SDGsとは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のこと。人々が安定して暮らしていくために定められた、2030年までに達成すべき具体的な目標を指します。サンキュ!読者の皆さんも、SDGsについて耳にする機会も増えてきたのではないでしょうか?
最新トレンドや社会問題について調査するサンキュ!STYLE取材班が、最新のSDGs情報をご紹介する連載「39SDGs WeeklyNews」。今回は、サンキュ!STYLE取材班の丸山希がお届けします。

- Topic1.生活者・企業・自治体と食品ロス削減を目指す共創プロジェクト「食とわ」が始動!
- Topic2.世田谷自然食品が配送箱を見直し!年間9.78トンの紙と6.49トンのCO2を削減
- Topic3.カカオ生産地の児童労働と日本のつながりを描いたドキュメンタリー映画 「バレンタイン一揆」の自主上映を呼びかけ
- 明日がちょっといいミライに!今日のワンステップ
Topic1.生活者・企業・自治体と食品ロス削減を目指す共創プロジェクト「食とわ」が始動!
家庭用コンポストバッグの製造や販売、企業や自治体との環境政策に働きかける活動を行う株式会社地球Laboが、エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社と一般社団法人フードサルベージとともに、食品ロス削減と食への新たな向き合い方の共創を目指すプロジェクト「食とわ」を、2025年1月に立ち上げました。
「食とわ」とは、これまで個別で展開されていた複数の取り組みを基盤とし、持続可能な社会の実現を目指す活動です。
活動のひとつに、「食とわコンポストチャレンジ」があります。3週間のコンポスト体験を通して生ごみを微生物の動きによって分解、堆肥化し、生ごみの量の変化を目で見て学びます。2022年にスタートしてからこれまでに7回開催、延べ約420世帯1,300人が参加し、1.3tの生ごみを資源に変えてきました。
Topic2.世田谷自然食品が配送箱を見直し!年間9.78トンの紙と6.49トンのCO2を削減
株式会社 世田谷食品の化粧品ブランド「SEAC(シーク)」が、配送箱の見直しを行いました。
『小さい商品を買ったとき、大きい箱で届くと「箱がもったいない」って思います。段ボールゴミを減らすためにも、小さくなるといいな。』
上記のような消費者の声をきっかけに、配送箱のサイズの見直しに踏み切った結果、年間9.78トンの紙、6.49トンのCO2排出量の削減が見込まれています(年間出荷実績により推定、2024年12月配送分より順次切替)。箱のサイズの見直しだけでなく、ほかにも4つの工夫を実施しています。
・森を守るFCS認定紙の使用
・環境にやさしい水性インクの採用
・緩衝材を減らすサイズ設計
・梱包テープを不溶にしたデザインでゴミ削減
一つひとつは小さなことかもしれませんが、SEAC全体で見ると環境への影響も大きくなりますね。
Topic3.カカオ生産地の児童労働と日本のつながりを描いたドキュメンタリー映画 「バレンタイン一揆」の自主上映を呼びかけ
ガーナのカカオ産地で児童労働から子どもたちを守る活動をする認定NPO法人ACEは、バレンタインシーズンに合わせて映画「バレンタイン一揆」の自主上映実施を呼びかけます。
「バレンタイン一揆」は、児童労働の改善に踏み出した日本の女子たちの奮闘記を追ったドキュメンタリーで、すでに2月には東京、埼玉、千葉での自主上映が予定。
児童労働とは、義務教育を妨げる労働や法律で禁止されている18歳未満の危険・有害な労働のことを指します。
日本が輸入するカカオの約7割はガーナ産で、ガーナではカカオの収穫や運搬などの作業に約77万人の児童労働者がいます。本映画の製作は2012年ですが、2025年の現在も児童労働は課題となっています。
明日がちょっといいミライに!今日のワンステップ
SDGsと聞くと「ちょっとむずかしそう…」「自分には関係ない」と感じてしまいませんか?実はそんなことないんです!取り組みやすいこともたくさんあります。今週筆者が調べてみたことをご紹介します。
フェアトレード商品をチェックしてみた
以前からカカオの児童労働については知っていた私。これまでもフェアトレードのチョコレートをなるべく買うようにしていたものの、日常的に買うにはお財布には厳しく見送っていたこともありました。
しかし、児童労働について知る人が増え、1人でも多くフェアトレードのチョコレートを購入する人が増えると、少しずつガーナの子どもにとって良い未来となるのではないかと思います。まだまだフェアトレードのチョコレートを置いているお店も少ないので、消費を通して、私も貢献していきたいです。
■執筆者・・・サンキュ!STYLE 取材班 丸山希
14歳と12歳、7歳の母、最近はお家の片づけや収納に悩みながらも家事育児に奮闘中。
サンキュ!STYLEにて節約、貯金に関する記事を執筆中。
「新しい食べ方をみんなで探す。そのために一人ひとりが食の循環をつくっていく」という想いを掲げ、生活者、企業、自治体の共創を通じて、食品廃棄物を生まない循環型社会の実現を目指しています。