食べ盛り男子3人&フルタイムでも【食費4万】豊かな食生活のヒミツ

2019/10/30

成長期の子どもにとって、食事はとても重要。親としてはしっかり食べさせてあげたいところですが、どうしても食費が気になって“節約食卓”になってしまう……という家庭も多いのではないでしょうか。しかし、無理な節約をしなくても子どもを満足させられる方法はあります。今回は、食費月4万円台を死守しながら栄養もボリュームもキープする秘訣を大公開します。

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教えてくれたのは、食べ盛りの男の子3人を育てながら、フルタイムで働いているナカムラマリコさん。現在は“給食のおはさん”をやっています。

<プロフィール>
『サンキュ!』読者 ナカムラマリコさん(広島県 38歳)
夫(37歳)、長男(12歳)、二男(7歳)、三男(5歳)の5人家族。保育園の給食室で週5日働き、1日600食も調理。仕事で得た食の知識を生かし、低コスト&栄養満点の食卓に。長男、二男はサッカークラブに所属。

=MONEY DATA=
世帯月収(手取り) 約34万円
1カ月の食費 4万9000円

ナカムラ家は、食べ盛りの3人の男子を抱え、食べる量は増える一方!この1年で米の消費量が倍に増えたそう。「平日は仕事で忙しく、特売品を狙って買い物に行くひまはありません。そこで、米はネットで安く買い、週末に買うのは安定価格の食材を多めにして、予算を守っています」。

献立のルーティンは、揚げものやご飯ものなど、ドーンと食べ応えがある簡単メニューが中心。「肉や魚が少なめでも、大豆製品や練りものを混ぜれば、栄養も補給できるし、子どもたちも大満足!忙しい日は、加工済みの冷凍食材なども利用して適度に手抜きしながら、手作りごはんを続けています」

月4万円台キープのやりくりポイント

平日は夫、長男のべんとうも作っているため、米は月30㎏購入!お酒も外食も楽しみながら、食費を月4万円台に収める管理方法や買い物、献立づくりのポイントをご紹介。

基本の食費は、月7000円×5週で収める

やりくり費は蛇腹式ファイルで仕分け。食費は週7000円ずつ財布に移して使い、余った週予算は調味料代や外食費として活用します。箱買いしている発泡酒は、月5000円ずつ予算を確保。

米は10㎏ずつ×3回、ポイントUPデーにネットで買う

ネットでポイント5倍デーの5日、15日、25日に米を10kgずつ購入。日用品も25日にネットでカード払いにして、公共料金の引き落としもYahoo!カードで。効率よくTポイントをためています。

たまったポイントで、2カ月に1回焼き肉外食へ!

2カ月でTポイントが約5000円分たまるので、食費予算の余りをプラスして、リッチな外食へ。「ふだんの食卓では出さないステーキや焼き肉を楽しみます♪」

決まった店で定番食材しか買わない!

買い物は基本週1回。「特売に惑わされず、決まった店で必要な物だけ買う」のがモットー。安定価格で使い慣れた定番食材であれば、献立も思いつきやすく、ムダなく使い切れます。

*ナカムラさんの定番食材
□合いびき肉
□きのこ
□豚こま切れ肉
□大豆の水煮
□豆腐(or厚揚げ)
□じゃがいも
□魚肉ソーセージ
□卵
□ちくわ
□旬の野菜

肉、野菜が高いときだけはドラッグストアの冷食がお役立ち

肉が高かったら、ドラッグストアへ。冷凍の豚肉やひき肉が100g88円以下で買え、バラ凍結されているから少量ずつ使えて便利。野菜の高騰時も、冷凍のブロッコリーやほうれん草を買ってしのぎます。

週5日の“ゆる献立”のルーティンだから、食費が安定

献立は5日分のメインだけざっくり決め、土日に在庫を一掃。「週の真ん中は、焼くだけ、揚げるだけの冷凍食材をメインにしたら、息抜きできるように。疲れた日も総菜を買わなくなり、食費が安定しました」

ナカムラさんの3大ルール

成長期の子どもに必要な栄養も、満足させる味とボリュームもすべて妥協せずに食費をセーブ。成功の秘訣は、頑張りすぎない献立ルールにありました。

1:凝ったことはやめて、満腹感を爆上げ!

