ポイントを稼ぐ吹き出しのある女性とスマートフォン

いつの間にかポイントが貯まっている「ゆるポイ活」とは?疲れないポイ活を節約の専門家が解説

2025/01/18

節約に大いに役立つポイ活。でも、ポイントの種類が多すぎて管理しきれず「ポイ活疲れ」に陥る人も少なくありません。そこで、今主流となっているのが「ゆるポイ活」というもの。ゆるポイ活とは何か、どんなメリットがあるのか、節約アドバイザーの丸山晴美さんにお聞きしました。

なお、今回ご紹介する情報はすべて2025年1月時点の取材情報を基にしています。

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...

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みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「ゆるポイ活とは」!

ポイ活を積極的に行っている人は80.1%!

ポイ活は、値引きの代わりにポイントを付与するというものです。消費者にとっては値引きとほぼ同じ意味合いがあり、貯めたポイントで他の物を買うこともできるのでおトク感があります。私ももちろんポイ活をしています。

下は2024年6月にNTTドコモが発表したポイ活に関する調査結果。15〜79歳の男女1120人にインターネット調査をしたところ、ポイ活を積極的に行っているという人はなんと80.1%にものぼりました。

画像出典:出典:NTTドコモ 「ポイ活に関する調査」 令和の新習慣!? 「大ポイ活時代」が到来 “ポイ活を積極的に実施”している人が15~79歳全体の8割超 中でも主流は、頑張りすぎない”ゆるポイ活”派(PR TIMES)
画像出典:出典:NTTドコモ 「ポイ活に関する調査」 令和の新習慣!? 「大ポイ活時代」が到来 “ポイ活を積極的に実施”している人が15~79歳全体の8割超 中でも主流は、頑張りすぎない”ゆるポイ活”派(PR TIMES)

ポイ活をするシーンとしては、「よく利用するスーパーやコンビニでは、ポイントをためたり使ったりしている」が1位で46.3%。
次いで「同じ買い物をするなら、ポイントのたまるお店やサイトを使うようにしている」44.8%、「支払いは現金よりも、なるべくポイントのたまるキャッシュレスで行う」43.4%でした。

3つとも実践しているという人も、多いのではないでしょうか。

現在、よくポイ活されているポイントには、楽天ポイント、dポイント、PayPayポイント、auポイント、Pontaポイント、Vポイント、WAONポイントなどがありますが、これら主要な共通ポイントのうち2つ以上を貯めたり使ったりしている人が32.6%。

「ポイントが二重にたまる方法なども意識して利用している」人も32.3%いました。買い物シーンに合わせてよりお得なポイントを選択していることがわかりますね。

理想は「あまり努力せずに、いつの間にかポイントが貯まっている」こと

このように、今やほとんどの人が日常で行っているポイ活ですが、「毎日ポイ活をがんばっている」という人は実は少数派。「あまり努力せずに、いつの間にかポイントが貯まっているのが理想だ」という回答が87.1%と多く、「いくつかの主要なポイントをゆっくりためたり使ったりできればいい」という意見が78.8%を占めました。

今のポイ活は、がんばりすぎない「ゆるポイ活」が主流。自分のペースで疲れないポイ活をしていることがわかります。

画像出典:出典:NTTドコモ 「ポイ活に関する調査」 令和の新習慣!? 「大ポイ活時代」が到来 “ポイ活を積極的に実施”している人が15~79歳全体の8割超 中でも主流は、頑張りすぎない”ゆるポイ活”派(PR TIMES)
画像出典:出典:NTTドコモ 「ポイ活に関する調査」 令和の新習慣!? 「大ポイ活時代」が到来 “ポイ活を積極的に実施”している人が15~79歳全体の8割超 中でも主流は、頑張りすぎない”ゆるポイ活”派(PR TIMES)

ちなみに、「たまったポイントは、生活必需品や通信費など必要な経費にあてている」人が74.0%。ポイントを節約ややりくりに活用している人が多いようです。

これは、物価上昇で生活費にあてる予算が厳しくなるなか、ポイントを活用してやりくりをするといったポイントの使い方の工夫とも言えるでしょう

意識しているのは「ポイント経済圏」

「ゆるポイ活」を行っている人に「日ごろ意識しているポイント経済圏」を聞いたところ、78%の人が何かしらの経済圏を意識してポイ活を行っていると回答しました。

画像出典:出典:NTTドコモ 「ポイ活に関する調査」 令和の新習慣!? 「大ポイ活時代」が到来 “ポイ活を積極的に実施”している人が15~79歳全体の8割超 中でも主流は、頑張りすぎない”ゆるポイ活”派(PR TIMES)
画像出典:出典:NTTドコモ 「ポイ活に関する調査」 令和の新習慣!? 「大ポイ活時代」が到来 “ポイ活を積極的に実施”している人が15~79歳全体の8割超 中でも主流は、頑張りすぎない”ゆるポイ活”派(PR TIMES)

ポイント経済圏を意識して利用している理由は、「クレジットカードでのたまりやすさ」や「街のお店で使える場所が多い」、「オンラインショッピングでためたり使ったりしやすい」などが多くありました。
「契約している携帯回線のポイントだから」という人も12.9%に。

ゆるポイ活はがんばらない分、ポイントがたまる速度もゆるやかです。その中で少しでも効率よく貯めるには、「ポイント経済圏」を上手に選ぶこと。そして、その経済圏の使い方をしっかり把握することがカギになると言えそうです。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママの『お金に困らない』本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)、「お金を活かす ハッピーエンディングノート」(東京新聞)「節約家計ノート2024」(東京新聞)steady.特別編集「知識ゼロでもまるっとわかるお金の基本」(宝島社)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

 
 

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