【管理栄養士監修】「さきいかダイエット」って効果あるの?ポイントやおすすめレシピを紹介
2023/01/09
この記事では、「さきいか」がダイエットに向いているかについて解説しています。また、食べるときのポイントやレシピについても紹介しているので、ダイエット中の方はぜひ参考にしてみてください。
なお、期待できる効果などについては個人差があります。過度(極端)なダイエットは避け、バランスの良い食事を心掛けましょう。
さきいかダイエットって可能?
ダイエット中やカロリーを気にしている方にとって、いかに毎日のカロリーを抑えて栄養を摂取できるかというのは、頭を悩ませている問題ではないでしょうか。その悩みを解決する助けとなる食材に、さきいかがあります。
さきいかは、コレステロールを下げる効果がある「タウリン」を多く含む食材です。さきいかの特徴を知り、食べ方を工夫することで、さきいかを利用したダイエットが可能でしょう。
この記事では、さきいかダイエットに期待できる効果などを紹介していきます。ご興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
さきいかダイエットに期待できる効果
ここでは、さきいかダイエットに期待できる効果を紹介していきます。さきいかが持つ効果を知り、普段の食生活に取り入れることで、ダイエットを効率的に進められるでしょう。
ダイエット中などの方は、ぜひチェックしてみてください。
コレステロールを下げる
さきいかに含まれている「タウリン」には、体内のコレステロールを下げる効果が期待できます。
タウリンとはアミノ酸の一種で、イカ、タコなどの魚介類に多く含まれている成分です。体内でコレステロールの分解を促進し、速やかに排出することで、コレステロールを低下させる作用を発揮すると言われています。
タウリンには、血糖値の低下、高血圧の予防、肝機能の向上など、ほかにもいくつかの体に良い効果が期待されています。タウリンは体内でも合成されますが、必要量には満たないため、食物によって補う必要があるでしょう。
食べすぎを防ぐ
厚生労働省によると、早食いをする人ほど肥満になりやすいと言われています。これは、脳が満腹感を感じるまでに、食べすぎてしまうことが原因です。
脳に満腹感を伝えるためには、よく噛むことが大切です。しっかり噛んで食べることで満腹中枢が刺激され、少量でも満腹感が得やすくなるため、食べすぎを防げるでしょう。
さきいかは歯ごたえのある食品です。食べるにはよく噛む必要があり、自然に咀嚼回数が増えるため、おすすめです。
痩せやすい身体になる
三大栄養素の1つであるたんぱく質は、筋肉、血液、皮膚などの身体を構成する栄養素で、成人には1日あたり66~84gが必要とされています。さきいかは、1パック(30g)あたり13.65gのたんぱく質を含んでいることから、たんぱく質の補給源となるでしょう。
たんぱく質を十分に摂取することで筋肉量が増加し、基礎代謝アップにつながります。基礎代謝とは、「生命を維持するために必要な最低限度の消費エネルギー」のことで、これが高いほどカロリーを消費しやすい身体と言えます。
基礎代謝量は筋肉量に依存して向上するため、たんぱく質をしっかり摂って身体に筋肉をつけることで、痩せやすい身体になるのでしょう。
さきいかダイエットをするときのポイント
ここからは、さきいかダイエットをするときのポイントについて見ていきましょう。
ここまで紹介したように、さきいかにはダイエットに効果的ないくつかの特徴があります。これらを踏まえて、ダイエットに活かしていきましょう。
間食として食べる
ダイエット中は、いつも以上に食事のカロリーに気を配ることが多いでしょう。しかし、食事のカロリーだけ低く抑えていても、間食でお菓子をたくさん食べてしまっていては、カロリーオーバーしてしまう可能性があります。
間食のカロリーは、1日あたり200kcal以内が推奨されています。さきいかのカロリーは1袋(30g)あたり84kcal、ポテトチップスは1袋(60g)あたり332kcalとなっているため、高カロリーなお菓子の代わりにさきいかを食べることをおすすめです。
