ほったらかしでイイ!超お得な節税制度「つみたてNISA」&「iDeCo」が今がはじめどき
2023/04/01
節税のメリットがうれしいほったらかし投資があるんです!非課税で儲けを丸ごとゲットできるつみたてNISAと、老後資金が心配なら迷わずおすすめのiDeCo。家計に負担のない金額で長~く貯めるコツをご紹介します。
<教えてくれた人>: ファイナンシャル・プランナー 井戸美枝
社会保険労務士でもあり、家計改善、社会保障など幅広くアドバイス。最新著書は『マンガでカンタン!社会保障で得す...
非課税だから儲けを丸ごとゲット!つみたてNISA
●つみたてNISAとは……
投資信託を毎月、定期購入する場合に適用される非課税制度。通常、投資で得た利益からは税金が引かれますが、「つみたてNISA」制度を利用すれば、儲かった分が全額、自分のものに。
つみたてNISAでほったらかし投資HOW TO
1 証券会社でNISA口座を開設する
つみたてNISAを利用するためには、「NISA口座(非課税口座)」を開設する必要があります。銀行よりも商品ラインナップが豊富な証券会社で開設するのが〇。
2 毎月、100円以上「投資信託」を購入する
つみたてNISAを利用して購入できる投資信託は、金融庁お墨付きの長期・積立・分散投資に適したもの。ネット証券の中には毎月100円から積み立てられる金融機関もあり気軽に始められます。
3 非課税期間後、お金を受け取る
終了後は課税口座に移りますが、税金がかかるのは「課税口座に移したあと」の利益に対してのみ。現金化せずに運用を続けるのも〇。また非課税期間中も、いつでも現金化できます。
今年、現行のつみたてNISAを始めると20年分の非課税枠がついてくる
24年からスタートする「新NISA」は、現行のつみたてNISAとは別のもの。今年、つみたてNISAを始めると年間40万円×20年の非課税メリットを、「新NISA」とは別に受けられます。
※2023年末までに現行の一般NISA、またはつみたてNISA制度で投資した商品は、新しい制度の外枠で、現行制度の非課税措置となります。(現行制度から新しい制度へのロールオーバーはできません)。
老後資金が心配なら迷わずコレiDeCo
●iDeCoとは……
iDeCoとは、公的年金とは 別に「自分年金」が作れる制度。メリットはなんといっても節税効果。掛け金を積み立てるとき、利益が出たとき、受け取るときに節税できます。
iDeCoでほったらかし投資HOW TO
1 金融機関の口座を開設してiDeCoに加入する
銀行や証券会社などの金融機関に電話やネットで「加入申請書」を請求し、記入した書類を提出してiDeCoの口座を開設。金融機関によって口座管理手数料が異なるので要確認。
2 毎月、「定期預金」「投資信託」「保険」を掛け金で積み立てる
「定期預金」「投資信託」「保険」の中から運用商品を選択。手数料を上回る利益が期待できるものを選ぶのが〇。掛け金は5000円から始められ、1000円単位でムリのない金額で設定。
3 原則60歳以降、お金を受け取る
受給額は掛け金の合計額や運用成績によって異なります。加入期間が10年以上なら60歳から受給開始可。「一括で受け取る」「年金方式で受け取る」「両方を組み合わせる」の3つから選べます。
iDeCoの節税効果
□掛け金が全額所得控除!
掛け金が全額所得控除になり、所得税と住民税が安くなります。節税効果は年収や掛け金の金額によって異なりますが、年収500万円、掛け金月1万円で年約3万6000円にも※※所得税20%、住民税10%で試算。
□運用益が非課税!
金融商品で得た利益からは約20%の税金が引かれますが、iDeCoを利用した場合は非課税。儲かった分を丸々受け取れます。さらにその分を再投資すれば、利益がどんどん膨らみます。
□受け取り時の税金が優遇!
一括受け取りも年金受け取りも、どちらも税金が優遇されます。退職金を受け取るタイミングや公的年金の金額などを確認して、税金が一番お得になる受け取り方を検討して。
<教えてくれた人>
ファイナンシャル・プランナー 井戸美枝さん
CFP(R)、社会保険労務士。各種メディアで活躍。『一般論はもういいので、私の老後のお金「答え」をください!』増補・改訂版(日経BP)など著書多数。
※掲載された情報は、23年1月現在のものです。投資には元本保証はありません。損失のリスクを検討し、自己責任の上で行ってください。
参照:『サンキュ!』2023年4月号「頑張らないほったらかし貯め&投資」より。掲載している情報は2023年2月現在のものです。監修/井戸美枝 取材・文/村越克子 構成/出下真紀 編集/サンキュ!編集部