子どもも夫も対策は同じ!劇的に片付くようになる11個のポイント
2019/10/02
「片づかない〜!!」の原因は、出しっ放し常習犯の夫や子どもという家も多いはず。散らかし続ける子どもも、片づけない夫も、どちらも行動や心理は似ていて、ちょっとした工夫で“片づけ上手”に変われることが判明!片付けのプロに対策法を聞いてみました。
<教えてくれた人>
中山真由美さん
整理収納アドバイザー。整理収納アドバイザーとして、個人宅や企業の収納コンサルティング、間取り提案、セミナーなどで活躍中。「捨て下手」「しまい下手」だった過去や子育て経験、心理学の知識を生かしたわかりやすいアドバイスに定評あり。
〝自分専用〞の収納場所をつくってあげる
男性(夫)や子どもは「自分専用」が大好き。お気に入りの場所をつくると自分で管理したくて率先して動いてくれるので、散らかし対策に使わない手はない!
1:一人一カ所のロッカー方式
いつもあちこちに置きっ放しにするランドセルを、子ども部屋まで持っていかせるのはかなり困難。リビング隅に教科書や身支度グッズもまとめておける専用コーナーをつくると、喜んで片づけるように。
▲mamuさん/18年5月号より
★ココがGOOD!!
ロッカー方式は学校でもおなじみなので管理しやすく効果的。ゆったり収めると、出し入れ簡単で、どこに何があるのかわかりやすいコーナーに。
2:上着を掛けるフックも1人1つずつ番号をつけると覚えやすい
「脱いだ上着をそのまま放置」を防ぐフックを玄関に。「子どもに合わせて低めの高さにして、1人1つずつ、上の子から順に番号をつけたら、自分から上着を掛けてくれるようになりました」
▲ナミさん/17年5月号より
★ココがGOOD!!
〝自分専用〞が子ども心をくすぐり、やる気もアップ!「掛けるだけ」の収納は簡単なので、どんどん本人にやらせましょう。
3:夫の物は専用引き出しにまとめる
休日に夫が料理をしてくれるのはありがたいけれど、キッチンのあちこちに“夫専用食材〞を置かれるのも困る!食器棚の引き出し1段を夫専用にしたら、管理をお任せにできてストレスもなし。
▲kaoriさん/18年11月号より
★ココがGOOD!!
収納スペースを1つ譲ってあげたんですね。夫への愛情も感じますし、管理を〝住み分け〞すると妻のストレスが減るといういい例です。
4:夫婦別の「バッグ置き場」でリビング放置が激減
リビングの手前にあるクローゼットの中に、夫婦それぞれの通勤バッグ置き場を用意。帰宅後はひとまずここへ荷物を置くルールのおかげで“放置〞がなくなり、リビングはいつもすっきり!
★ココがGOOD!!
男性は自分のテリトリーを大事にする生きもの。どちらもバッグだからとひとまとめにせず、夫婦別にしたのが素晴らしい!
動作1つでしまえる仕組みをつくってあげる
複雑な収納ルールは「ママが好きでやっているんでしょ」と反発しかされません(涙)。自ら動いてもらうには、シンプルな仕組みづくりが重要!
1:取っ手つきかごに放り込むだけならだれでも片づけ上手に
ブロックで1つ、ぬいぐるみで1つと、「1アイテム1かご」でおもちゃを分類収納。「以前は全部引っ張り出して遊んでいましたが、今は目当ての物だけ出すようになり、散らかりも最小限に」
▲純子さん/17年11月号より
★ココがGOOD!!
小さな子どもでも出し入れしやすくて中身がわかりやすい、口の広いかごを選んでいるのがいいですね!ママのやさしさが伝わります。
2:教科書は手前に引くだけで取れる書類ボックスにIN
中学生になって副教材が増えたので、書類ボックスで科目ごとに分けてしまえる仕組みに。それぞれの分量に合う幅7cmで、手前からスッと取り出せる立ち上がりのない物を探しました。
▲emiさん/18年9月号より
★ココがGOOD!!
一般的な書類ボックスは、中身をいったん持ち上げて取り出す必要が。これなら子どもがラクで、戻すのも面倒になりませんね。
3:夫が出しっ放しにする物はかごにまとめてリビング隅に
出しっ放し常習犯の夫に「片づけて!」という言葉は響きません。「腕時計など、物を放置するのはリビングと気づき、リビングに夫用ボックスを置いたら自ら片づけてくれるようになりました」
▲あゆみさん/17年9月号より
★ココがGOOD!!
夫の行動を観察して、置き場所を工夫したのが素晴らしい。夫がついピッタリ収めたくなる、入れる物にジャストな大きさの入れ物を選ぶのがおすすめ。
4:夫の筋トレグッズはすぐ出せる大きめかごでほどよく目隠し
筋トレグッズを口が広めのおしゃれなかごに入れて、夫の「リビングでサッと使いたい」と、妻の「インテリア的に浮くのがイヤ」を解決。出しっ放しに比べて、断然、整った印象に。
▲azuさん/18年11月号より
★ココがGOOD!!
ぶつかったら危ないし、一気に散らかって見えるので、趣味の物をリビングの床にじか置きするのは厳禁!夫の気持ちも尊重しながら上手に誘導していますよね。
勝手に捨てない・しまわない
問答無用で処分するのはケンカの火ダネになるので危険。「あなたを尊重していますよ~」という態度で接すれば、敵(!?)も素直に従ってくれます。
1:子どもの作品はみんなで「観賞会」をする
学校から持ち帰った大量の作品を、食卓に並べて“観賞会〞スタート。「ここがいいね」「もっとこうしたら」とみんなで評価し合うと、子どもも満足して残す・手放すの決断がしやすく。
★ココがGOOD!!
手をかけた物は捨てづらくて当たり前。これは子どもの気持ちを尊重した、とてもステキな習慣。イベント化しているのも素晴らしい。
2:「遊び途中」の物を入れるスペースを作る
「ブロックを片づけるとき、作りかけの『作品』をどうするか悩むもの。無理やり撤収するのはやめて、途中の物専用の引き出しをつくったら、自分から大切そうにしまうようになりました」
▲yumihoさん/19年5月号より
★ココがGOOD!!
この考え方はお見事!遊び途中にやめさせるのは「あきらめ」につながり、よくないんです。これなら子ども自身も素直に納得!
3:夫の物は保管期間を決めると処分してもケンカにならない
「いつか使うかも」と捨てることに消極的な夫は多いもの。迷う物は箱や袋に分けて半年おき、改めて「ほら、半年も使わなかったよ」と証拠を見せると、すんなり処分してくれます。
▲tomoさん/18年1月号より
★ココがGOOD!!
「半年」という期限を決めているのが◎。猶予があると夫も安心できるんです。見直す日を〇月〇日と袋に書いておいてもいいですね。
参照:『サンキュ!』10月号「それでも片づいている家のひみつを教えます」より。掲載している情報は19年8月現在のものです。
撮影/天野良子(TRON)、小野田陽一、木村文平、清水洋、tsukao、林ひろし 構成/竹下美穂子 取材・文/志賀朝子 編集/サンキュ!編集部
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