毎月やりくりを頑張っているつもりでも赤字になってしまったり、知らぬ間に使途不明金が膨らんでいたり……ブラック企業ならぬ、「ブラック家計」になっている人が多いんです。『サンキュ!』編集部では、「脱・ブラック」を果たしたご家庭に取材を敢行。成功のカギは、買い物の仕方にあった!?
●教えてくれた人……ふわふわパンさん
夫(34歳)、長男(8歳)、二男(3歳)の4人家族。結婚11年目。夫の転勤に伴い、1年前に東京から香川へと引っ越し。●世帯月収(手取り) 30万円/世帯年収(手取り)450万円/年貯蓄額約180万円/総貯蓄額約730万円
ゆとり期
夫婦2人で月収約35万円と余裕があったため、お金づかいも無計画。「お菓子やお酒も切らすのが嫌、日用品もないと不安」と、毎週のように大型商業施設に出かけて買いだめしたり、外食するのも当たり前でした。
*月貯蓄2万円くらい?
無自覚期
長男妊娠を機に専業主婦に。でも、お金づかいは変わらず。夫の月収23万円だけになったのに、家計を見直しせず、まとめ買いしては家中に物があふれている状態。家計簿に挑戦してもすぐリタイア(涙)。「先取り貯蓄はしているし」と甘く考え、赤字である自覚は完全にゼロ。
*月赤字7万~10万円?
目覚め期
二男の妊娠中、夫に貯蓄額を聞かれ、正直に答えたら、「こんなに働いて収入も増えたし、贅沢もしていないのにどうして? 」とがっかりされたのが胸に刺さりました。まず1カ月家計簿をつけて、赤字の把握からスタート。
*月赤字7万以上!
葛藤期
無計画に買ったレシートの長さや量にびっくり。毎日行っていた買い物回数を週3回→週2回と減らしていったら、ダブり買いもなくなりました。さらに、「安さ目当て」で店をはしごするのをやめたら、自然と予算が守れるように。
*月貯蓄3~5万円
貯蓄安定期
買いたしせずに作れるものをレシピサイトで検索するなど、〝今あるものでなんとかする〞練習を繰り返すうちに、食費予算も安定。目的なしになんとなく外出することがなくなり、外食やムダ買いも減りました。
*月貯蓄7~8万円
家計改善にこれが効いた!
■家計の実情をチェック!
『サンキュ!』の付録の手帳にイラストを描いてやる気をアップ!挫折しそうになるたび、夫の落胆した表情を思い浮かべて継続しました。
■パン作りでストレス発散!
やりくりを始めたころ、パンやお菓子作りが趣味に。それがいいストレス解消になり、買い物より家にいる時間が好きになりました。
毎月マイナスのブラック家計でも、やりくりを見直して意識を変えていけば、プラス家計に転じることは可能!やりくりが苦手な人も、できることからコツコツと始めてみましょう。
参照:『サンキュ!』9月号「『貯蓄ゼロ』からの大逆転!脱・ブラック家計」より。掲載している情報は18年7月現在のものです。構成/宮原元美 取材・文/秋山由紀 編集/サンキュ!編集部
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