油ハネ・油煙・水蒸気などの影響を受け、容器も汚れてベタベタになり衛生的にもよくないです。
コンロ周りに調味料を置くと便利なはずが、かえってお掃除が大変になってしまうのです。なんでもかんでもコンロ周りに置かないようにすることで、調味料の劣化を抑え、余計な掃除の手間も防ぐことができますよ。
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