「専業主婦ってiDeCoをやる意味ありますか?」つみたてNISA&iDeCoのギモンをプロが解決!

2022/05/05

最近よく耳にする"つみたてNISA"と"iDeCo"。メリットやデメリット、何歳から、実際いくらからスタートできるの?気になる疑問に専門家が回答します。自分に合った始め方、選び方がわかる!

<教えてくれた人>
ファイナンシャル・プランナー 井戸美枝さん
「むずかしいことでもわかりやすく」がモットー。著書『今すぐできる!iDeCoとつみたてNISA超入門』(中野晴啓共著/扶桑社)

Q だれでも始められるの?

●つみたてNISA
20歳以上の人ならOK!
金融機関の口座開設をする年の1月1日時点で20歳以上であり、日本在住の人ならだれでもOK。

23年1月以降は、18歳以上で始められる!
「成年年齢引き下げの民法改正」に伴い、2023年1月1日から、口座開設をできる人の条件が、20歳以上から18歳以上に引き下げられます。

Yusuke Ide/gettyimages

●iDeCo
20歳から60歳未満までの人が対象!
日本在住の20歳以上60歳未満の国民年金被保険者であれば、原則だれでも始められます。

22年5月以降は、65歳未満まで加入できる!
22年5月1日から、会社員や任意加入者は、60歳未満から65歳未満に延長されます。また、国民年金に任意加入している海外居住者も対象になります。

Q いくらあれば投資できるの?

●つみたてNISA
100円からOK!
※金融機関によって異なる

積立可能額の最低金額は、なんと100円。掛け金の額は、インターネットで金融機関の口座管理ページから、変更可能です。

日本の円債ます。日本の通貨に白背景
powerbeephoto/gettyimages

●iDeCo
5000円からOK!
積立可能額の最低金額は、5000円。掛け金の額は、年に1回まで、1000円単位で変更が可能。

Q 年間いくらまで投資できるの?

●つみたてNISA
40万円まで可能!

利益を非課税で受け取れる投資可能枠は、年間で40万円まで。その年の非課税投資枠の未使用分があっても、翌年以降に繰り越すことはできません。

Q 1カ月いくらまで投資できるの?

●つみたてNISA
3万3333円まで可能!

月の投資可能額は、3万3333円まで。年間40万円の枠を超えなければ、年2回まで「ボーナス設定月」として、指定月に投資額を増やすこともできます。

●iDeCo
職業によって異なります!

Q 何年間投資できるの?

●つみたてNISA
最長20年間できます。
非課税で運用できる期間は、口座開設年から最長で20年です。

投資語で日本語の初心者サインと木のブロック
takasuu/gettyimages

●iDeCo
60歳までOK!

現在、掛け金を拠出できる期間は60歳未満、運用できる期間は70歳未満までです。22年5月以降は、加入可能年齢は65歳未満、運用できる期間は75歳未満までになります。

今月赤字なんですが、それでも始めたほうがいいですか?

A 正直、生活費1年間分の貯蓄は欲しいです。

積み立て投資は、長期間投資することで利益が出る仕組みです。途中でくずさずにすむよう、家族で1年間暮らせる程度の貯蓄を確保しておきたい。少額でムリのない範囲で始めましょう。

つみたてNISAで毎月100円レベルの投資でももうかるの?

A 大きくは殖えません!投資額は少しずつ増やせばOK。

掛け金が多ければ利益も殖える仕組みなので、100円を投資し続けても"大きな"利益は期待できません。しかし、掛け金は月1回まで変更できるので、少額から始めて家計の状況に合わせて増額していくのが◎。

専業主婦って、iDeCoをやる意味ありますか?

A あります!いずれパートでも働く予定があるなら今すぐ始めよう。

若い魅力的なアジアの女性
miya227/gettyimages

現在は専業主婦でも、子どもが巣立ったあとなど、環境が変わって働き始めたら、所得税が安くなります。また、長期運用での複利効果もあるので、1日でも早く始めてほしいです。

50歳過ぎて始めるのは遅すぎるんじゃない?

A 遅くない!60歳以降も働き続けるなら、運用益以外にもお得が!

iDeCoは運用益が非課税になるだけでなく、掛け金が全額所得控除となるのも特徴。比較的若い世代よりも所得の多い50代は、掛け金の全額所得控除によるメリットも大きくなります。

※特集内の情報は、22年2月現在の内容です。 
※投資は元本保証がありません。損失のリスクも検討し、自己責任のうえで行ってください。

参照:『サンキュ!』2022年5月号「つみたてNISA&iDeCo一発回答」より。掲載している情報は2022年3月現在のものです。監修/井戸美枝 構成・文/出下真紀 編集/サンキュ!編集部

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