「マイホームが欲しい!」と思ったときに、まず頭を悩ませるのが、戸建てとマンション、どちらを選ぶべきなのかということではないでしょうか。「暮らし方と予算に応じて、選択肢はいろいろです」と住宅ジャーナリストの山本久美子さんは言います。
ワークライフバランスを考え、都心回帰の動きも
「同じ価格なら、都心のマンションより郊外の戸建てのほうが広い家が買えます。でも、最近は、パパも通勤に時間をかけず、早く帰って子どもと過ごす、そんなワークライフバランスのとれた暮らし方をするために、多少スペースは狭くなっても、利便性のいい都心のマンションを選ぶという“都心回帰”の動きが目立ちます」と山本久美子さん。夫婦共働きの世帯が多い昨今、マンションなら、家の中での階段の上り下りがなく家事がラク、好きなときにゴミ出しできるなど、忙しい子育て世帯にとって便利な暮らしがかなえられます。また、戸建てより窓が少ないことが多いので戸締まりが簡単、建物の入り口にはオートロックがついているなど、セキュリティー面での安心感も魅力です。
住環境がよく、ゆったりと暮らしやすい郊外の戸建て
一方で、戸建ては多くの場合、駅から少し離れるものの、静かな住環境のよさが魅力です。また、庭でガーデニングや家庭菜園を楽しむ、マンションでは飼えない大型犬を飼うなどができるのも、戸建てならでは。心豊かな暮らしが手に入ることでしょう。
「この数年、東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、コンクリートや鉄筋などの建設資材と、それを扱う技術者の人件費が高騰しているため、マンションの価格は高止まりを続けています。が、その影響は、大工さんが建てる戸建てには及んでいません。しかも、マンションが急激に上昇したのに対して、戸建ては価格が安定しているので、お得感という意味では戸建てのほうが割安と言えそうです。
教育環境も住宅を選ぶ際のポイントに
もし、自分たちにとっての最重要事項が、子どもの教育環境であるならば、希望する幼稚園や保育園、小学校から近い“エリア”を重視するのも、一つの方法です。その上で予算に応じて、戸建てにするのか、マンションにするのか決めるといいでしょう。
検索条件を一歩広げると、好物件と出合える率がUP
自分たちが暮らしの上で何を重視するのか、自分たちの予算はどれだけなのかをクリアにしたら、ネット検索で、物件探しに取りかかりましょう。そのとき、検索条件を自分たちの希望より少しだけ広めに設定してみることをおすすめします。
たとえば、駅から徒歩10分以内の物件を希望しているなら、徒歩12分以内まで検索条件を広げてみる。希望の最寄り駅を、一つ先まで延ばしてみる。そうするだけで、最初の自分たちの条件では出てこなかった、好条件の物件が出てくる確率が格段にアップします。
自分たちの暮らしと予算に合う素敵な物件と出合うために、ぜひこの検索のコツを試してみてください。
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■山本久美子 プロフィール
「週刊住宅情報」(リクルート)等の副編集長を経て独立。住宅関連記事の編集・執筆や講演等で活躍。宅地建物取引士、マンション管理士、ファイナンシャルプランナー等の資格を持つ。著書に『住みやすいマンション』(日経ムック)ほか。
(取材・サンキュ!NEWS編集部 文・綾城和美)