39SDGs WeeklyNews

産業廃棄物に新たな価値を!今週の気になるSDGsニュースをお届け【39SDGs WeeklyNews】

2025/02/17

SDGsとは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のこと。人々が安定して暮らしていくために定められた、2030年までに達成すべき具体的な目標を指します。

サンキュ!読者の皆さんも、SDGsについて耳にする機会も増えてきたのではないでしょうか?

最新トレンドや社会問題について調査するサンキュ!STYLE取材班が、最新のSDGs情報をご紹介する連載「39SDGs WeeklyNews」。今回は、サンキュ!STYLE 取材班の村上真由美がお届けします。

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。頑張り過ぎないシンプル収納、お掃除しやすいお部屋づくりを発信!自分時間...

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Topic1.「コクヨ」のものづくりで発生してしまう排出物に新たな価値を!

樹脂ダンゴビックテーブル
出典:PR TIMES

株式会社船場は、コクヨ株式会社・東京品川オフィスにある共創スペース「CREATION PLACE “BOXX”」の空間づくりをサポートしました。イベントやワークショップなどを行う場所で、コクヨ社員がサステナブルなものづくりについて考えるきっかけとなることを目指し新設されました。

コクヨ製品の製造において、ほとんどのものがリサイクルされていますが、製造過程で発生する樹脂のかたまり「樹脂ダンゴ」は、すべてをリサイクルするのがむずかしい状況…。コクヨ社内でも、毎年大量に「樹脂ダンゴ」が排出されていることはあまり知られておらず、「樹脂ダンゴ」に新たな価値を生み出すべく、12mのビッグテーブルを制作。

「樹脂ダンゴ」を混ぜ合わせ熱を加えて圧着すると、「樹脂ダンゴ」の風合いを生かした表情豊かな天板が完成しました。家具と文具の「樹脂ダンゴ」を混ぜ合わせることで、事業部を横断してサステナビリティを考えていくというコクヨの想いも表現しています。

船場はビッグテーブルに加え、共創スペースの施工にあたり廃棄物の分別を徹底。ゼロウエイストな工事を行った結果、解体工事で発生した廃棄物のリサイクル率は、96.2%を達成しました。

Topic2.”過剰包装ゼロ”を目指すクラウドファンディングがスタート

過剰梱包トラック
出典:PR TIMES

包装業界の老舗メーカーであるロック株式会社は、過剰梱包によるむだをなくし、環境負荷を低減することを目的に「ぶかぶか梱包やめようプロジェクト」を始動しています。

通販で届いた商品を開封した際に、「中身よりも梱包が大きすぎる」と感じたことはありませんか?過剰梱包は、輸送効率の低下や資源の無駄を生み出し、環境にも悪影響を及ぼします。

【過剰梱包をなくすことで得られるメリット】
・送料の削減
・物流効率の向上
・トラック積載効率の向上による、ドライバー不足解消
・ゴミ削減やプラスチック使用量の低減

日本の「風呂敷文化」に着目し、シンプルで効率的な梱包技術や仕組みを開発・普及させます。目標は、過剰梱包をなくし、梱包材の無駄を減らすこと。課題を解決するため「ピタッと梱包マーク」という認証制度の導入を目指し、2025年2月3日8:00よりクラウドファンディングを開始しました。プロジェクトを通じて、「必要なものを適切な形で運ぶ」という新たな物流のスタンダードを確立し、持続可能な社会の実現を目指します。

クラウドファンディング詳細 プロジェクト名:ぶかぶか梱包をやめようプロジェクト 開始日時:2025年2月3日 8:00~ 支援詳細ページ:https://camp-fire.jp/projects/812915/preview?token=b6tmrpzd 「過剰梱包をなくし、環境と未来を守る」この挑戦に、多くの方の支援と参加を呼びかけています。

Topic3.食べて学ぶサブスク「田んぼと食卓むすぶお米」

お米のサブスク
出典:PR TIMES

株式会社坂ノ途中は、2025年2月5日よりオンラインショップで、全国各地のお米をおまかせでお届けする定期宅配サービス「田んぼと食卓 むすぶお米」を開始しました。

昨年の夏から、全国的に続いているお米の在庫不足や価格高騰。坂ノ途中OnlineShopでも、酷暑による生育不良で十分な量のお米を確保できず、品薄や完売の状態が続いていました。定期宅配は、「安定的」かつ「定額」でお米を受け取れるというメリットがある一方、一軒の生産者さんから、ある程度まとまった量のお米を出荷してもらう必要があります。

そこで、少量しかお米を生産していない農家さんのお米もお届けできる方法がないかと考え、全国各地のお米を産地も品種もおまかせでお届けする、定期宅配サービスを始めました。

お米は、その土地ならではの気候や水質、土壌、生産者の考えや栽培方法から、味わいや食感に違いが生まれます。いろいろなお米との出会いを楽しみ、その個性が生まれる背景やストーリーを知ることは、持続可能な農業や暮らしについて考えるきっかけになるかもしれません。「今月はどんなお米が届くのかな?」とワクワクが楽しみが続くサブスクです。

明日がちょっといいミライに!今日のワンステップ

SDGsと聞くと「ちょっとむずかしそう…」「自分には関係ない」と感じてしまいませんか?実はそんなことないんです!取り組みやすいこともたくさんあります。今週筆者がやってみたことをご紹介します。

ネットショッピングの梱包材をリサイクルゴミに出してみた!

これまでは、ネットショッピングの商品が届くと、段ボール以外は「燃えるゴミ」として捨てることが多かったのですが、リサイクルできるものはすべてリサイクルゴミとして出してみました。

・段ボール、紙の緩衝材、商品の包装紙、商品タグ、説明書など→紙のリサイクル
・プチプチ、商品が入っていたビニール、プラマークがあるもの→プラスチックのリサイクル

自治体ごとにゴミの分別方法は異なりますが、ネットショッピングで購入したものは商品本体を除く大部分がリサイクルできる場合が多いです。「燃えるゴミ」として出してしまうと、ただのゴミになってしまいますが、「リサイクルゴミ」として出せば、リサイクルされ再び利用されることとなります。だれでもできる身近な一歩、「リサイクルゴミ」を意識することから始めてみませんか。

◆執筆者・・・サンキュ!STYLE 取材班  村上真由美
子どもは年長と小4、旅行会社で働くフルタイムワーママ。片づけ好きが高じて、整理収納アドバイザー&クリンネスト取得。サンキュ!STYLEにて片づけ・整理収納に関する記事を執筆中。

 
 

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