たったの3ステップ!「隠れ赤字」の見直し方
2019/01/15
今年こそはお金を貯める!と意気込んでみたものの、何をしたらいいかわからない……。そんな状態のままでは、貯まるものも貯まりません。まだ修正がきくうちに、お金の流れを整理しておきましょう。きっと、自分では気づいていなかった”家計のムダ”が見つかるはずですよ。
Step1:1カ月の収支をすべて洗い出す
そもそも月の収支内容を把握していないと、ムダを見つけることはできません。特に住居費は夫、食費は妻などと分担している家庭は、家計の全体像がつかめないもの。最低でも1カ月分、何にいくら使っているか確認を。
★夫婦別財布の場合は、各自の支出額をオープンに!
自分が担当する費目さえ払っていればよし、では危機感が希薄に。夫婦で家計を共有することでリスクを意識でき、貯蓄も協力し合えるので出費の内訳は定期的に共有しましょう。
Step2:貯蓄を先取りする
「残ったら貯めよう」「相手が貯めているだろう」という考え方は落とし穴!確実に貯めたいなら、先取りが必須です。Step1で確認した支出を見直し、無理のない金額で貯蓄を先取りする仕組みを整えましょう。
【3つの口座を使い分けよう!】
生活費用と貯蓄用の口座が複数あってごちゃごちゃしていると、お金の流れが不透明に。口座は目的別に3つに分けるのがおすすめ!特別出費用のサブ口座をつくることで、生活費の予算がくずれにくくなり、貯蓄はずっと殖え続けます。
(1)メイン口座…毎月の生活費用
1カ月の生活予算をまとめる口座。共働きの場合、お互いの分担金額をいったん入金し、毎月決まった金額でスタート。そこから固定費の引き落とし、やりくり費を現金で引き出せば、残金も意識しやすくなります。
(2)積立口座…将来のための貯蓄用
先取り貯蓄用の口座は、本来の目的以外では絶対に下ろさないのが鉄則。口座は夫婦それぞれでも共有でも構いませんが、使う口座とは明確に分けて。右肩上がりの残高が、強力なモチベーションに!
★財形貯蓄や自動積立を利用
先取り貯蓄は、財形貯蓄や銀行の自動積立などで強制的に貯めるのがベスト。最初から「ないもの」として暮らせば、生活費の予算が守りやすくなります。
(3)サブ口座…特別出費などの予備費用
固定資産税や車検、冠婚葬祭など、毎月の生活費では払えない特別出費用の口座。突発出費のとき貯蓄に手をつけなくていいように、ボーナスから取り分けたり、毎月積み立てて予算の確保を。
Step3:固定費・生活費のムダを見直す
貯蓄額を殖やしたいなら、各費目の見直しを。「絶対必要な支出」と、「使わなくてもOKな支出」を見極め、適正な予算に調整しましょう。特に、あいまいな理由でふくらみやすい下記のような費目をチェックして。
★固定費は一度の見直しでガツンと減らせる
食費を月5000円減らすのは大変。でも、保険料やスマホ代などの固定費は、一度見直しすると月5000円以上安くなることも。それだけで年間6万円をラクに貯蓄に回せるようになります。
【隠れ赤字になりがちな費目はコレ!】
●電子マネーのオートチャージ
オートチャージは便利ですが、使うほど引き落とし額が増え、使途不明金の温床に。生活費の予算内でその都度チャージするなど、使用額を意識して。
● 飲み代、お茶代、食事代
その日の気分で、食費から出したり、小遣いから出したりしていてはやりくりが不安定に。週末の外食代や家での酒代などは、どのお金で出すか決めて予算化を。
●夫婦の趣味代、被服費
個人の出費は小遣いから出すルールにすると、家計から出す部分を減らせます。家計と小遣いが交ざらないように、財布やカードも分けておくのがおすすめ。
● ケータイのオプションや課金
使っていない有料のアプリやサービスがないか利用明細でチェック。不要な月額サービスはその場で解約し、記憶にない課金や支払いがないかも調べて。
●子どものおやつ、ゲーム代
「ねだられたから」を理由に、その都度支払っているとチリ積ものムダに。特にカプセルトイやゲームなど、明細が出ないお金は隠れ赤字の元凶になりがち。
● ネット通販
忙しいからと通販に頼って買いすぎるケースも。送料を無料にするためによけいなものを買っていないか、お店とネットでダブり買いしていないか確認を。
★「ごほうび」は予算が余ったら
頑張ったごほうびは、ストレスをためないためにも必要なもの。でも、それを言い訳にして使いすぎては本末転倒です。予算の余りで楽しむようにすれば、ゲーム感覚でなるべくお金を残そうとやる気も高まります。
お金の流れを見直すことで、家計の”ムダ”に気づくことができますよ。早速、この1か月のお金の流れをチェックしてみましょう。
参照:『サンキュ!』1月号 別冊付録「貯まる人生に変わる!まんが家計再生物語」より。掲載している情報は18年11月現在のものです。構成/宮原元美 編集/サンキュ!編集部
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