真似してみたい!楽しみながらお金を使う極意とは?アイデア盛りだくさんのやりくり達人をご紹介
2024/10/30
生きたお金使いを徹底する家計で、『サンキュ!』24年家計やりくりコンテストで金賞を受賞しました。固定費や子ども費に趣味費など、費目別のお金を使う基準とは?楽しみながらお金を使う極意を教えてもらいました。
<教えてくれた人>
『サンキュ!』読者 タニーさん(愛知県 25歳)
夫(33歳)、長女(2歳)の3人家族。結婚4年目。8月に4LDK一戸建てを新築。夫婦ともにスポーツチャンバラが趣味で世界大会で優勝経験も!
◎TOTAL MONEY DATA◎
世帯年収(手取り) 498万円
世帯月収(手取り) 29万円
夫ボーナス 150万円
月貯蓄額 10万円
年貯蓄額 150万円
総貯蓄額 600万円
*貯蓄額はすべて投資を含む
生きたお金使いを徹底するタニーさんの費目別お金を使う基準
以前はなんとなくお金を使って、気が付いたら毎月赤字……。そこで、「なんとなく」をやめ、それぞれの費目についてわが家に合った使い道と予算額を決めることに。
●審査員横山さんよりココがスゴイ!
「自分なりの価値観やお金の使い方が確立していて、何かをガマンするのではなく楽しみながらお金を使っているのが印象的でした」。
【固定費】お金について学び、どんどん見直す
●家事をしながらYouTubeをながら聴きして、お金の情報をゲット
「教育資金や老後資金と言われても、いくら必要なのか全然分からなくて」。そこでYouTubeで“ながら”勉強。公的医療保険を勉強して、加入している民間保険の見直しにも成功☆
タニーさんのお気に入りYouTubeチャンネル
・両学長 リベラルアーツ大学
・かぜのたみ
・4人家族ぴーちの節約術
●必要なギガ数から逆算してムリなくセーブできた
なんとなく大手キャリアと契約していた通信費を見直し。大手キャリアのサブブランドに変更後、さらにコストダウン。「必要なギガ数が確保できて、なおかつ料金が一番安いプランを選びました」。
【趣味費】なんとなく出費せず「予算」と「理由」を考える
●趣味のスポーツチャンバラの遠征費は事前に予算立てして小遣いから捻出
遠征費は直前になってお金を用意するのではなく、事前に予算立てすることに。「前もって分かっていれば小遣いをやりくりしたり、不要品を売って捻出することができます」。
●3年たっても大事にしたい物だけ購入
「3年後も大事にする?」と自問して、答えがYESなら買って良し。「このミシンは半年悩んだけど、買って良かったです。シュシュを作って友達にプレゼントすることも」。
【子ども費】聖域化するのをやめる
●新品にこだわるのをやめてジモティー※を積極的に活用!
新品は高いし、子どもの物は使える期間が限られているので中古品を活用。「地域の人とやりとりできるジモティー※は、受け渡し場所や支払い方法を気軽に相談できて便利」。
※「地元の掲示板」ともいわれ、近くに住んでいる人と不要品の売買や譲渡のやりとりができる地元密着型のサービス
【食費】食材ごとの「基準額」を決めて予算オーバーを防ぐ
●鶏胸肉と豚こま肉を中心に献立を考えるだけで食費は下がる
「買ってもOK」の値段を意識するだけで予算キープがラクに。「お肉は100g100円以下の物を購入。いつも同じような物を買うと支出が安定して、自然と予算内に収まります」。
食材の基準額
・鶏胸肉 100g 63円
・豚こま肉 100g 73円
・豚ひき肉 100g 83円
●野菜は買ってきてすぐにカット&生のまま冷凍でロスをゼロに
買い物から帰ったら野菜はカットしてから冷凍。「きのこ類は冷凍するとうまみが増すし、キャベツは繊維が壊れて火の通りが〇。カットしておくとすぐ使えて使い忘れがありません」。
●料理をおいしくする決め手の調味料と油にお金をかける
「調味料がいいと、同じ料理を作ってもおいしくなるし、いい油を使うと健康に〇」なので、ここはお金をかけても良し。みそは100%国産米使用の無添加みそをふるさと納税で。
福岡県川崎町の返礼品「あんどうの本格生みそ」をリピート中
●夫が小遣いで買ってくれる刺し身の柵や半身の魚で週末はリッチに
土曜の午前中は夫と長女が近くの魚市場にお出かけ。「まぐろはお刺し身で食べたり、しょうゆ漬けにしたり。家でちょっと贅沢なごはんが食べられると、外食欲が減りますね」。
【日用品費】シンプルな洗剤と道具を使って支出も手間もカットする
●洗剤は少数精鋭でキレイをキープ
洗濯用洗剤は1袋で1カ月持ちます。掃除は重曹とクエン酸を使い回し。「粉末洗剤は汚れ落ちが良くニオイが残りません。掃除用は場所別に分けず、どこでもこれでOK」。
●少し高くても使いやすくてコスパの良い物には投資
多少高くても使い勝手が良くて家事効率が上がる物は、商品を決めて指名買い。「ラップは安い物だと切れが悪い。使いにくくてストレスがたまる物は安くても買いません」。
●掃除機よりもホウキで掃除が実はラクだった
床掃除はホコリやゴミに気付いた所をホウキでササッと済ませます。「掃除機を出したりしまったりするよりラク。子育てに手がかかる今は、掃除は無理のない範囲でやってます」。
参照:『サンキュ!』2024年11月号「家計やりくりコンテスト受賞者発表!」より。掲載している情報は2024年9月現在のものです。撮影/大森忠明 取材・文/村越克子 編集/サンキュ!編集部