お金を数える人

ボーナスの使い方で家計がわかる!?ダメな使い方&上手な活用法

2019/11/22

年末のボーナスを心待ちにしているご家庭は多いですよね。でも、その使い方は大丈夫でしょうか?「ボーナスをどのように使っているかで、そのご家庭の家計が診断できます。そして貯蓄額にも大きな差がつきます」とおっしゃるのは、節約アドバイザーの丸山晴美さん。ボーナスのダメな使い方と、イケてる活用法を教えてもらいました。

みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。でも経済に関するお金の情報は、ちょっとむずかしいですよね。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「ボーナスの使い方○&×」!

ボーナスで生活費を補填しているご家庭は危険!

家計は、給料など月の収入の中でやりくりするのが基本です。
ただ、ボーナスがあるご家庭では、ボーナスを生活費に組み込んでいるケースがよく見られます。一見、問題なく家計がまわっているように見えますが、実は毎月赤字が出ていて、それをボーナスで補填している状態です。赤字が出ていることをご本人が気づいていないことが多く、それも問題です。

また、ボーナスで保険料や税金を年払いにしているご家庭も少なくありません。これも本来は月の給料の中から支払うものなので、家計状況として良好とは言えません。

ボーナスで何かを補っているご家庭は、貯蓄が思うようにできない悩みを抱えているのが特徴です。そして会社の都合や転職などによってボーナス額が減ったり、ボーナスがなくなった場合には、生活がまわらなくなる危険性があります。

ボーナスと生活費はごっちゃにしない。まずはこれがボーナスを上手に使う基本のポイントです。

ボーナス商戦で大物を買ってはいけない!?

12月にはボーナスに当てたセールがあちこちで行われ、新しい家電なども多く登場しますよね。大きいお金が入るとつい気持ちもお財布も緩み、普段は買えない高価なものを買ってしまいがち。
でも実は、ボーナス商戦の価格はそれほど安くはなく、新商品などは逆に高値の場合が少なくありません。決してお得な買い物ではないのです。

家電をはじめ多くの高額商品は、2〜3月の決算期のほうが安く買えます。それまで待つのが上手な買い方。
ボーナスを当てにした買い物は、どうしても必要な場合以外には極力避けてください。ボーナス時期以外のときに「ボーナス払い」で買い物をするのも、もちろんNGです。

問題を抱えている家計はボーナスで立て直しを

女性のクレジット カードで服を購入
Milkos/gettyimages

ボーナスの使い方以前に、習慣としてムダな出費を抱えてしまっているご家庭も少なくありません。そういう場合はボーナスを使って、まず家計の立て直しを行いましょう。

分割払いやリボ払いの残額をボーナスで清算

買い物の多くをクレジットカードで行い、分割払いやリボ払いにしている方は多いと思います。これらは1回の支払い金額を少なく設定できて便利に思えますが、高い利率の手数料を払っていることを忘れてはいけません。1回1回は少額だとしても、続けばムダな出費が増えることになります。

もしも現在、分割払いやリボ払いをしているなら、ボーナスでできる限りの精算をしましょう。そして今後は、手数料のかからない一括払いで買い物をすること。それができない場合は、お金が貯まるまで買うのを待つようにするなど、買い方の習慣自体を見直しましょう。

また、クレジットカードの引き落としがされると、その月の生活費がなくなってしまい、その分をクレジットカードで穴埋めをする。いわゆる自転車操業になっている方も危険です。ボーナスでリセットして、その月の給料でやりくりができるように体制を整えましょう。こうするだけでも家計の改善に繋がります。

住宅ローンは「乗り換え」も視野に入れて

住宅ローンも本来は月の生活費の中でやりくりすべきものですが、金額的に大きく支払いが長期に渡るので、ボーナス払いを活用しているご家庭が少なくありません。この場合、何かでボーナスの額が減ったり、ボーナスがなくなった場合、ローン破産に追い込まれる危険があります。

今は金利が低くなっているので、このタイミングで銀行を替えて毎月払いにする「住宅ローンの借り換え」をするのも一案です。乗り換えには手数料が数十万円程度かかる場合がありますが、トータルの支払い額を比べると、乗り換えたほうが安くなる場合も少なくありません。

ご自分の住宅ローンを計算し、安くなる場合にはボーナスで手数料を払って乗り換えをするのもいいでしょう。銀行によっては住宅ローンの借り換えシミュレーションや手数料優遇といったサービスもあるので、活用してみましょう。

ボーナスおすすめの使い方は「振り分け貯蓄」!

節約の金融概念のガラスの瓶にコイン
pinkomelet/gettyimages

ここまでは、やってはいけないボーナスの使い方と、家計立て直しのための活用をご紹介しました。では、ボーナスはどのように使うのがいいのでしょう?
私のおすすめは全額「貯蓄」すること。といっても、全部を定期預金などにするということではありません。

家計は「使わない貯蓄」と「使うための貯蓄」の使い分けで守る

貯蓄には2つの種類があります。
1つは「使わない貯蓄」。教育資金や住宅購入の頭金、老後資金など、その目的以外には使わないでいたい貯蓄です。

しかし、生活をしていると、家電が壊れて買い替えが必要になったり、車検の費用や賃貸住宅の更新費用、子どもの塾の特別講習費など、月の収入からすぐに出すのは厳しいまとまった出費もちょくちょくあります。そのたびに「使わない貯蓄」を切り崩していたら、いつまでたっても目標額を貯めることはできませんよね。

そこで用意したいのが、10~20万円くらいの出費に備える「使うための貯蓄」です。常時50万円くらいを「使うための貯蓄」としてプールしておけば、たいていのことに対応できます。友人知人の冠婚葬祭費や帰省費用なども、ここから出すようにします。
これがあれば家計を赤字にすることなく、「使わない貯蓄」を切り崩す必要もないので、家計管理がしやすく気持ち的にも楽になります。

ボーナスが入ったらすぐに7:3で振り分けるのがコツ!

この2つの貯蓄にボーナスを振り分けるのが、私のおすすめの使い方です。
振り分ける割合は各ご家庭の都合でいいのですが、ベストは「使わない貯蓄」7割、「使うための貯蓄」3割のバランス。給料の口座にボーナスが入ったらすぐにこの2つに振り分け、他のことに使えないようにするのがコツです。

日々のやりくりで家計に黒字が出たら、それも「使うための貯蓄」にまわして、プール金を維持しましょう。

ボーナス時期はお財布を緩めるときではなく、むしろ引き締めるとき。これを貯蓄にまわせるかどうかで、世帯の貯蓄額に大きな差がつきます。
貯蓄する他に、来年に向けて資格を取るなどの自己投資に使うのも賢い使い方でしょう。
いずれにしても限りあるお金なので、優先順位を考えて有効に使いたいですね。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「定年後に必要なお金『新・基本のキ』」(宝島社)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

関連するキーワード

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND