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キャッシュレス決済でもしっかり家計がわかる!夫婦で共有もできる新家計簿サービス3選

2022/08/27

夫婦共働きの場合、家計管理も夫婦で共有することが、より上手に貯めることに繋がると節約アドバイザーの丸山晴美さんは言います。最近は、キャッシュレス決済でもしっかり収支を見える化でき、さらに夫婦で共有しやすいサービスがどんどん登場しています。丸山さんおすすめの3つの新サービスをご紹介します。

なお、今回ご紹介する情報はすべて2022年7月時点の取材情報を基にしています。

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...

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みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。でも経済に関するお金の情報は、ちょっとむずかしいですよね。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「おすすめ家計管理サービス」!

夫婦のタイプ別に使い分けたい3つの新サービス

キャッシュレス決済というと、以前は「金額が大きい物をクレジットカードで購入する」というのが主流でした。でも今は、コンビニなどでの少額の買い物も、キャッシュレス決済を利用する人が増えています。

とても便利である反面、キャッシュレス決済は現金よりも支払い実感が薄く、どんぶり勘定になりがち。特に共働き夫婦はお金の出入り口が2つあるので、全体像が見えにくく、気づいたら「こんなに使ったっけ!?」となりやすいのです。

そこで最近増えているのが、キャッシュレス決済のこうしたデメリットをカバーしつつ、お金の管理を夫婦で簡単に共有できる新サービスです。その中からおすすめの3つをご紹介しましょう。

OsidOri(オシドリ)/自分用と家族用の2画面利用が可能!

家計簿アプリのアカウントを夫婦共用にして、家計状況を把握しているという人はいると思います。しかし、それは「家のお金」をチェックしているに過ぎません。

最近のサービスの傾向としては「家のお金」とは別に、「個人のお金」も管理できるのが特徴です。なかでも人気が高いのが「OsidOri(オシドリ)」というアプリです。

OsidOriは「自分専用ページ」と、アプリをペアリングした相手と共同で閲覧・管理できる「家族ページ」の2画面構成になっていて、自分専用ページは相手に見られることはありません。

「自分のお金として登録しているスマホ決済アプリの残高を使って、スーパーで夕食の材料を買った」という場合は、取引明細を簡単に「家族ページ」に移動できるので、管理がごっちゃになることもありません。

自分が自由にできるお金の使い道は、夫婦といえどあまり見られたくないもの。これからはOsidOriのような2画面構成の家計簿アプリが主流になっていくかもしれません。

Taxnote(タックスノート)/個人と仕事のお金がごっちゃな個人事業主家庭に

「Taxnote(タックスノート)」は、家計簿をつけるように簡単に手軽に帳簿を入力でき、確定申告にも使えるアプリ。妻や夫が個人事業主の家庭におすすめです。

個人事業主の場合、仕事のお金と家のお金がごっちゃになってうまく管理できず、貯金もなかなかできないというケースが少なくありません。
Taxnote有料版(月額600円)は、複数の帳簿を作成できるので、仕事用と家庭用を切り替えながら使うことも可能。複数の端末を自動で同期できるので、夫婦で一緒に管理するのにも便利です。

B/43(ビー ヨンサン)/専用のカードで支払うだけで夫婦の支出が1つの家計簿に

「B/43(ビー ヨンサン)」は、チャージ式Visaプリペイドカードと家計簿アプリがセットになったサービス。利用者が急増しており、雑誌などでもヒットサービスとして取り上げられているものです。

夫婦で使う場合は、「B/43ペアカード」と呼ばれるカードを申し込み、予算をチャージします。あとは夫婦それぞれがそのカードで支払いをすれば、支払い履歴が自動的に1つの家計簿にまとまり、家計全体の支出が見える化できるというわけです。

チャージする手間はかかりますが、チャージした分以上は使えないので使いすぎ防止にもなります。また、「外食」「旅行」「衣服」など使う目的ごとにお金を分けて管理することもできるので、支出管理にも役に立ちそうです。

夫婦だけでなく、親子でのお金管理にも役立てて

上記3つのアプリ、興味を感じたものはありましたでしょうか?私は「B/43」は、子どもに持たせるのにも良いと考えています。

うちの息子は中学1年生で、これからお金を使うタイミングがいろいろ出てくる時期。PayPayやauPAYなどのスマホ決済アプリや、nanacoや楽天Edy、dカードなどの電子マネーなど、便利なキャッシュレス決済はいろいろあり、使えるお店も増えてはいますが、まだ限られているのが現状です。

その点、「B/43」はVisaカードで決済できるお店ならどこでも使えるので便利。プリペイド式なのでチャージした以上を使い過ぎることもないですし、アプリを通して親が使い道をある程度チェックできるのも安心です。子どもがキャッシュレス決済を使う練習にも良いでしょう。

これからの時代はキャッシュレス決済をうまく取り入れながら、お金の仕組みを作っていくのが大切です。こういった新しいアプリやサービスを、上手に活用していきましょう。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママの『お金に困らない』本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

 
 

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