壊れてからの修ぜんは費用が倍に!?だれも教えてくれない家を買ったあとの話
2021/09/24
家を購入した人も、検討中の人も、「家を買ったあと」のことまでは、なかなかイメージできていないのでは?大金が必要になる修ぜんやリフォームを計画的に行えるように、知っておくべき情報をまとめました。
<教えてくれた人>
・リフォーム会社紹介サイト ホームプロ
リクルートグループが運営し、80万人以上が利用。リフォームの条件や予算を登録すると、地元の一定基準をクリアーしたリフォーム会社を匿名&無料で紹介。初めてのリフォームhttps://www.homepro.jp/ でも安心。
・ファイナンシャル・プランナー 竹下さくらさん
「なごみFP事務所」にてコンサルティングを主軸に、講演・執筆活動を行う。2児の母。著書に『わが家にピッタリな住宅の選び方・買い方』(翔泳社)など。
1 築10年を過ぎたころ、あちこちにガタがくる!
ていねいに暮らしていても、家の劣化は避けられません。見た目に問題がなくても修ぜんが必要な場合もあるので、10年以上たったら定期的なメンテナンスを。上の表を参考に、修ぜん・リフォームの計画を立てておくと安心です。
マンションの場合は?
共有部分は修ぜん積立金でまかなわれますが、それ以外は戸建てと同様にメンテナンスが必要。
2 壊れてからの修ぜんは費用が倍に!?
劣化が激しくなると修ぜんの費用も日数もよけいにかかるので、メンテナンスは壊れる前に。緊急性が高いと業者を選ぶ時間がなく、結果的に高額になってしまうケースも。余裕を持って動いて費用の負担を減らしましょう。
3 家の修ぜん時期は受験、入学、車の買い替えなどが重なり、お金がないっ
子どもが小さいときに家を購入すると、修ぜんが必要になる時期と教育費が増える時期、さらに車や家電の買い替え時期がバッティング!なにかとお金がかかるので、教育資金に手をつけないためにも、計画的に修ぜん費を貯める必要があります。
修ぜん費として100万円備えておくと安心です
築10~20年で修ぜん費が必要になることを想定しておきましょう。家を購入したら、月1万円程度を修ぜん費として貯めておくと安心。安い業者に依頼して失敗するケースも多いので、金額で選ばないためにも資金の確保は大切です。
4 相見積を取らないと数十万円単位で損することも
適正価格がわかりにくいので、2~3社から見積もりを取って比較を。なかには高額な請求をしてくる悪徳業者もいるので、見極めることが大切。ただし金額が安い業者がベストではないので、施工内容をよく聞いて判断を。
失敗しない業者選びのコツ
□2~3社に見積りを取り、適正価格を見極める
□訪問営業や電話勧誘してきた業者に即決しない
□明細不明な「一式見積もり」は要確認
□高すぎ、安すぎ、値引きが大きい見積もりも注意
□詳細をきちんと説明しない業者に注意
5 耐震、バリアフリーなど、実は補助金がもらえるケースも
太陽光発電などの省エネシステムや耐震リフォーム、手すりの設置などの介護リフォームをした場合、補助金が支給されたり、所得税や固定資産税が減税される場合も。いずれも条件があるので、最初に施工業者に相談を。
これからは「人生100年時代」を見据えたリフォームを
寿命が延びれば、その分リフォームの必要性も高まります。築年数がたつとリフォーム代も高額になるので、子どもが巣立ったタイミングで再度住まいの計画を見直したいもの。70代までであれば住み替えも視野に入れられるので、戦略的にセカンドライフに備えることが重要!
参照:『サンキュ!』2021年10月号「だれも教えてくれない家を買ったあとの話」より。掲載している情報は2021年8月現在のものです。構成・文/草野舞友 編集/サンキュ!編集部