じつはやってはいけない⁉掃除のプロが教える!トイレ掃除のNG行動3選
2024/01/31
トイレは不衛生になりやすく、まめなお掃除が必要な場所ですよね。しかし正しいお掃除法を習ったこともなく、何となくやっているかたも多いことでしょう。じつは間違ったお掃除法をしてしまうと大きな事故に繋がってしまうこともあります。
そこで、クリンネストの中里愛子さんに、やってしまいがちなNG行動について教えていただきました。
トイレのNG行為1.トイレットペーパーで乾拭き
トイレの便座や蓋、ノズル部分などを、乾いたトイレットペーパーで拭いていませんか?じつは、それらは非常に傷つきやすい素材でできていて、たとえトイレットペーパーであっても細かな傷がついてしまいます。
傷がついた部分は見た目が悪いだけでなく、汚れもつきやすくなってしまいます。必ず湿らせた柔らかいクロスやトイレ用ウィットシートで拭くようにしましょう。
トイレのNG行為2.手洗いボウルの洗剤洗い
トイレタンク上部の手洗いボウルは、ほこりや水垢がつきやすい箇所です。目立つ場所でもあるので、いつもキレイにしておきたいですよね。
頑固な水垢汚れにはクエン酸が有効ですが、決して手洗いボウルに流してはいけません。手洗いボウル自体は強い素材であっても、中のタンクは洗剤が流れる想定でつくられておらず、故障の原因になってしまいます。
掃除をするときは水拭きのみですませるか、クロスに洗剤をつけて拭き、水拭きでしっかり洗剤の成分をふき取るようにしましょう。
トイレのNG行為3.洗剤を組み合わせて使う
トイレ用洗剤には強力な酸性洗剤のものも多く、取り扱いに注意が必要です。塩素系漂白剤と混ざってしまうと有毒ガスが発生し、人体に多大なる影響を及ぼします。
もちろん、ボトルとボトルを混ぜ合わせるかたはほとんどいらっしゃらないと思います。やってしまいがちなのが、使っていた洗剤が切れてしまい、途中で別の洗剤に切り替えてしまうことです。
また、水を流したから大丈夫だと思ってすぐにほかの洗剤を使うのも危険です。水を流したとしても完全に洗剤の成分を流し切れていないこともあります。別の洗剤を使うなら同日に使うのではなく、数日トイレを使用したあとなど十分に水を流したあとに使うようにしましょう。
安全にキレイをキープするには
とくに深く考えることもなく掃除してしまいがちなトイレですが、注意しないと取り返しがつかないことになりえます。しかし、まめにお掃除をすれば強力洗剤を使う必要もなく、安全にキレイをキープできます。使い捨てのトイレシートやブラシをすぐに取れる場所に設置するなど、サッと使える環境を整えてみてはいかがでしょうか。
■執筆/中里愛子…介護福祉士として働く中で、多くの人が片づけや掃除に悩んでいることを知り、家事代行会社に転職。その後、2019年に「片付けサポートおうちPLUS」を起業。現在は、整理収納アドバイザーとクリンネストの資格を活かし、片づけサポートのほか、資格認定講師としても活動。インスタグラムはouchi_plus
編集:サンキュ!編集部