見逃さないで!家が散らかりはじめる5つのサイン
2022/04/13
部屋をすっきりと片づけたと思っていても、あるサインをきっかけに再び散らかりはじめます。
8坪3階建ての家でシンプルな暮らしをしている整理収納アドバイザーのmiokoさんに、家が散らかりはじめる5つのサインを教えてもらいました。
床置きした瞬間から
買ってきたものや、あとで片づけようとしたものなど、一時的に「床置き」した瞬間から、まるで「集合!」とかけ声をかけたようにものが集まってきます。
これは、割れ窓理論(※)とおなじで、他のものも置いてあるからここに置いてもいいだろう、という人の心理が働くから。
買ってきたトイレットペーパーのストックなどは玄関などに置きっぱなしにせず、すぐに収納スペースにしまいましょう。
床置きをしない習慣のある家は、散らかりにくい家でもあるのです。
※ アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリング博士が提唱。 1枚の割られた窓ガラスをそのままにしていると、さらに割られる窓ガラスが増え、いずれ街全体が荒廃してしまうという理論のこと。
ものの住所が決まっていない
部屋が散らかる最大の原因は、「ものの住所が決まっていないこと」です。ものの住所が決まっていない家は、すぐに散らかりはじめます。
そもそも、ものの住所が決まっていないと、いざ使いたいときにすぐにものを取り出せないうえに、使ったあとは違うところに置いたりして、効率的ではありませんよね。
かばん、アウター、子どもの学用品など、リビングに放置されるとそれだけで雑然として部屋が散らかった印象に。毎日使うものほど住所をしっかりと決めるのがコツ。
すべてのものに住所を決め、使ったら戻すを徹底していれば、探しものの時間も減るうえに、部屋の散らかりを根本から防ぐことができます。
クローゼットの引出しの前にものを置く
奥行きのあるクローゼットなどに引出しを置くと、手前の空いたスペースにものを置きがちです。しかし、スペースがあるからといってものを置いてしまうのはNG。
引出しの中身を取り出したいときに、ものをよけてから取りださなくてはいけませんし、ものが置いてあると引出しを開けるのがおっくうになり、活用されなくなるからです。
奥行きのある収納スペースに引出しを置くときは、手前にものを置かないことを徹底するか、引出しの前面を扉の位置に合わせて置く事で最初からスペースを作りません。奥に空いたスペースには、使用頻度の低い季節の飾りものなどを収納すれば、スペースを有効活用できるうえに散らかりを防止できますよ。
キッチンカウンターの上にものを置く
便利な動線上と適度な高さで、非常にものが置かれやすいキッチンカウンター。便利だからといって次から次へとものを置いていると、あっという間にものがあふれます。
まずは、キッチンカウンターに置かれがちなものの住所をしっかりと決めましょう。
また、花やインテリアなどを飾り、空間を整えると、ものが置かれにくくなる心理的な効果がありますよ。
片づけに手が回らないほど忙しくなったとき
部屋の状態は心の状態とも言われていますよね。
精神的にも時間的にも余裕がないと、部屋を片づける優先順位はどうしてもさがるものです。不要品の処分も先送りとなり、どんどんものは堆積していきます。
片づけまで辿りつかないほど疲弊してしまっているのなら、ライフワークバランスやライフスタイルを少し見直した方がいいかもしれません。
早めの対処がカギ
家が散らかりはじめる5つのサインをご紹介しました。
・床置きした瞬間から
・ものの住所が決まっていない
・クローゼットの引き出しの前にものを置く
・キッチンカウンターの上にものを置く
・片づけに手が回らないほど忙しくなったとき
部屋が散らかるサインをキャッチしたら、早めの対処で汚部屋化をストップさせましょう。
■執筆/miokoさん...8坪の狭小住宅3階建てに住み、シンプルライフを送る整理収納アドバイザー。ルームスタイリスト・宅地建物取引士の資格も持つ。21年4月に初の著書「狭い部屋でもテレワークと暮らしを快適にする片づけ」を出版。インスタグラムは@simplelife_mioko
編集/サンキュ!編集部