女性、お金

週1回だけ!”究極のめんどうくさがり”が2000万円貯めたメモ術とは!?

2023/12/14

自他ともに認める「ズボラ主婦」が、最後に見つけた”絶対貯まる家計管理法”とは―?週1回書いただけで、年収の3割をコンスタントに貯蓄できた秘訣を聞きました!

いろいろなやりくりを試した結果たどり着いたのは…

「結婚以来、いろんなやりくりを試してきました。とくに家計簿は、市販品だけでなく、雑誌の付録やPCで自作したものなど、自分に合うものをずっと探しては挫折、の繰り返し……。結局分かったのは、”私って、筋金入りのめんどうくさがり屋なんだなぁ”ということでした」と笑うのは、Tさん。

平日は仕事と家事、育児でもういっぱいいっぱい、じっくり家計と向き合う時間も取れず、家のお金のことがよく分からないまま過ごしていた時期も多かったそう。あるとき、たまたま手に取ったのが、普通のノートより薄い市販の家計ノートでした。

「書き込むところが驚くほど少ない! ところが気に入って、使ってみることに。価格も安かったので、”ぎっしり書き込まなきゃ”、”最後までちゃんと使わなきゃ”というプレッシャーもありませんでした。キレイに書こうとも思わず、なぐり書きで読めればOKにし、時間のあるとき2~3分メモ書き気分で書けばいいので、本当にラクちんなんです」

▲本当に”メモ感覚”で記録しただけ。「自分だけがわかればいいので、これでじゅうぶん。残金の計算なども、めんどうくさいのでしませんでした(笑)」(Tさん)

ノートを書くのは、なんと職場! 昼休み、食事をすませた後に、財布に貯まっていたレシートを広げ、それぞれの合計額を書き写すだけ。日別ではなく費目別に書き込めるので、もちろん毎日書く必要はありません。

「ノートは薄くて軽いから、通勤用バッグにいつも入れているんですよ。職場だと気分もシャキッとしているからか、不思議と書く気になれるんです。昼休みを有効に使えて、得した気分にもなれるし(笑)」

お金の流れを〝見える化″して、総貯蓄額2000万に!

月末の集計も職場でササッと行って終了。たったこれだけで、年間300万円以上を貯蓄できるようになり、総貯蓄額も2000万円を突破しました! なぜ、ほんのちょっとのメモ書きで、ここまで貯められたのでしょう。

「お金の流れが〝見える化″できたのが一番大きかったと思います。決められた欄に数字を埋めていくだけで現状が把握できるから、何にいくら使ったか、あといくら使えるか、どのくらい貯蓄できているかなどがひと目でわかります。家計に対してあやふやでいたころに比べて、お金に対する考え方も変わってきました。たとえば、”今は苦しくてもペースは落とさず小さくやりくりする時期”、”焦らなくても今年で○○万貯まるから、今のペースで大丈夫”など、自分と対話できるようになったんです」

▲家計を記録し始めてから貯蓄額が格段にアップし、ついに総貯蓄額2000万円を達成! 「5年後にはマイホームローンの返済が終わり、貯蓄額も+1000万円になっている予定。メモのおかげで予測が立てられるようになりました」(Tさん)

お金の流れが見える化して気づいたことは?

「我が家は、家電、まんが、スナック菓子、お酒の購入量、購入額がやばいくらい多かったことがよーく分かりました(笑)。どれも大好きな存在ではあるけれど、このままでは家計にも体にもよくないと気づけました。まずは金額も大きい家電の衝動買いをなくすところからスタート。興味だけで買うのはやめ、今の暮らしに本当に必要かを考えてから購入しています。もちろん、困っていることを助けてくれて家事が効率的できる便利家電ならウエルカムです。さらに、”なんとなく食べて飲む”スナック菓子&お酒絶ちも実施。ダラダラ飲酒がなくなってムダな時間も減り、夫婦ともちょっぴりヘルシーになれた気がします」

家計はどのように変わったのでしょう?

「収入と支出の割合、先々の見通しがわかったので、逆に小さなことにはこだわらなくなりました。何年後にやりたいことを実現させるためにいくら貯蓄すればいいかを逆算し、それをもとに家計の骨組み(各費目の予算決め)をつくるようになりました。だから、予算さえ守れれば、”〇〇を△円安く買った”はさほど重要ではないんです。節約しているという感覚はほとんどなく、決めたリズムを守りながら楽しくお金を使うという感じでしょうか」

「貯蓄に必要なのは節約ではなく、お金の流れを把握すること」とTさん。そのためには、毎月の収支と現状の貯蓄額をごまかさずに記録していくことが大切だと言います。

「知ることで、必ず道が見えてきます。月々の固定費を把握するだけでも違ってきますよ。超ズボラな私でもできたのだから、大丈夫!」

取材・文/高城直子

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