掃除のカリスマが伝授!40代は【体力温存家事】が正解!4つの基本ルール

2020/08/20

以前はちゃっちゃとこなせていた家事が最近なんだかツラい……。夏の暑さも相まって、だるさも疲れもMAXだから家事は無理せず、ラクなやり方で、が正解です。体力を温存してスムーズに家事ができるコツをお伝えします。

今すぐできる素敵なくらしのアイデアを毎日発信中。お金の貯め方から、時短掃除、洗濯、料理作りなどの家事の知恵、...

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<教えてくれた人>
沖 幸子さん
生活評論家。大手企業勤務やドイツ滞在を経て、家事サポートサービス会社・フラオ グルッペを起業。「掃除のカリスマ」として知られ、家事や暮らしが楽しくなる「沖マジック」が話題。
HP http://www.ask-sachiko.com/

私も40代はクタクタでした。だから体力を消耗しない家事に切り替えたんです

私も40代のころは忙しすぎて、仕事も家庭のこともギブアップ寸前。かといってすべてを放り出して荒れた家に暮らすのも、罪悪感で心まで疲れてしまうからイヤでした。でも、体力には限界があるんです。全部を完璧にやろうとせずに、例えば掃除は週3回15分だけと決めてしまう。「短い時間で」「体をラクに」「心は豊かに」を心がけました。あとあと自分をラクにするには、先送りしないことも大事です。ベッドの整頓は起きたときに、コンロの拭き掃除は使ったときにサッとやってしまう。さらに汚れと格闘しなくてすむようコンロは温かいうちに拭くなど、体力を消耗しないための「知恵」もめぐらせる。「知恵」を使うことが"体力温存家事"のいちばんのコツです。

体力下り坂40代家事あるある

□長時間立っていられない
□階段の上り下りで息切れ
□かがむ作業は翌日腰にくる
□手を伸ばしての掃除がツラい
□連続して2つの家事ができない

体力温存家事4つのポイント

1 考えてから動く
行き当たりばったりに動いても疲れるだけ。どんな家事も効率よく進められるように、事前に時間配分と段取りを考えてから着手しましょう。一度メモに書き出してみるのもおすすめです。

2 「先行投資」する
しわをのばして洗濯物を干してアイロンがけを省く。夕食の準備中に翌日の朝食の下準備をする。自分があとでラクできるように先回りして行うひと手間が、体力温存に効果大!

3 時間と場所を決める
目の前にある家事すべてを完璧にやろうとすると心も体も疲弊します。掃除や片づけは「今から3分だけ」「テーブルの上だけ」などと時間と場所を区切ると、体に無理がなく、心も軽やか。

4 人の手を借りる
すべての家事を自分1人で抱え込んでいませんか?夫や子どもの得意なことを見極めて、「頼み上手」になることも大切。仕上がりには文句は言わず、褒める言葉も忘れずに。

40代読者が「体力温存家事」やってみた

沖さん推奨のアイデアをもとに、読者代表の嵐田さんが体力を消耗しない方法にトライ!その効果はいかに!?

<試した人>
サンキュ!アンバサダー 嵐田愛さん(東京都 40歳)
夫(43歳)、双子の長男&二男(10歳)、長女(1歳)の5人家族。最近は今日やる予定のことが全部できない(汗)。

1 考えてから動く

「作業の流れやゴールが見えていると疲れを感じにくいんです」と沖さん。見通しを立てて進めればバタバタすることがなくなって、体力の消耗を防げます。

【例えばこんなこと】
・料理の前に、使う調味料を出しておく
・生活サイクルや体調で、朝と夜にやることを決める

そうめんをゆでる前に冷水を準備

「あっという間にゆで上がるので、ワタワタしないで落ち着いて家族に出せました!シンクのすぐ横に置いておけば動きもスムーズ」。

「やった家事」をメモしてこれからやることを決める

「子どもに話しかけられて何をやるか忘れてしまうことがあったのですが、書き留めておくと予定や天気も考慮しながら次の作業に移れます」。

2 "先行投資"する

家事をするときは、少し先の家事の一部を同時にやってしまうのが沖メソッドのキモ。ちょっとだけ頑張った分の"貯金"が、あとあと自分をラクにしてくれます。

【例えばこんなこと】
・朝食の支度をしながら夕食の下ごしらえ
・しわをのばして洗濯物を干し、アイロンを省く

出かける前に玄関の靴を整える

「靴をはくついでに家族の散らかった靴をそろえるだけなので、意外と簡単。帰ってきたときに玄関がスッキリしていると気持ちいいですね」。

裁縫後、次のために針に糸を通す

「ちょっと面倒と思ってしまうボタンつけも、次回はサッと取りかかれそう!勢いで"今"やってしまえば、次は時短になりますね」。

3 時間と場所を決めてやる

沖さんいわく「家事がツラいと感じるのは、体だけでなく心が疲れるから」。やらなきゃ!のプレッシャーを最小限にして、適度に息抜きすることも体力温存に有効です。

【例えばこんなこと】
・所要時間を決めて、その時間内だけやる
・月1回、週1回など、取りかかる頻度を決める

テーブルは5秒だけ拭く

「みじかっ!と思ったけど5秒あれば充分テーブルは拭ける!一瞬で終わると思えば後回しにしないし、気持ちよく過ごせました」。

家事と家事の合間に"幕間"をつくる

「無理して2つの家事を続けてやるのはやめて、ひとまず休憩。モチベーションも保てるし、だんだん適当になるのを防げました(笑)」。

ラグの上だけ掃除機をかける

「小さい子がいるので掃除機がけはマメにしなきゃとプレッシャーだったけど、今日はホコリが気になるラグだけ、と割り切ると気持ちがラク」。

4 人の手を借りる

最初から夫や子どもを戦力外にしないで、得意なことや成果がわかりやすい作業をどんどん任せてみる。家事シェアは、ママのお疲れ防止の切り札です!

【例えばこんなこと】
・体力的にキツい家事は家族にお願いしてみる
・便利な調理器具や家電を導入

牛乳や米を買うのは夫に任せる

「重い物を毎回買ってきてもらえるだけで、気持ち的にも体力的にも助かる!夫はトレーニングになると言ってエレベーターを使わず階段で帰ってきます(笑)」。

買ってきたサラダをドレッシング感覚で使う

「そのままで出すのは罪悪感があるけれど、ミニトマトを加えたひと手間で、胸を張って出せます。"全部手作り"にこだわる必要はないですね」。

やってみてどうだった?

「一つ一つは小さくても、負担が少しずつ軽くなることで1日の体力温存効果は絶大!考えてから動くことの大切さも実感しました」。

Have a try!

□「やった家事」をメモして予定を立ててみる
□家事と家事の合間に休憩時間をとってみる
□家族にも家事をシェアしてもらう

参照:『サンキュ!』2020年9月号「40代は体力温存家事でいこう!」より。

撮影/嵐田大志 編集/サンキュ!編集部

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