利用しないと損!子育て世帯にお得がいっぱいの「子育て支援パスポート」

2019/02/15

子どもと一緒にお出かけするときは「授乳やおむつ替えができる場所はあるかな?」、「子ども連れ歓迎じゃないと不安・・・・・・」、「お財布にもやさしいところがいい」など、お店選びにもいろいろと気をもみます。

そこで、子育て世帯を応援する目的で始まったのが「子育て支援パスポート」。どこでもらえて、どんなふうに利用できるものなのか、社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーの井戸美枝先生に詳しく教えていただきました。

「子育て支援パスポート」とは?

「子育て支援パスポート」とは、子どもがいる家庭が、事業に協賛する店舗・施設から、割引などさまざまなサービスを受けられるというもの。

あなたがよく買い物をするお店や、近所にある施設などでも、ひょっとすると子育て世帯にうれしいサービスが用意されているかもしれません。使わないともったいないので、子育て中の人は積極的に活用しましょう。

以前は自治体ごとの取り組みでしたが、現在では住んでいる自治体で交付されたパスポートを、全国の都道府県で相互に利用できるようになりました。旅行先や帰省先でも協賛店のサービスを受けることができます。

どんな人がもらえるの?

「子育て支援パスポート」がもらえる条件は、「中学生以下の子どもがいる世帯」、「18歳未満の子どもがいる世帯」など、自治体によって異なります。

また、妊娠中の人がいる世帯が対象に含まれるケースも。住んでいる地域を管轄する役所で確認してみましょう。

どこでもらえるの?

「子育て支援パスポート」は、各自治体で配布されています。

小学校や幼稚園、保育園などで配られるほか、母子手帳を交付されるときや出生届を提出するときなどに、役所でもらえることも多いようです。

チラシ、冊子、カードなど紙タイプのパスポート以外に、スマートフォンにアプリをダウンロードして利用できるデジタルパスポートを発行している自治体もあります。

どんな場所で使える?

協賛している店舗・施設は全国にたくさんあります。自治体のホームページで、「子育て支援パスポート」が利用できる店舗・施設を検索することもできるので、子ども連れで出かけるときは、あらかじめ調べておくといいですね。

協賛している店舗の一例

東京都の「子育て支援パスポート」事業に協賛している大手の企業や店舗で、実施されている主なサービスをいくつかご紹介します。

●マクドナルド・・・・・・ハッピーセットのチーズバーガーセット(チーズバーガー/ポテトS/ドリンクS/おもちゃ)を100円引きで提供。
●モスバーガー・・・・・・粉ミルクのお湯の提供。
●ピザハット・・・・・・ピザ1枚以上注文で、1回注文につき「焼きたてポテトS」を無料で提供。
●華屋与兵衛・・・・・・粉ミルクのお湯の提供、おむつ替えスペースの提供、ベビーカー入店可能、小学生以下の子どもはドリンク1杯無料。
●メガネのパリミキ・・・・・・フレーム・レンズ通常料金から5%引き(1万円以上購入時)。子どもの視力チェック無料(家族も無料)。
●スーツのAOKI・・・・・・スーツなどの購入金額より5%引き。

こんなふうに使える「子育て支援パスポート」

東京都内に住むAさんファミリー(パパ、ママ、長女7歳、長男5歳、二男0歳)。休日に家族そろって出かけるときには「子育て応援とうきょうパスポート」をフル活用しています。

<Aさんファミリーの使用例>
※「◎」はパスポート利用

■10:00 家族そろってお出かけ

■10:30 近所のショッピングセンターへ
・パパは長女・長男の買い物につきあう
・ママと二男は『赤ちゃん休憩室』へ
◎粉ミルクのお湯をもらう
◎おむつ替えスペースを利用する

■12:00 上の子ども2人が大好きなレストランへ
・ランチタイムにそれぞれ好きなメニューを注文
◎長女・長男はそれぞれドリンク1杯無料
・ママは二男を連れてトイレへ
◎トイレでベビーキープを利用する
◎おむつ替えスペースを利用する

■14:30 夫婦お気に入りのカフェへ
・スペースにゆとりのあるテーブル席に案内される
◎ベビーカーで店内に入店する
・ママと長女は好きなドリンクを注文し、のんびり休憩
・パパは二男にミルクをあげる
◎粉ミルクのお湯をもらう
・ 長男は店内にある遊具で遊んだり、絵本を読んですごす
◎キッズスペースを利用する

■15:30 帰り道にドラッグストアへ
・二男のおむつなど、日用品を購入
◎通常より2倍のポイントをもらう

■16:00 帰宅。今日も家族みんなで楽しくお得にすごせました!


ご紹介した「子育て支援パスポート」の使い方は、ほんの一例です。

このほかにも、お店によって「授乳スペースの提供」や「食事代の割引」、「サービス品の提供」、「チャイルドシートの無料貸し出し」など、サービスの種類はいろいろ。子ども同伴がサービスを受ける条件となるケースや、親だけでも優待が受けられる例があります。

まとめ

「子育て支援パスポート」に協賛するお店や施設は、現在もどんどん増えています。このようなお店・施設は、なんらかのサービスを提供してくれるのはもちろん、たいてい子ども連れのお客さんにやさしいので、ママも安心して訪れられますね。

住んでいる地域だけでなく、旅行先や帰省先などでもぜひ利用してみてください。

教えてくれたのは・・・

井戸美枝さん

社会保険労務士、ファイナンシャルプランナー(CFP(R))、経済エッセイスト。講演やテレビ、ラジオなど多数のメディアを通じて、ライフプランや資産運用についてアドバイスを行う。著書に『届け出だけでもらえるお金』(プレジデント社)、『身近な人が元気なうちに話しておきたい お金のこと 介護のこと』(東洋経済新報社)など。

取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)

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