【2択クイズ】新NISAで殖えるのどっち?
2024/09/28
新NISAを始めた人、始めたい人、まだ迷っている人が抱えている素朴~な「どっちが殖える?」の質問に、お金のプロが回答!殖える方を選択して、どんどんお金を殖やしましょう。
- Q 投資する前に貯めるべき現金貯蓄は生活費6カ月分?3カ月分?
- Q NISA口座を開設するなら銀行?証券会社?
- Q ネット証券を選ぶならSBI証券?楽天証券?
- Q どちらか1つにしか投資できない場合(1)e MAXIS Slim(イーマクシススリム)全世界株式(オール・カントリー)?(2)eMAXIS Slim米国株式(S&P500)?
Q 投資する前に貯めるべき現金貯蓄は生活費6カ月分?3カ月分?
A 6カ月分
住居費や食費を含めた生活費の6カ月分を預貯金で貯めてから、投資を始めるのがベスト。ただし、今、貯蓄0円の場合は6カ月分貯まるまでに時間がかかり、その分、投資を始めるのが遅くなるので、3カ月分貯まったら、月数千円の積み立て投資を始めるのはOK。また投資を始めた後も、毎月の貯蓄は大切。特に大学進学資金や自動車の買い替え費用など、10年以内に使う予定があるお金は、投資ではなく預貯金で確保しましょう。
ボーナスのうち、投資に回すお金の目安は1割。元本割れしているタイミングで急にお金が必要になり、売却して損することがないように、4割は貯蓄に回します。あくまでも目安なので家計の実態に合わせて調整して。
●復習!新NISAとは?
新NISAを利用すれば、つみたて投資枠と成長投資枠を合わせて、年間360万円までの投資で得た利益から税金が引かれません。さらに1800万円まで投資元本の保有OK。成長投資枠では、投資信託のほかにも上場株式やETF(上場投資信託)の購入も可。
Q NISA口座を開設するなら銀行?証券会社?
A 証券会社
個別株やREIT(リート)(不動産投資信託)への投資は、銀行ではできません。投資に慣れて投資戦略の幅を広げたくなった場合のことを想定し、証券会社に口座開設しておくのがベター。証券会社の方が投資信託の取り扱い銘柄が多いのも利点です。クレジットカードでの投資サービスもあるので、お得にポイントを貯めながら投資できます。
Q ネット証券を選ぶならSBI証券?楽天証券?
A 自分が属しているポイント経済圏による
Vポイント、Pontaポイント、dポイントなどをためている人はSBI証券。ためられるポイントの種類が多いのがSBI証券の利点です。一方、楽天市場や楽天モバイルなどを利用し楽天経済圏に属している人は楽天証券一択。楽天ポイントの還元率がアップします。
Q どちらか1つにしか投資できない場合(1)e MAXIS Slim(イーマクシススリム)全世界株式(オール・カントリー)?(2)eMAXIS Slim米国株式(S&P500)?
A (1)の通称オルカン全世界株式
米国が、この先も世界の政治的リーダーである可能性は高いです。その一方で中国、インド、その他の新興国の台頭により、全世界に占める米国資産の割合が減ることが考えられます。そのため全世界に分散して投資した方が“負けにくい投資”になりますが、積極的に“勝ちに行く投資”を目指すなら米国株式に集中するのもアリ。また全世界株式に投資する投資信託でも、銘柄によって信託報酬の年率がバラバラなのでチェックを。
●信託報酬とは?
投資信託を管理・運用してもらうための経費。運用状況にかかわらず、投資信託を保有している期間、信託財産から毎日差し引かれるので、同じ内容の銘柄なら信託報酬が低いものを選ぶのが〇。
Q 余剰資金がある場合、お金が殖えるのは一括投資?積み立て投資?
A 理論上は、一括投資
地球上の人口が増えて世界経済が拡大すれば、30年後、40年後、株価が値上がりする可能性は高いです。将来的に値上がりすると予測するなら、できるだけ早くまとまったお金を投資したほうが、理論上は有利。ただし一括投資はメンタル的にはあまり良くありません。ハラハラしたくない人は、積み立て投資の方がベター。
●10年以上先の教育資金なら新NISAで貯めてもOK
長期・積立・分散投資で元本割れの可能性を低くするには、少なくとも10年以上続ける必要があります。大学進学が10年以上先なら、教育資金を新NISAで備えてもOK。10年未満の場合は、定期預金や個人向け国債など元本割れしづらく少しでも金利の高い商品で貯めるのが無難。
※投資に元本保証はありません。損失のリスクも検討し、自己責任の上で行ってください。
※掲載した情報は、24年7月22日現在のものです。情報は変わることがあります。
<教えてくれた人>
頼藤太希(よりふじたいき)さん
Money&You代表。ニュースメディア「Mocha(モカ)」、登録者2万人超のYouTube「Money&YouTV」などで発信。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)など著書累計160万部超。
参照:『サンキュ!』2024年10月号「お金が貯まる・殖えるのはどっち?」より。掲載している情報は2024年8月現在のものです。監修/頼藤太希 取材・文/村越克子 編集/サンキュ!編集部