この記事では、「ご飯」が冷凍・冷蔵・常温それぞれの保存方法に向いているかなど、保存方法について解説しています。また、保存する際のポイントやレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、食材の状態や保存環境によって保存期間は変わります。保存方法にかかわらず、できるだけ早めに消費しましょう。
冷凍?冷蔵?常温?ご飯の適切な保存方法や期間を紹介
ご飯は、体の筋肉や細胞を形成するために必要なたんぱく質や、エネルギーとして使うことができる炭水化物などのさまざまな栄養素が含まれている食材です。手軽に手に入り、主食として人気の傾向にあるご飯ですが、食べ切れずに余ってしまうこともあるでしょう。
余ってしまったご飯を保存するときは、冷凍保存がおすすめとなっています。この記事では、ご飯の適切な保存方法や期間を紹介していきます。ご興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
冷凍保存
ご飯を保存するときは、冷凍保存がおすすめです。
ご飯を冷凍保存するときのポイントは、炊きあがったご飯を湯気ごと食品用ラップで包むことです。ご飯は冷めていくほど水分が抜けていき、パサパサになります。
この状態はデンプンの老化と言われており、一度デンプンが老化してしまうことで炊き立てのおいしさが失われてしまうのです。デンプンの老化を避けるためにも、ご飯に水分が残っている状態をキープしつつ、なるべく早く冷凍すると良いでしょう。
ご飯を食品用ラップで包むときは小分けにしましょう。大きなかたまりで冷凍すると、電子レンジで加熱する際にムラが生じてしまい、おいしさが損なわれてしまうのです。このとき、ご飯を平らに包むことで熱も均一に伝わるようになるため、おすすめです。
また、冷凍保存の目安は、3週間~1カ月程度となっています。
冷蔵保存
ご飯は、冷蔵保存しない方が良いでしょう。
前述したように、ご飯は冷めていくにつれて水分が抜けていき、デンプンが老化してしまいます。元々お米に含まれているデンプンは老化しており、水分を含ませて加熱することでお米が柔らかくなり、粘り気も出るようになります。この状態は糊化と言われています。
糊化したデンプンは、味もおいしく消化・吸収しやすい特徴がありますが、炊きあがったご飯を放置しておくとだんだんと冷めていき、老化の状態に戻ってしまうのです。
ご飯に含まれているデンプンが老化した状態に戻りやすい温度は0~4℃となっており、これは冷蔵庫の温度とほぼ同じであるため、冷蔵保存はあまりおすすめしません。
また、ご飯を冷蔵保存する場合は、味などのことを考慮すると2日程度が限度でしょう。
常温保存
ご飯を常温保存することは、保存しておく場所の温度や季節などによっても変わってきますが、なるべく避けることをおすすめします。ご飯の常温保存は、数時間が限度でしょう。
ご飯にはセレウス菌という菌が付着しており、炊き立てのご飯であれば特に問題はありません。しかし、長時間ご飯を常温で放置してしまうことで、毒素を産出しながらセレウス菌が繁殖していき、食中毒を引き起こす原因になる可能性があるため、注意しましょう。
また、ご飯を炊飯器で保温する場合も、保存期間は5~6時間程度と言われているため、しっかりおいしさをキープしたい場合は炊き立てのうちに冷凍保存するのが良いでしょう。
ご飯を使ったおすすめレシピ
ここからは、ご飯を使ったおすすめレシピを紹介していきます。ここで紹介するレシピを参考にすることで、ご飯に飽きてしまった場合でもおいしく取り入れることができるでしょう。
ご飯を使ったおすすめレシピについてご興味がある方は、ぜひ試してみてください。
おすすめレシピ1:残りご飯で1分リゾット
最初のおすすめレシピは、密閉できる容器に入りきらなかった一口サイズのご飯を上手に活用した「残りご飯で1分リゾット」です。
調理時間も1分程度と忙しい方でも手軽に調理することができるため、おすすめの一品となっています。リゾットは、食欲がないときでも食べやすい料理であるため、ぜひ試してみてください。
おすすめレシピ2:モチモチごはんピザ
次のレシピは、使い切れなかったご飯をフライパン1つでピザにリメイクしてしまう「モチモチごはんピザ」です。
このレシピは、材料をフライパンで焼くだけとなっているため手軽に作ることができます。また、ご飯に飽きてしまった場合でも、ピザにリメイクすることでおいしく楽しむことができるため、おすすめの一品と言えるでしょう。
おすすめレシピ3:ツナとコーンのピラフ風混ぜご飯
最後に紹介するレシピは、ご飯に具材や調味料を入れるだけでピラフ風が楽しめる「ツナとコーンのピラフ風混ぜご飯」です。
ツナやコーンの甘み、バターのコクがしっかりと合わさって食欲をそそる一品となっています。ピラフ風を手軽に味わいたいという方は、ぜひ試してみてください。
ご飯の正しい保存方法を知っておいしく使い切ろう!
この記事では、飯の適切な保存方法や期間を中心に紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
デンプンを老化させないためにも、ご飯は炊き立てのうちに食品用ラップで小分けにして包み、冷凍保存することをおすすめします。
冷蔵保存は、炊き立てのおいしさは失われてしまいますが、数日以内に食べ切るのであれば問題ありません。しかし、常温保存の場合はセレウス菌が繁殖してしまい、食中毒に繋がる可能性もあるため、避けた方が良いでしょう。
この記事で紹介したことを参考に、ご飯の正しい保存方法を知っておいしく使い切ってみてはいかがでしょうか。