よかれと思ってやっていたことが逆効果だった……意外と知らないダウンの正しい着方
2024/12/21
寒い季節になると、パーカーやコートなどの上着が欠かせなくなりますよね。とくに「ダウンジャケット」は群を抜いて温かく、冬場は手放せないという人も多いと思います。意外と知られていないのが、ダウンの着方。
ダウンの温かさを最大限に発揮するためには、“着る順番”が重要になることをご存知でしたか?
ダウンの下は重ね着よりも薄着がBetter
冬場は少しでも寒さを凌ぐためについ重ね着したくなりますが、ダウンジャケットを着用する場合、重ね着や厚着は避けるのが無難。ダウンジャケットの性質上、むしろ「薄着」のほうが保温効果を最大限に発揮できるといわれています。
薄着のほうがよい理由は、ダウンジャケットが“体から発せられる熱”を蓄えて温かくなるため。体とダウンの間に服が多かったり厚かったりすると、体の熱が上手くダウンに伝わりません。よかれと思って厚着にしたことで、逆に熱の伝導を妨げることになってしまいます。
実際にSNSでも「半信半疑だったけど、ダウンジャケットの下を薄着にしたら本当に温かくてビックリ」「薄着+ダウンでお店に入るとちょっと暑いくらい」「モコモコに着こんだときよりも断然あったかい!」と驚きの声をあげる人が多くみられました。
ちなみに、ダウンと同じ原理が羽毛布団にも当てはまります。羽毛布団といえば、毛布をどの位置に配置するかで議論を起こしがち。じつは羽毛布団の羽毛も、体温を感知することでふくらみ、保温性を高めるという性質を持っています。
そのため羽毛布団は直接身体にふれさせる必要があり、羽毛布団と体の間に毛布をかけるのではなく、羽毛布団の上に毛布をかけるのが正解。ダウンジャケットも羽毛布団も、「肌に近ければ近いほど温かい」と覚えておきましょう。
最近は薄手のダウンジャケットが流行っていますが、「薄手のダウンだとちょっと寒い」というときは、重ね着の順番を意識してみてください。薄手の服→薄手のダウンジャケット→コートの順に着れば、さらに体を温めることができますよ。
ダウンジャケットの下で重ね着している人たちのなかには、“動きにくい・重い”と感じたことがある人も多いはず。保温効果をフルに発揮するためにも、思いきってダウンの下を薄着にしてみてはいかがでしょうか?
■執筆/吹越マヨ
3人の子どもを育てつつ、ウェブメディアに生活系の記事を掲載するフリーライター。子育てや家事の経験をもとに、日々の生活が便利になるライフハックネタを得意としている。時短、コスパ、タイパといった言葉に目がない。
編集/サンキュ!編集部