年始のセールで買うのは待って! 数カ月待てば断然で安く買えるものリスト【節約の専門家が解説】
2023/12/22
年末年始は新しい年に向けて、いろいろものが欲しくなるもの。物価高が続いている今は、「年始のセールで安くなってから買おう」と期待している人も多いのではないでしょうか。でも、「数カ月待つだけで断然安く買えるものもあります」と節約アドバイザーの丸山晴美さん。年始セールに買わない方がいいものは何か、いつが買い時かを聞いました。
なお、今回ご紹介する情報はすべて2023年12月時点の取材情報を基にしています。
監修: 節約アドバイザー 丸山晴美
22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...
- アパレルは春物が出始める1月後半〜2月が狙いめ
- 家電量販店で買い物をするなら引越しシーズン前の2月!
- ドラッグストアやホームセンターは3月の決算セールが◎
- 黒物家電は5~6月、白物家電は10月以降に型落ちが出る
みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。
お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「年始セールで買ってはいけないもの」!
アパレルは春物が出始める1月後半〜2月が狙いめ
アパレルは季節の変わり目にセールが行われます。2月になるともう春物が出てくるので、冬物は1月の終わりに近づくほど値引き率が大きくなっていきます。
ただし、人気の色やサイズから売れていくので、欲しいものが決まっている場合は年明け早々にも買っておいたほうがいいかもしれません。にぎやかしのためのセール専用品が、歳末セールからワゴンなどに紛れ込んでいるため、値札の印刷や生地や縫製、ボタンや裏地などのチェックも忘れないようにしましょう。
ネットショップのなかには2~3月に決算セールを行うところもありますので、それを活用するのも手。ふだんは返品可なのに、品物自体に欠陥がない限りは「セール品は返品不可」となることがあるので、条件などを確認しておきましょう。
ネットの決算セールで服を買う場合は、お気に入りのブランドで店頭で色味や大きさ、質感などをチェックしてあるもので、かつ安くなっているものを狙うと安心です。
家電量販店で買い物をするなら引越しシーズン前の2月!
家電量販店の多くは3月に決算セールを行います。このときが狙いめと思う人が多いのですが、3~4月は引越しシーズン。何もしなくても家電が売れるので、決算だからといってじつはそれほど安くなりません。
それよりは、引っ越しシーズン直前の2月がおすすめ。2月は1年のなかでもっとも消費が落ち込むタイミングで、かつ、1カ月が短いためノルマが達成しにくいとされています。そのときに交渉をすると、値引きなどがしやすいと言われているのです。
3月はあまり安くならないだけでなく、取りつけや配送も混み合うので、欲しいタイミングで受け取れない場合もよくあります。とくに2024年はいわゆる「2024問題」で、ドライバー不足や物流不足が懸念されています。
引っ越しを考えている人は、なおさら2月など早め早めに動くことをおすすめします。
ドラッグストアやホームセンターは3月の決算セールが◎
3月の決算セールが期待できるのは、ドラッグストアやホームセンターです。
ドラッグストアの場合、コスメは安くなりにくいですが、日用品は安くなるので大量買いのチャンスです。
ホームセンターもキッチン用品や寝具関係などを安く手に入れられることが多くあります。
ただし、いずれの場合も「大決算セール」などとうたいながら、あまり値引きしていない商品も混ざっているので要注意。確実に安くてお得なものを手に入れるには、買いたいものをあらかじめ決めて、ネットなどで価格をチェックしておきましょう。
そのうえで、「この値段だったら買い」と自分が納得できる値段を決めて買い物に行くと、上手な買い物ができます。
よく行く店のアプリがある場合は、必ずスマホに入れておきましょう。決算時期はクーポンが通常よりも多く発行されることがあります。店頭価格が安くなり、そこからさらにクーポンで値引きできれば、よりお得な買い物ができます。
黒物家電は5~6月、白物家電は10月以降に型落ちが出る
上でご紹介した2月のほかにも、家電が安くなる時期があります。新商品が出るタイミングで、今まで最新とされていた商品が「型落ち品」となり、安くなるのです。
この時期が、カメラやテレビなどの黒物家電は5~6月、冷蔵庫や洗濯機などの白物家電は9~10月と言われています。
欲しい家電があるけれど急いではいないという場合は、このタイミングまで待つのがおすすめです。
業種により、さまざまな時期にいろいろなセールが行われますが、何を利用するにせよ、セール価格に踊らされないことが重要です。「価格.com」の価格推移グラフなどを参考にしつつ、「安いから買う」ではなく、「必要なものを安く買う」を厳守して、上手にセールを活用しましょう。
取材・文/かきの木のりみ