「以前はおしゃれな小鉢料理を何品も並べていたけど、子どもたちには不評でした」。そこで、メインおかずはひたすらボリューム重視に。ガッツリ食べられてコスト減、満足度もUP!

■「じゃが鮭バター酒蒸し」
3~4切れしかない鮭も、じゃがいもと合わせて蒸し焼きにすれば5人分に。焼き魚やムニエルのときは、レンジでゆでたパスタサラダを添えるのが鉄板。炭水化物で補うと腹もちも◎!

■「チーズinコロッケ」&「ギョニソ串カツ」
「男子はとにかく揚げもの好き。魚肉ソーセージをカツ風にしただけで大喜び!」。コロッケは、少量のひき肉に大きめにつぶしたじゃがいも、チーズで満腹感をUP。

*揚げものをラクにするコツ*
小麦粉、卵、水、塩、こしょうを一気に混ぜた「バッター液」にサッとくぐらせ、パン粉をつけるだけ。面倒なころもづけのステップが省け、味つきだからソースを用意する手間もなし!

◎帰宅後の子どもの 「腹減った~!」対策は?

6枚で89円の食パンを常備。トッピングを変えて菓子パンや総菜パン風にアレンジ。「おやつよりも安上がりだし、サッと作れるので、すぐに小腹を満たせます」

【食パンアレンジ例】
・メロンパンの皮風
小麦粉、砂糖、マーガリンを混ぜて食パンに塗り、グラニュー糖をふって焼くとカリッとした皮に。小麦粉をきなこに換えても。

・コーンマヨパン風
コーンとマヨネーズを混ぜて食パンに塗り、スライスチーズをのせてトースターで焼くだけ。ツナやじゃこでもアレンジOK。

2:ボリュームは減らさず、栄養はしっかりフォロー

「給食は、肉ばかりでなく、大豆や卵などのたんぱく源もよく使うんです」。おいしく組み合わせれば、肉は少なくてもボリュームそのまま。低コストで高栄養な献立を家でも再現しています。

■大豆入りハヤシライス
「肉がたりないなというときは、そのほかのたんぱく源で増量するのがコツ」。少しのひき肉+大豆の水煮で作ったハヤシライスは、植物性と動物性のたんぱく質が同時にとれて栄養満点に。

*低コスト&高栄養の4大食材*
●大豆:歯応えがあって満腹感UP。カレーやポークビーンズなど、こってり洋風味にすると子どもウケ抜群
●卵:余り食材+卵はオムレツやとん平焼き、チヂミなどバリエいろいろ。究極は卵とご飯だけで作る天津飯
●豆腐:ハンバーグは肉2:豆腐1がふわふわに仕上がる黄金比率。豚肉やキャベツとお好み焼き風にしても◎。
●チーズ:ちくわの穴に詰めたり、つぶしたはんぺんと混ぜてフライに。淡泊な練りものもチーズの効果でこくがUP。

3:手作りにこだわらず、ちょい手抜きの日も

100%手作りにこだわると、その反動で総菜買いに走ることも。合わせ調味料で味つけの手間を省いたり、焼くだけメニューで上手に手抜きしてムダ買いを予防!

■「ジャンボ豆腐ハンバーグ」
合いびき肉、粗く刻んだ野菜、手でつぶした木綿豆腐(水切りなし)、卵、みそ、砂糖、塩を混ぜ合わせてバットに広げる。180℃のオーブンで20~30分焼いたらそのままテーブルへ!

材料はそろっているけど、作るのが面倒なときは調理法を手抜き。ハンバーグは成形せず、たねをバットに広げてオーブン任せに。ピラフやチキンライスのときは炒めず、炊飯器で炊くだけ!

「疲れていると味つけを考える気力もなく、一発で味が決まる調味料が救世主に!」。焼き肉のたれは煮ものに、めんつゆは炒めものに、ふりかけはあえものによく活用しています。

Have a try!

□食材は決まった店で定番食材のみを買う
□献立は5日分のメイン料理だけざっくり決める
□料理はボリュームを重視しながら、栄養もしっかり考える
□手作りにこだわらず、手抜きをする日があってもよしとする

参照:『サンキュ!』11月号「主婦182人の食費の実態 大調査!」より。掲載している情報は19年9月現在のものです。

撮影/木村文平 構成/宮原元美 取材・文/平井裕子 編集/サンキュ!編集部

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