これが正解!夏の「水道光熱費」節約テク

2018/08/01

光熱費の急上昇が気になる夏場。エアコンは○○したほうが節電になる!など、間違った思い込みが、よけいなコストアップにつながることも。まずは、その思い込みを捨て、正しい節約テクを身に付けましょう。

■教えてくれた人……和田由貴さん
節約アドバイザー、消費生活アドバイザー、家電製品アドバイザー。「ホンマでっか!?TV」など、各メディアで楽しい節約を提案。

こんな思い込みしていませんか?

・「電力プランの見直し」をすれば安くなる?
→答え:△

電気使用量が多い家庭は得!でも、あまり変わらないか損するケースも。まずは、自分の家の電気使用量を電気料金の請求書でチェック。

*ちなみに……
今は暫定的に自由化以前の料金プランが使えていますが、20年4月の「電力完全自由化」以降は、ほとんどの人が自動的に新プランに移行されます。新プランでは値上がる可能性大なので、あらためて見直しを。

・年間電気代が最もかかる家電はエアコンだ!
→答え:×

10年前はエアコンの消費電力がNo.1でしたが、今は省エネに。とはいえ、夏はエアコンの消費電力が半分以上を占めるので、対策はマスト!また、意外と消費電力が高い照明は、白熱電球をLED電球に替えることで大幅な節約に。

・エアコンは一日中つけっ放しにするほうが、電気代が安い?
→答え:×

30分程度の外出であれば、つけっ放しにするのが得策です。ただし、1時間以上の外出なら、消すほうが結果的に電気代の節約になります。

*ちなみに……
エアコンの電気代節約の最大のポイントは、設定温度を低くしすぎないこと!設定温度を1℃上げると約10%の電気代をカットできるといわれています。夏場は27~28℃設定がベスト!

・寝るときは節電のため、エアコンを「ドライ(除湿)」運転がいい?
→答え:△

「再熱除湿」だと、電気代は冷房よりも高くなります。ドライ運転は梅雨時季や冬の室内干し、結露対策などに使うのがおすすめ。

*ちなみに……
寝苦しい熱帯夜は、タイマー設定せず、つけっ放しが◎。睡眠時にタイマーをつけて、暑くなったらまたつける人も多いですが、電気代の面からいえば微々たるものです。

・電気代が気になるので、テレビは主電源を切る
→答え:×

あまり効果はなし。画面の明るさを調整するのが最も節電効果アリ!リモコンのメニューや設定ボタンから操作できます。

*ちなみに……
テレビ番組によって、実は消費電力が異なります。画面が暗いシーンが多いドラマや映画などより、明るくきらびやかなバラエティー番組などのほうが消費電力は高め!

・冷蔵室や冷凍室は、詰め込みすぎないことが節電になる!
→答え:△

冷蔵室は詰め込み厳禁ですが、冷凍室は詰め込んだほうが節電に。

・夏はシャワーですませれば節約に?
→答え:△

シャワー17分で浴槽1杯分と同量。短時間であればシャワーでもよいですが、家族が多ければ水道代はアップしそう。いずれにせよシャワーのときは小まめに水を止めることを習慣に!

*ちなみに……
浴槽にためた残り湯の半分(90ℓ)を洗濯に活用すると、年間の水道代が約7800円も浮く計算になります。ただし、汚れの再付着を防ぐためにすすぎは真水で行うこと。
※東京都水道局「水の上手な使い方」参照

夏は、水道・電気の使い方を今一度考え直すいい機会です。正しい節約テクをおさえれば、年間ウン万円の得を生み出すことも夢じゃありませんよ。

参照:『サンキュ!』8月号「使っても貯まるやりくり力を身につける!」より。掲載している情報は18年6月現在のものです。イラスト/あべさん 構成/草野舞友 取材・文/鹿島由紀子 編集/サンキュ!編集部

『サンキュ!』最新号の詳細は こちら!

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