2月ならまだギリギリ間に合う!今すぐやって。23年に赤字を出さない対策
2023/02/13
今年こそ年100万円を貯めたい!そんなときは年間計画を立てるのがおすすめ。年に数回ある特別出費や月の家計表を書き込むだけで、目標が確実に貯められるシートをご紹介。お金と心の準備をして不測の事態を乗り越えましょう。
<教えてくれた人>
ファイナンシャル・プランナー 畠中雅子さん
新聞や雑誌で多くの連載を持つほか、講演などでも大活躍。働き方や家族構成に応じた「家計の黄金比率」の考案者としても有名。
もう予想外の出費に振り回されない!「23年の特別出費」を書こう
22年の予定と出費を見通して"特別出費"を書き出そう。書き終わったら金額を合計して、表の下にあるマスを埋めてね。月々に備える特別出費の積み立て額がわかるよ!
特別出費ってこういうの!
【年に数回ある大きい出費】
年に数回あるけど、忘れがちな大きい出費こそ予定しておこう。去年はなかったけど、今年から必要なお金は要注意。家族の予定、子どもの年齢や学年と併せて確認しよう。
● 予防接種代(年1回) ● 自動車税(年に1回)
● 固定資産税(年4回) ● 子どもの夏期講習代
● ボーナスから分ける夫と妻の小遣い etc.
高校2年生がいる家庭は、「奨学金」について早めに話し合うと進学後の家計も見通せる
大学進学時に奨学金に頼る予定があるなら、高校3年生の春に予約採用が始まるので、前年のうちから子どもと話し合うのを予定に入れよう。卒業後の返済方法も、必ず確認!
【イベントなど削りたくない出費】
イベントや行事のときにかかるお金を書き出そう。お金が足りなくて慌てないためには、できるだけ具体的に細かく書くのがポイント。
● 正月の帰省(交通費、お年玉、手土産、行き帰りの飲食代)
● いとこの結婚式(ご祝儀、美容院代、子どものドレス代)
● 入学式(写真代、ケーキ代、自分のスーツのレンタル代)
【まとめて払うとお得になる出費】
1回1回支払うより、まとめた方がお得になる出費は計画を立てて支払おう。消耗品や会費などは「本当に使い切れるか」も要確認!
● コンタクトレンズ代(3カ月分) ● 通学定期代(6カ月分)
● NHKの受信料(1年分) ● サブスクサービスの会費(1年分)
毎日節約を意識しなくても貯まる!「23年の月の家計表」を書こう
23年の収入や支出を見通して、各費目の予算を書き出そう。表の右側にあるアドバイスを参考にしてね。調整したら書き直せるよう、消せるペンなどで書くのがおすすめ!
空欄に、必要な費目を追加しよう。
新聞代 医療費 習い事代 小遣い etc.
予算を調整するときは…3~4費目から少しずつ削ろう
1つの費目をたくさん削ると、無理が出て計画が崩れてしまう危険が。3~4費目から少しずつ削り、生活はなるべく変えないのがコツ!
【住居費】1回5~6万円の「ボーナス払い」の検討を!
住宅ローン返済は"毎月払い"より、少額の"ボーナス併用払い"がおすすめ。返済期間が短くなり、利息が減るメリットがあります。
【水道・光熱費 通信費】値上げは続く予想。「お得なプラン」を"もう一度"見直そう!
固定費の値上げが続く中、新しいプランを出してくる会社も。家族の年齢や暮らし方によっても合うプランは変わるから、定期的に見直そう。
【食費】予算は去年より"約1割"アップして価格高騰に備えよう
食費予算を変えずにいると、特売品を追い求めたり品数を減らす辛い節約をする羽目に。他の予算を崩さないためにも、今は少し多めでOK。
時期によって手頃な食材は必ずあるから臨機応変に乗り越えよう!
食材の価格は上下するからこそ、「その日安い食材で献立を考える」のが食費節約の鉄則。柔軟に献立を変えられるよう、新しいレシピに挑戦するなど食卓もアップデートを!
目標額を確実に貯められる!「23年に貯まるお金」を書こう
ここまでの金額を書いて、23年に貯まるお金を計算しよう!23年から「育休に入る」「勤務体系が変わる」など、収入に変化がある人は想定金額を書いてね。
この金額には、特別出費用の貯蓄額も含まれています。特別出費用の貯蓄は、年内に使ってしまう可能性があるお金なので、これを除いた純貯蓄をきちんと確保することが重要です。
「もっと貯めたい!」と思ったら、try!
上の表で"23年に貯まるお金"を計算して、「もっと貯めたい!」とやる気がUPした人は要チェック!
「削る」ばかりでなく「稼ぐ」時代!妻の収入UPも視野に入れよう
貯蓄のために予算を削り過ぎると、家計全体が崩れ本末転倒に。23年のおすすめは収入を増やすこと!現在フルタイム勤務の人は、「副収入」の額を増やせるよう検討を。
小遣いの一部を投資信託に回して時間をかけて殖やそう!
「忙しいけど貯蓄を殖やしたい」という人は、小遣いや貯蓄の一部を投資信託に回して時間をかけて殖やすのが◎。大きなお金は必要なタイミングを見通し、焦らず準備するのも大切です。
働かなきゃ損!社会保険の適用対象が変わります!
22年10月に社会保険の適用対象が変わりましたが、24年は更に多くの人が対象者に。現在、扶養控除の範囲内で働いている人は外れて働くことも検討を。収入が増えた分を貯蓄に回せるだけでなく、老後受け取れる年金額が増えるメリットも!
参照:『サンキュ!』2023年2月号「年100万円貯まる年間計画 完全攻略シート」より。掲載している情報は2022年12月現在のものです。監修/畠中雅子 構成・文/出下真紀 編集/サンキュ!編集部