残念すぎ!がんばっているのに貯まらない人がやりがちな6つの「勘違い節約」

2021/05/21

「私だって、節約をがんばっているのに、どうしてお金が貯まらないの?(汗)」と思っている人がいたら、じつは勘違いの節約をしているのかも?

全国の主婦を取材して、お金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが、そんな残念な勘違い節約について解説します。

『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多...

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勘違い節約1:なんでも安いものを買う

「節約=お金を使わないこと」と思い込みすぎると、勘違いの節約に。なんでもやみくもにお金を使わないのではなく、「ムダなこと」に使わないのが正しい節約の仕方です。

たとえば、「トイレットペーパーやティッシュは捨てるものだから、安ければ安いほどいい。でも、食料品は健康のことを考えて、多少高くても質のいいものを買う」など、お金をかけないところと、かけるところのメリハリが大事。こだわりのあることにちゃんとお金をかけることで、ほかの支出を抑えていてもストレスがたまりません。

一方、安いものばかりを買っているとストレスがたまって爆買いに走ることも。

勘違い節約2:食費を削りすぎる

食費は節約しやすく、また効果が見えやすいので、つい一生懸命になりがちですが、食費の削りすぎは要注意。

よく「食べることは生きること」と言いますが、栄養バランスのとれた食生活は健康の基本。ちゃんと食べないと健康を損なうリスクもあります。病気になって治療費がかかっては、食費が削れたとしても、元も子もありません。

また食べることは楽しみでもあります。多少高いものでも、自分や家族が好きなものや食べたいものを、たまに買うのはよしとしましょう。給料日前にお金が余っていたら、「おうち焼き肉」や「おうち寿司」もOKです。

勘違い節約3:家計簿をこまかくつける

手は電卓と紙メモ帳手形木製テーブルの上の左手の山を黒ペンで指を置くコスト計算や請求書支払いコンセプト、
Nuthawut Somsuk/gettyimages

家計簿をこまかくつけると手間と時間がかかり、三日坊主になりがちです。家計簿は継続してこそ節約に役立ちます。

なにを買ったかはこまかく記入せず、「〇月×日 〇〇スーパー 〇〇〇円」だけでOK。家計簿の役割は1.使ったお金を把握する、2.ムダ使いの隠れみのになりがちな使途不明金をなくす、3.家計簿を見直してムダ使いをチェックする……ことにあります。

こまかくつけると、つけること自体に満足して見直しがおろそかになることも。

勘違い節約4:水道・光熱費をケチる

シャワーの準備ができている
Cunaplus_M.Faba/gettyimages

水道光熱費の節約は、こまかいことなのでストレスがたまりやすいですが、金額的な効果はイマイチ見えにくいもの。たとえば、シャワーの出しっぱなしをやめて、水道代とガス代を節約しようとすると、家族が出しっぱなしにするたびにイライラ。

一方、シャワーの出しっぱなしをやめたからといって、水道代が一気に減るわけでもありません。

エコの観点から水や電気、ガスを大切にするのは意味がありますが、節約という点ではイマイチ。がんばっても効果が出にくい残念な節約と言えます。

勘違い節約5:ネット通販で送料無料になるまで買う

電子取引、 紙箱付きショッピングトロリー
simpson33/gettyimages

ネット通販で送料がかかるのは「もったいない」と思うのはよくあることです。確かにその通りですが、数百円の送料を無料にするために、それほど欲しいものでも必要でもないものまで買って、支出が増えては本末転倒。

ネット通販を利用すれば、家にいながらにして、たくさんの商品のなかから「これ」と思うものを選択することができます。買いに行く手間と時間、交通費などを考えると手数料は「必要経費」と考えていいかもしれません。

また日用品をネット通販で買う場合には、買うものをリストアップしておき、ある程度まとまってから注文すると、送料をかけずに必要なものだけを買うことができます。

勘違い節約6:妻小づかいを0円にする

「自分の小づかいをなくして、少しでも支出を減らそう」という心がけは立派ですが、そうはいっても買いたいものや必要なものはあります。おつき合いにかかるお金も必要です。

小づかい0円だと、そういった支出は生活費からちょこちょこ捻出することになります。トータルでいくら使ったか把握しにくくなり、ムダ使いにつながることに。

妻小づかいを予算立てして、予算内に支出を抑えた方が、ちょこちょこ生活費から出すよりも節約効果大。欲しいものは小づかいで堂々と買った方が気分もいいものです。

まとめ

節約をがんばっているのに思うようにお金が貯まらない……と感じている人で思いあたることがあったら、ぜひ見直してみてください。ストレスばかりたまって、肝心なお金が貯まらない残念な節約は即刻やめて、ラクして貯まる人に変身しましょう。

■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。

 
 

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