【2022秋・最新情報】銀行預金より1000倍お得な商品も!?プロが選ぶ医療保険とがん保険
2022/10/30
お金のプロが今おすすめする医療保険とがん保険とは?万が一のときの備えはどうすればいい?そんな不安に選び方のポイントや、国の公的制度も踏まえアドバイス。よく耳にする高額療養費制度の紹介も必見です。
<教えてくれた人>
経済評論家 佐藤治彦さん
元銀行員。ジャーナリスト、テレビやラジオのコメンテーターなど、多方面で活躍。普通の人がムリなくできる貯蓄や投資法をアドバイス。近著に『安心・安全・確実な投資の教科書』(扶桑社)。
医療・がん保険選び方のポイント
1 国の健康保険制度を踏まえ、必要な保障を考える
現役世代の窓口負担は3割のみで、支払いが高額になったときは高額療養費制度があるため、多くの場合は1カ月の負担額の上限は8万円強に。こうした公的制度を踏まえ、必要な保障を決めましょう。
2 余計な保障や特約はつけずに保険料を抑え、その分貯蓄に回す
医療保険は入院保障+先進医療などシンプルな内容で保険料をダウン。「入院初日から保障」などは保険料が割高なケースもあり、請求に入院証明書が必要な場合、発行代に5000~7000円ほどかかることもあるので注意。
3 健康や喫煙などの条件をクリアすると安くなる保険を狙う
肥満度を表すBMIや血圧の数値、喫煙の有無などの条件をクリアすると、健康体や優良体割引の対象に。保険料を安く抑えられるので、まずはこの割引制度がある保険から検討してみて。
手厚い医療保障より、人間ドックやふだんの食生活にお金を使おう!
保険料ばかりにお金を使うのではなく、健康な心身をつくるための日々の食事や運動、定期的な人間ドックや健診代などにお金を使うことも大切!病気を早く発見できれば、早く治り、結果的に医療費が少なくすむことも。
銀行預金より1000倍得!?生命保険という名の貯蓄商品に注目!
毎月少額を積み立てると、10年後に少し増えた満期保険金をもらえる保険。銀行預金より利率が1000倍よく、さらに確定申告の際の生命保険料控除の対象となるのが大きなポイント。夫の扶養外で働いている妻は要チェック。
明治安田生命保険じぶんの積立
65歳未満が対象。月5000円か1万円を5年積み立て、5年据え置き後、積立総額の103%の満期保険金をもらえる。払った保険料は確定申告の生命保険料控除の対象となり、税金が5年間お得に。途中解約しても積立額は損せず戻る。
おすすめ保険
【がん保険】タバコを吸わない人向けで、診断給付金が無制限!
●SOMPOひまわり生命吸わんトクがん保険
非喫煙者だけが入れるネット申し込み専用のがん保険で、過去1年以上喫煙していなければ申し込みが可能。がん診断給付金が回数無制限で毎年100万円受け取れ、再発や転移のリスクにも対応。
【共済】掛け金2000円で先進医療保障つき
●都道府県民共済入院保障 2型
60歳以下の場合、入院日額1万円を保障。日帰りから長期入院までカバーできる。けがや病気の手術はもちろん、健康保険適用外の先進医療の技術料も保障されるのがうれしい特徴。
保険用語をCHECK!
●高額療養費制度
窓口で払う医療費が高額になったとき、月の上限額以上払った分は戻ってくる制度。同一の公的医療保険制度に加入する家族は、世帯ごとに医療費を合算できる。年齢や所得によって月の上限額は変わるが、多くの場合の上限額は8万円強が目安。
※69歳以下の場合。住民税非課税世帯の上限額は3万5400円。
「2万1000円」の適用ルールに注意!
69歳以下の場合、医科と歯科にわかれ、さらに入院と外来はそれぞれ別計算となり、高額療養費として合算できるのは「各項目が1人で1カ月2万1000円以上の支払い」のみ。2万1000円未満だと合算できず、月の医療費負担が高額になる可能性も。
※この特集の情報は22年8月現在のものです。情報は変わることがあります。
参照:『サンキュ!』2022年11月号「お金のプロがすすめる死亡保険&医療保険」より。掲載している情報は2022年9月現在のものです。構成・文/鹿島由紀子 編集/サンキュ!編集部