やりくり下手でもモノを減らすだけでお金が貯まり出すコツ!ベスト5
2020/07/23
「貯金は増やしたいけど、お金のことは苦手」という人は少なくありません。家計簿をつけたり、出費の予定を考えたり、お金の計算をしたり……を考えるだけでも気が重くなるという人は、お金のことはいったん忘れましょう。
お金のことを考えたり、出費を減らす工夫をするのではなく、「もの」を減らすことにトライしてみるというのはどうでしょうか?
実は、ものを減らすことは、ムダな出費を減らすことにつながっているのだとか……。ものの減らし方を、全国の主婦を取材してお金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが解説します。
1.「使わないもの」ではなく「使っているもの」を選ぶ
ものを処分するときのアドバイスでよくあるのが「使っていなものを処分しましょう」というもの。確かに大正解の方法なのですが、「ものが捨てられない人」にとっては、「使っていない」を判断するのが難しいことも。
片づける場所(引き出し、収納棚、クローゼット、下駄箱など)にあるものの中から、今、あるいはここ1年間を基準として、「使っているもの」を選んでいきましょう。選ばれなかったものが「使っていないもの」。処分対象として考えましょう。
2.「一捨て一買い」でものを増やさない
ものを増やさない鉄板ルールが、入ってくるものの量=出ていくものの量にすること。このルールを徹底すれば、持ち物の量が一定になります。
新しいものを買うときは、先にものを1つ減らす=処分を先行させること。買ってから処分するのではなく、処分してから買うことがポイントです。このルールを実践すれば、ものがむやみに増えることはありません。
新しく買うものと引き換えに「捨ててもいい」と思うものがない場合は、買い物は見送り。お金を使わずに済みます。
3.日用品のストックは必要量で
これまでは「日用品のストックは持たない」というのが、お金を貯めている人たちの黄金律でしたが、今回のコロナ問題で非常時にはストックがあった方が安心ということを体験しました。
とはいうものの、多ければいいというものではありません。トイレットペーパー、ティッシュ、シャンプー&コンディショナー、ハンドソープ、洗濯用洗剤、食器用洗剤……などの家庭における1カ月の消費量をチェックして、ストック量の目安を出してみてはいかがでしょうか?必要以上のストックを持つことがなく、ムダな支出が抑えられます。
4.買う前に家にあるもので代用することを考える
世の中、便利グッズがたくさん出回っています。100円の便利グッズも超優秀です。でもお金を貯めている人は、100円でも「必要ない」と判断したものは買いません。必要なしの判断基準になるのが、「家にあるもので代用できるかどうか」。
たとえば野菜の水切りが簡単にできるサラダスピナーはもちろん便利ですが、ザルを2つ合わせてシェイクするという方法でも、十分水が切れます。手持ちのものを活用することで、ものと出費が増えるのを防ぐことができます。
5.冷蔵庫は7割収納がちょうどいい
食品がギューギューに詰まった冷蔵庫には、いいことがひとつもありません。冷気の循環が悪くなり冷えにくくなる(=電気代のムダ)、取りたいものがすぐに見つからず、ドアを開けている時間が長くなる(=電気代のムダ)、使い切れない食材、奥のほうに入って忘れられた食材が腐る(=食費のムダ)など。
冷蔵庫は7割収納を目安にすると、ムダが減ります。「食べるものがないから買い物に行こう」と思ったら、あと1日、冷蔵庫にあるものでやりくりしてみましょう。在庫が一掃できるだけではなく、1日分の食費を節約することができます。
まとめ
家にものがたくさんあるのは、それだけお金を使った証拠。まずは今あるものを精査して、いったんものを減らしましょう。ものを減らす、手放す、処分するときの大変さを1回経験することで、次に何かを買うときに慎重になるはずです。
■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。