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子育て経験や家庭運営はビジネスに役立つの!?【39WeeklyNews Learn&Biz】

2025/02/10

会社員、パート・アルバイト、フリーランス、起業、あるいはSNSを駆使したインフルエンサー活動など、多様な「仕事」が広がる現代。また、多くの選択肢があるなかで、自身のキャリア・生き方をステップアップするための「学び」の重要性も高まっています。

サンキュ!読者の皆さんも、「学び」や「仕事」についていっしょに考えてみませんか?

最新トレンドや社会問題について調査するサンキュ!STYLE取材班が、「学び」と「仕事」に関する情報をご紹介する連載「39WeeklyNews Learn&Biz」。今回は、サンキュ!STYLE 取材班の村上真由美がお届けします。

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。頑張り過ぎないシンプル収納、お掃除しやすいお部屋づくりを発信!自分時間...

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Topic1.子育て経験はビジネスに役立つ!?

子育て経験者リスキリング調査結果
出典:PR TIMES

株式会社 ベンド(学研ホールディングスのグループ会社)が運営する「スキルアップ研究所」が、「子育て経験のある人のリスキリングに関する実態調査」の結果を発表しました。

【調査結果のポイント(対象:20~60代の子育て経験者)】
・副業やフリーランス志向は年齢とともに増加
・6割以上の人が家庭スキルがビジネスに役立つと感じる
・リスキリングの必要性を感じる人は8割を超える

子育てや家庭運営の経験は、6割以上の人が「非常に役立つ」「ある程度役立つ」と回答しています。年代別に調査した家庭スキルの強みでは、30代では時短術、40代ではマルチタスク力が突出!30代は仕事と育児が本格化する時期で、短い時間で成果を出す時短術が自然と身につくとのこと。一方で40代は、受験や習い事の送り迎え・親の介護など同時に複数の役割をこなす機会が多く、調整力が磨かれやすいと考えられます。

最近では、「家庭で培った調整力・マネジメント力」を成果や評価に反映できるよう、面接や評価面談で確認項目を設定する企業もあるんだとか。こうした例が広がり「家庭スキルはビジネスに役立つ」と実感できれば、リスキリングの一歩を踏み出すきっかけになりそうです。

Topic2.工事不要!好きな場所に取り付けできる「エア物干し」は共働きの味方

エア干し
出典:PR TIMES

通販サイト「ベルメゾンネット」(運営:株式会社千趣会)から、工事不要で天井スペースを有効活用できる物干し『浮かせて干す!ピンで設置できる「天井付け物干し」』(8,990円)が発売。商品の販売にあたり、共働き世帯の増加に伴う室内干しのニーズについて調査を行いました。

アンケートによると、「室内干し」をしている家庭は全体の72.1%で、うち49.5%の家庭が「常時」室内干しをしていると回答。「梅雨、ゲリラ豪雨、花粉などの外的影響を受けたくない」「天気に左右されるのが嫌」という理由から、「一時的」に室内物干しを利用している家庭が大半だと予想していましたが、「常時」室内干しをしている家庭の多さに驚くことに!「時間を気にせず干したい」「時短や効率化を重視したい」という共働き世帯ならではの結果となりました。

また、「室内干し」の悩みを調査したところ、「乾きにくい」「部屋干し臭」といった洗濯物に関する悩みと、「生活感が出る」「邪魔になる」という空間に関する悩みが上位を占めました。『浮かせて干す!ピンで設置できる「天井付け物干し」』は、天井の空いているスペースを使い好きな場所に設置できる、どんな部屋にも馴染む圧迫感のないデザイン。「生活感を抑え空間を効率的に使いたい」「洗濯の導線を短くして効率化したい」というニーズに応えてくれるアイテムです。

Topic3. 「リスキリング助成金」利用率が高い一方で課題も?

ヒューマンアカデミー調査結果
出典:PR TIMES

教育事業を展開するヒューマンアカデミー株式会社は、日本企業のリスキリングの状況や取組について調査を実施しました。デジタル化の加速により、企業の競争力維持にはリスキリングを通じた人材育成が重要な課題となっています。この状況を受け、政府は5年間で1兆円の投資を行うなど国や自治体はリスキリングを支援する多様な助成金制度を整備しています。

【調査結果のポイント(対象:企業の人事・研修担当者300名)】
・68%の企業が助成金を活用してリスキリングを実施
・助成金を活用する企業の89%が厚生労働省の「人材開発支援助成金」を利用
・85%が助成金申請の負担を感じており、提出書類の煩雑さが主な課題

リスキリングに取り組む企業の約7割が助成金を活用しており、国が整備する支援制度が有効に活用されていることが明らかになりました。一方で、申請書類の煩雑さや支給要件の厳しさが制度活用の大きな課題ですが、申請したにもかかわらず「適用外になった」と回答した企業は10%のみ。申請の手間はかかるものの、制度そのものは多くの企業で利用可能でリスキリングを促す制度といえます。

明日がちょっといいミライに!今日のワンステップ

「学び」や「仕事」に関する情報を一歩(ワンステップ)踏み込んで調査!その内容をご報告します。

個人のリスキリング支援制度には何があるの?

個人的にスキルアップやキャリアアップをめざしたい場合、どんなリスキリング支援制度があるのか調べてみました!

<教育訓練給付制度>
雇用の安定と就職の促進を目的とした制度で、厚生労働大臣が指定する講座を受講し、終了した場合に受講費用の一部が支給される。給付を受けるには、雇用保険への加入期間の条件があるがパートやアルバイト、派遣社員なども給付対象。

1.一般教育訓練(日商簿記・TOEIC・司書・大学院など)受講費用の20%(上限10万円)
2.特定一般教育訓練(社会保険労務士・中小企業診断士・行政書士・税理士)受講費用の50%(上限25万円)
3.専門実践教育訓練(ITスキル・専門学校・介護福祉士・看護師)受講費用の80%(年間上限64万円)

<キャリアアップ支援事業>
在職者の新たなスキル取得やキャリアアップをサポートする制度で、経済産業省の主導により2023年3月より開始。個人の状況や希望に合わせたキャリア相談から、講座の受講、転職活動の支援まで一貫したサポートを受けられる。キャリア相談や転職支援は無料。

1.リスキリング講座を受講し、終了した場合。受講費用の1/2相当額(上限40万円)
2.講座受講⇒転職⇒1年間継続的に就業している場合。受講費用の1/5相当額(上限16万円)

この他にも、「母子・父子家庭自立支援給付金」や都道府県や市町村など各自治体が実施する補助金や助成金もあります。リスキリングに取り組む前には、もらえるお金についてぜひチェックしてみてくださいね。

■執筆者・・・サンキュ!STYLE 取材班  村上真由美
子どもは年長と小4、旅行会社で働くフルタイムワーママ。片づけ好きが高じて、整理収納アドバイザー&クリンネスト取得。サンキュ!STYLEにて片づけ・整理収納に関する記事を執筆中。

 
 

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