36歳で夫と死別し50代で子離れして一人になった私がたどり着いた!身軽で心豊かな暮らし

2021/08/11

夫と死別し、必死に子育てした30代・40代を経て、50代で一人に。子離れのつらさとお金の不安を乗り越え、満ちたりた60代を手に入れたりっつんさん。50代が学ぶべき、「幸せな老後のつくり方」とは?

今すぐできる素敵なくらしのアイデアを毎日発信中。お金の貯め方から、時短掃除、洗濯、料理作りなどの家事の知恵、...

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<教えてくれた人>
りっつんさん(埼玉県 63歳)
36歳で夫と死別。年子の長男、二男はそれぞれ家庭をもち、孫も三人に。50歳から始めた一人暮らしをつづった「りっつんブログ」が人気を集め『未亡人26年生が教える心地よいひとり暮らし』(扶桑社)で書籍化。仕事は聴覚障害者向けの字幕制作。

10年かけて、家計と物の持ち方の見直しを。今やっと「自分の暮らしが好き」と思えています

「50代で"あれ?40代より面白いぞ?"と思ったのですが、60代になったらさらに楽しい暮らしが待っていました」と笑うりっつんさん。でも、そう思えるのは、50歳できちんと子離れし、これから始まる1人の暮らしに、しっかり舵を切ったからと振り返ります。
「生活は夫の遺族年金だけではたりず、50代で仕事も減ってきたので不安に。でも、家計を小さくしたら、月11万円の年金でも暮らせるとわかり、そこからお金の心配はなくなりました。どうしたら自分を幸せにできるかを考え、家の中も整理。使わない食器は譲り、子どもの写真もまとめ直してアルバムは処分しました。空間も時間もお金も、私と猫に心地よく回る暮らしになり、すごく満足。次の70代が楽しみです!」。

50代からやったこと1 家計を整える

子どもが独立後、家計を少しずつ小さくしました。年金の11万円で暮らす力がつき、何の不安もありません。

出費を「生活費」と「ゆとり費」に分けて管理すると気持ちがラクに

お金は全部、生活に最低限必要な「生活費」と、潤いに使う「ゆとり費」に分類。財布、クレジットカード、口座もその2つに分けてます。スーパーに行くときは「生活費」の財布、友達とランチに行くときは「ゆとり費」の財布を持っていけばいいので、管理もラク。

年金などでまかなう1カ月の生活費

生活費用のクレジットカードをつくり、年金が入る口座から引き落としています。固定費の支払いもここから。

<収入>
遺族年金(手取り) 11万円
※65歳から自分の年金を受給。総額はほぼ同じ

<支出>
住居費(固定資産税を月割り) 5000円
水道・光熱費 1万4000円
保険料(火災保険のみ。月割り) 2000円
通信費(格安スマホ) 3000円
車費 0円(持っていない)
食費 2万円
日用品費 4000円
医療費(歯科検診代を月割り) 700円
ペット費 8000円
雑費(NHK受信料など) 2500円
小遣い 1万円
マッサージ・美容院代 2万円
化粧品代 5000円
衣服代 5000円

残し貯め 1万800円

余ったお金約1万円は臨時出費用の予算として、口座に残し貯め

稼いでまかなう1カ月のゆとり費

孫に会うための旅費など、プラスアルファのゆとり代は、働いたお金で。仕事の報酬が入る口座から使います。

交際費 5000円
趣味・習い事費 1万円
寄付(国境なき医師団) 4000円
旅行積み立て 1万7000円

合計 3万6000円

「光熱費」の見直しはダメダメだった私でもすぐに効果を実感

50歳でやりくり初心者だった私でも、光熱費は見直した分だけ下がり、月2万円から6000円も減。自信がつきました。ただ、この金額に落ち着くまでに3年。習慣を変えるには、時間が必要です。

固定電話はやめて、テレビも小型の物にしました

テレビは大型をやめ、3万円ほどで買えるポータブルのタイプに。通信費はスマホを介してPCのネットもつなげるので、Wi-Fiも固定電話も解約。固定費が下がり、詐欺の電話もこなくなりました。邪魔なコード類もなくなって、うれしいことだらけです。

子どもが巣立ったら、保険は解約。もうだれも困らないから

夫はがんで5年闘病しましたが、高額療養費制度があり、医療費は高くありませんでした。病気には国の保険があるので、医療保険は解約し生命保険料もゼロに。それより確実にかかる家の修繕費を取っておきます。