また、さきいかは半分近くがたんぱく質で、糖質や脂質の含有量が低いといった特徴もあります。低糖質、低脂質、低カロリーのさきいかは、間食に食べる食品として適しているでしょう。
塩分が少ないものを選ぶ
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、1日あたりの食塩摂取量は、18歳以上の男性で7.5g未満、女性で6.5g未満が推奨されています。食塩は、摂りすぎるとむくみや血圧上昇の原因となるため、体調を崩さないためにも適量を守ることが必要です。
一般的に販売されているさきいか1袋(30g)をすべて食べることで、2.1gの食塩を摂取することになります。これは1日の摂取目安量の3分の1ほどに相当する量です。食塩の推奨量を超えないためには、塩分控えめのさきいかを選択すると良いでしょう。
しかし、塩分少なめのさきいかを選んでも、一度にたくさん食べることで全体の塩分摂取量が増えてしまいます。食べすぎないように注意しましょう。
夜に食べないようにする
夜に食べると太りやすい原因として考えられているのは、「BMAL1(ビーマルワン)」と呼ばれるたんぱく質です。
BMAL1は、脂肪細胞や脳に多く存在しており、脂肪の蓄積や体内時計の調整に関係していると言われています。また、BMAL1は昼間よりも夜に増加するため、夜にカロリーを摂取してしまうと脂肪細胞に蓄積されていき、肥満につながるのです。
間食としてさきいかを食べるときは、日中に食べるのがおすすめです。
さきいかのおすすめアレンジレシピ
ここからは、さきいかのおすすめアレンジレシピをご紹介します。さきいかはそのまま食べても良いですが、アレンジすることで楽しみ方の幅がさらに広がるでしょう。いろいろなレシピを試して、さきいかをおいしく食べましょう。
おすすめレシピ1:サキイカのキムチ和え
「サキイカのキムチ和え」は、食べやすいサイズに切ったサキイカと白菜キムチを混ぜ合わせて、酒、だし汁をかけて食べる料理です。
このレシピのポイントは、発酵食品であるキムチを使用している点です。発酵食品には乳酸菌が含まれているため、腸内環境を整える効果が期待できます。腸内環境が改善されることで、便通が良くなったり、美肌になったりする効果が期待できるでしょう。
また、キムチの原材料である唐辛子に含まれているカプサイシンには脂肪燃焼作用などがあるため、ダイエット中に食べる食材に適しているといえるでしょう。ただし、さきいかとキムチを合わせているため塩分過多になりやすい一品です。箸休め程度の少量に留めておくのがいいでしょう。
おすすめレシピ2:切り干し大根とサキイカの甘酢和え
「切り干し大根とサキイカの甘酢和え」は、切り干し大根、きゅうり、サキイカを甘酢だれで和えて食べる一品です。
切り干し大根に多く含まれている食物繊維には、整腸作用のほか、血糖値の急上昇を抑えたり、血中コレステロール値を下げたりする効果も期待できることから、ダイエット中に取り入れたい食材でしょう。
おすすめレシピ3:ヒジキとサキイカの煮物
「ヒジキとサキイカの煮物」は、ヒジキとサキイカをメインに、醤油、みりん、酒で煮詰めて作る料理です。
ヒジキは、食物繊維や鉄などのミネラルが多く含まれています。鉄は体内で酸素を運ぶ赤血球の材料として必要なミネラルで、不足することで頭痛や動悸などの貧血症状が現れる可能性があります。
鉄は、ダイエットなどの影響で食事量が少なくなっていたり、食事の栄養バランスが偏ってしまったりすることで不足しやすい栄養素です。ダイエット中でも鉄を補うことで、健康にも気を遣いたい方におすすめのレシピです。
効果やポイントを知りさきいかダイエットを試してみよう!
さきいかは、糖質や脂質の含有量が少ないことから、ダイエット向きの食材です。噛みごたえもあることから、よく噛んで食べることで満腹中枢が刺激され、少量でも満腹感を得られるため、食べすぎを防ぐ効果も期待できます。
塩分の少ないものを選んで購入したり、太りやすい夜間に食べないようにしたりするなどのポイントを押さえることで、さきいかのメリットを活かしたダイエットができるでしょう。
さきいかを食べることで得られる効果や、食べ方のポイントを知り、ダイエットに活用していきましょう。