家電の買い方が変わる!?割引なしでもお得に家電を手に入れる「令和版家電値引きテク」をプロが解説
2022/09/10
家電は、家電量販店で割引率の高い物を探し、さらに値引き交渉したりして買う、という人は多いと思います。ところが今後、この方法ができなくなるかもしれません。その理由と、そうなったときでも家電を値引き価格で買う方法を、節約アドバイザーの丸山晴美さんに聞きしました。
なお、今回ご紹介する情報はすべて2022年9月時点の取材情報を基にしています。
監修: 節約アドバイザー 丸山晴美
22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...
みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。
お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。でも経済に関するお金の情報は、ちょっとむずかしいですよね。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「令和版家電値引きテク」!
お店が値引きできない「メーカー指定価格」の商品が増加中
家電はここ数年、販売価格をメーカーが決める「メーカー指定価格」の商品がどんどん増えています。メーカー指定価格の商品は、どの家電量販店でもネットショップでも、メーカーが決めた統一価格で販売しなければなりません。つまり家電量販店などのお店が、独自に割引したり値引きしたりすることができないのです。
パナソニックではヘアドライヤーの「ナノケア」など、競争力のある人気商品や上位モデルなどにメーカー指定価格を導入。2021年度には同社の家電製品の8%、白物家電では15%がメーカー指定価格で取引され、今後も拡大していく方針です。
他にも「iPhone」などを販売するアップル、デザイン性の高い家電が人気のバルミューダ、美容機器を数多く取り扱うヤーマン、ロボット掃除機「ルンバ」などを販売するアイロボットなども、一部商品を「メーカー指定価格」にしています。
今後は指定価格を導入するメーカーが、さらに増えると推測されています。つまり、家電を安く買う方法を新たに考える必要があるということ。
そこで、これから使える「家電値引きテク」をご紹介します。
家電値引きテク1:「家電量販店の商品券」で購入する
「家電量販店の商品券」を金券ショップで購入すると、例えば1,000円券が990円になるなど、少しだけ安く買うことができます。さらに、それを発行した家電量販店で商品券を使うと、現金で買った場合と同等のポイントが付与されます。
つまり、金券ショップで安くなる分、現金で買うよりも値引きされ、さらにポイント分もお得ということ。少額の商品ではそれほど変わりませんが、高額な家電ほど大きな差がつきます。
ちなみに、クレジットカードや百貨店などの商品券、ギフトカードを家電量販店で使った場合は、ポイント付与率が現金より低くなり、お得度が下がってしまうので注意しましょう。
家電値引きテク2:ポイント付与率が低い商品は株主優待券で買う
家電量販店の商品には、ポイントがつかない物やポイント付与率が低い物がよくあります。そういう商品を現金や家電量販店の商品券で買うのは、もらえるはずのポイント分を捨てるようなものなので損。
ポイントがつかない物や、ポイント付与率が低い物を買う場合は、ポイント付与の対象でない「家電量販店の株主優待券」で購入すると良いでしょう。
家電量販店の株主優待券も金券ショップで購入でき、使用期限があることとポイントが付与されなため、家電量販店の商品券よりも多少安く買うことができます。
買いたい商品のポイント付与率を確認し、それに合わせてどちらを使うか決めるのが上手な使い方です。
家電値引きテ3:家電量販店の福袋も狙い目!
最近は「福袋」も安く買うチャンスとして見逃せなくなっています。家電量販店の福袋は、テレビとレコーダーのセットなど中身がわかるので、欲しい家電が入った福袋があればお買い得です。
ただし、最近は人気がどんどん高くなっていて、抽選などの場合もあるので確認しましょう。
家電値引きテ4:ネットのビッグセールやイベントなどで買う
家電を割安価格で買う方法として、家電量販店以外で買う方法もあります。
例えば「アマゾン ブラックフライデー」や「楽天 お買い物マラソン」など、ネットのビッグセールやポイント付与率が高くなるタイミングで買うようにすれば、実質値引き価格で手に入れるのと同じこと。
「メーカー指定価格」が増えてきているとはいえ、お得になるタイミングもチャンスもまだまだあります。上手に活用していきましょう。
取材・文/かきの木のりみ