50代からやったこと2 働き方を考える

長く楽しく働くために、あえてセーブも。働き方、稼ぎ方に自分なりの方針をつくりました。

1日の仕事量を決めて「平らに長く」働くことを意識しています

量をこなせばお金になりますが、仕事は毎日3時間まで。無理すると、必ず翌日にしわ寄せがくるからです。長く稼ぐために「まだできる」と思っても、決めた量を終えたらスパッとやめます。

楽しく稼ぐ秘訣は、収入を「お楽しみ」に回すこと

遊ぶお金は働いて稼ぐ。こう決めてから、気持ちがラクになりました。気負わずに稼げるし、使っても貯蓄は減らないから安心感が。体が動かなくなったら自ずと遊びも引退なので(笑)、そこまでは頑張ります。

投資も今は貴重な収入源に。若いうちから慣れておくことをオススメします

40代から株式投資をしています。さんざん痛い目にも遭いましたが、今は配当金を年30万円ほど得られる資産に。ただ、投資は簡単ではないし、年を取って失敗すると悲惨です。やるなら、少しずつでも早めに練習を。

「他人よりちょっといい生活」なんてめざさないほうが健康的

一人暮らしになり、家族の物はかなり処分。自分らしい色になった家で、お金も時間も納得して使える今の生活に充分満足しています。だれかと比べて疲れるなんて、もったいない。

サンキュ!読者の声

「できるだけ長く働きたいね」と夫と話しています。

年金が少ないのが心配ですが、働けばなんとかなるねと夫と話しています。今後は体力を考え、週4日、月10万円くらいを目標に今の仕事を続けたい。健康のためにも、年齢に限界なく働くつもりです。

おーちゃんさん(岐阜県 53歳)
看護師、夫55歳

50代からやったこと3 健康に気をつける

毎日の食事と運動、生活リズム。体と上手につきあうために、できることを続けています。

「毎日1時間歩く」ことで心身ともにリフレッシュ

足腰のために、午後は近所をウォーキング。カメラ片手に、鳥や季節の移ろいを撮ったり、大好きな山下達郎の曲を聴いたりしながら、なるべく8000歩は歩きます。

「歯」「髪」「つめ」は長寿のパスポート。そのための出費は削りません

歯医者は4カ月に一度、髪は3週間に一度カラーリングし、つめを磨くアイテムもケチりません。体の細部をケアしていると、体調の変化にも気づきやすいので、必要経費として予算化しています。

フルコースは50代で卒業。「食べすぎない」毎日を心がけます

50代で感じたのは胃腸の衰え。フレンチを食べたのは52歳が最後です。今は、食事は毎日同じ時間に腹七分目で、同じ物は2食続けて食べません。50代で見つけた、自分の体と口に合う食生活を守っています。

50代からやったこと4 自立した人間関係を築く

息子、お嫁さん、孫、近所の人。寄りかかりすぎず、離れすぎない、ほどよい距離を意識しています。

「子離れ」は試練。でも、その先に"次"があります

子はいつか巣立つもの。わかっていても実際はつらく、子離れは50代最大の試練でした。でも、子を経済的に自立させないと困るのは親。今、息子たち家族と笑顔で会えるのは、お互い自立した関係だからだと思います。ちゃんと手を離せて、よかった。

頼りになるのは近所の友人。万が一についても話してあります

急に倒れたとき、駆けつけてくれるのは近所の人。信頼する友人には鍵も預け、入院の用意や猫の世話をお願いしてあります。いい関係のためには、踏み込みすぎず閉ざしすぎない。そんな距離が大事みたい。

サンキュ!読者の声

家計を少しずつ小さくして、今は月15万円貯めています。

子どもが独立し、夫と家計を見直し中です。車は軽自動車に、住宅ローンも低い金利に借り換え、スマホも格安スマホにする予定。浮いたお金は老後資金として、使っていなかった口座に貯めています。

マミママさん(東京都 53歳)
会社員、夫55歳

参照:『サンキュ!』2021年8月号「50歳からでも間に合う!?老後のお金」より。掲載している情報は2021年6月現在のものです。撮影/林ひろし(りっつんさん) 構成/竹下美穂子 編集/サンキュ!編集部

 
 

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