知らずに食べちゃダメ!効果が倍増する「トマト」の選び方&好相性な野菜とは?

2021/06/15

こんにちは。野菜大好きで、管理栄養士の資格を持つ、サンキュ!STYLEライターのゆかりです。

日差しが強くなってくると、たくさん出回ってくるトマト。

リコピンという成分を持つことで有名なトマトですが、体への吸収率を高めるには調理法を工夫するだけでなく「ある野菜との組み合わせ」や「選び方」が重要、ということはご存じでしょうか?

この記事では、トマトの美容&健康効果を倍増させる食べる方をご紹介します!

アンチエイジングも叶う?リコピンの効果とは?

トマトの赤い色は、成熟の証と共に、リコピンという色素が含まれていることになります。

リコピンは、体の中を健康に守ってくれる役割があります。日々、私たちの体の中では「活性酸素」という過剰になると細胞を傷つける成分が生まれますが、リコピンはその働きを無害化してくれる抗酸化作用を持っています。

ほかにも、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEにも同じ作用があるのですが、リコピンの作用はこれらより100倍以上も強力!!

ビタミンと合わせて体に取り入れることで相乗効果を発揮し、紫外線による肌へのダメージを軽減。シミ、シワ、そばかす、たるみなどの美容が気になる人の強い味方に。

リコピンそのものには、骨の健康が気になる人や、コレステロールが気なる人にも効果があるのだとか。

もはや常識?トマトを食べる時の調理のコツ

トマトは、生のままサラダとして食べられる手軽な野菜ですが、リコピンを効率よく取り入れたい時には、調理方法に工夫が必要!

トマトの細胞に含まれているリコピンは、細胞を壊し、油に溶けこませることで、吸収率が高まります。具体的な方法としては、

・破砕する(細かく刻む、すりおろす、ミキサーにかけるなど)
・加熱する
・油と一緒に食べる

といったものがあり、既に取り入れているという方も多いのでは?

加工されたトマトピューレーやトマトジュースに油を加え、ドレッシングやスープにするといった方法が取り入れやすいですね。

特定の野菜との組み合わせで、さらに効果UP!

ここまでは知っている人も多いですが、野菜との組み合わせでも効果が変わることを知っている人は少ないのでは?

名古屋大学がカゴメと共同研究した結果、「ユリ科の野菜」と一緒に加熱調理し、油を加えることでリコピンの吸収率をさらに高められることがわかりました。

ユリ科の野菜には独特の臭いがあるのが特徴で、にんにくや玉ねぎなどが代表的。ブロッコリーやキャベツなどのアブラナ科の野菜と組み合わせた場合も、わずかに高まるのですが、ユリ科の野菜では2倍にUPするのです!

トマトに、にんにくや玉ねぎを合わせるといえばイタリア、スペイン、フランスなどの地中海地方の料理によく見られます。

・パスタソース(ボロネーゼなど)
・ミネストローネ
・ガスパチョ
・ラタトゥイユ

などのメニューには、トマト・にんにく・玉ねぎが含まれていますね。食べ慣れている料理もあることから、この組み合わせでおいしく食べられることは間違いありません!

リコピンが多い品種にも注目!

リコピンは、トマトの種類によって含有量に差があります。

日本では一般的に、生食向きのピンク系トマトが流通していますが、世界では加熱向きの赤系トマトの方が多く生産・消費されています。
(赤系:シシリアンルージュやサンマルツァーノ、クッキングトマトなど)

リコピン含有量は、赤系の方が2~3倍も多く含まれているのだとか。


赤系トマトが手に入らない場合は、大玉トマトよりも含有量の多いミニトマトを選ぶと◎。ほかにも、「高リコピン」と謳っているトマトも、通常より多く含まれていますよ。

赤みが強いほどリコピン濃度も高くなるので、色が濃いものを。もし、青みが残っていたり色づきが甘いトマトがあれば、常温に数日置いて赤く追熟させると効果的◎(追熟済みのものは、ヘタを下にして保存袋&野菜室へ)。

ぜひ、トマトを食べる時には「調理法・組み合わせ・選び方」にこだわってみてくださいね!

参考サイト

★この記事を書いたのは・・・

管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
5歳女の子のママ。食材記事の監修、食育サイトの栄養相談などで活躍中。
食べること、料理することが好きなワーカーホリックです。

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

 
 

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