コロナ疲れでがちがちに凝り固まった体と心を軽くする!自宅で簡単「筋膜リリース」
2020/04/18
“コロナ疲れ”という言葉が広く使われるようになってきました。
これからどうなっていくのかという不安・緊張や、家時間の長期化で慢性化した運動不足によって心も体もカチコチに凝り固まっていませんか?
今回は凝り固まった心と体を軽くする「筋膜リリース」という方法をヨガインストラクターの高木沙織さんに教えてもらいました。
執筆/監修: ヨガインストラクター 高木沙織
ヨガインストラクター/ライター。骨盤ヨガや産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、体幹トレーニングに特化したクラスを...
「筋膜リリース」は心と体を軽くする
体がカチコチに凝り固まっていると体が動かしにくく、ぴちぴちのウェットスーツを着ているような感じですよね、これは“筋膜”に原因があります。
筋膜とは……簡単にいうと、筋肉の周囲の膜のこと。
第二の骨格ともいわれていて、皮膚が体の外側を覆っているように、頭のてっぺんから足の先までネット状の線維で覆い、体の内側の骨や筋肉、内臓、神経、血管を支えています。
ではなぜ、筋膜がウェットスーツのようになってしまうのか?
それは、筋膜が伸張性のないスジ状の線維(コラーゲン繊維)とゴムのような伸張性のある繊維(エラスチン繊維)からなり、ウェットスーツの質感と似ていて、とくにコラーゲン繊維は硬く伸びるのに時間がかかるのが特徴で、日常的にストレッチなどを取り入れていない人の多くは短縮してしまっていることが多いんです!
すると、体が凝り固まって動きが小さく狭くなったり、呼吸が浅くなってリラックスしにくくなったり、リンパの流れが悪くなって免疫力・代謝が下がったりすると言われています。筋膜の短縮は心身の不調の原因にもなり得るのです。
まさに今、「筋膜リリース」を取り入れるべきタイミングだと思いませんか?
広範囲が気持ちよく伸びる簡単「筋膜リリース」
それでは、早速「筋膜リリース」をおこなってみましょう。ここでは、自宅でできる簡単なものを紹介します。
(1)足幅を広げて立ち、息を吸いながら両腕を頭上に伸ばす~90秒キープ
→両手の指先を上に向かってグーンと伸ばしながら
(2)息を吐きながら上体を前に倒す~90秒キープ
→上体が地面と平行になるように(難しい場合は無理なく倒れるところまで)
→両手の指先を前方に向けてグーンと伸ばしながら
(3)息を吐きながら前屈をする~90秒キープ
→頭・首の力を抜いて、体の背面が心地よく伸びているのを感じましょう
→伸びがつらい人はひざを軽く曲げる、もしくは手が地面につかなくてもよい
(4)左手を地面についたまま、右腕を上に持ち上げる~90秒キープ
→手が地面についていなくてもOK
→目線を指先に向け、右腕をややうしろに引き胸の開きを意識する
(5)反対側も同様におこなう
普段縮こまってしまっているいろいろな場所が引き伸ばされた感覚があったのでは?
「筋膜リリース」によって、みなさんの心と体がちょっとでもすっきり軽くなったらいいなと思います。
ポイントは90秒以上時間をかけて筋膜を伸張すること。それと、心地よい伸びを感じられる体勢を見つけること、呼吸を丁寧におこなうことです。
ぜひ、試してみてくださいね。